近々、レジ袋が有料化されるという。
通常サイズは1枚2円~5円。
5円となると、結構な額であるが、
だからといってエコバッグを買うのはちょいとひと呼吸。
せっかくエコというなら、家の押し入れの隅に眠っている
生地を引っ張り出して、マイバッグや風呂敷を作りませんか。
市販のエコバッグはポリエステル製が多いのですが、
レジ袋のポリエチレンよりも生産にエネルギーを使う割に、
結局はうす汚れてくると捨てられるケースが多いようなので、
あまり環境のためになりそうもありません。
マイバッグを自作するまでゆかずとも、
今家にあるレジ袋を、使い回せばよいと思う。
それが完全に尽きたら、5円払って新品レジ袋を購入し、
何度も何度も使ったらいい。
そこでおすすめなのが、カチコチにならない結び方で、
言葉で簡単に(分かりにくく…)説明すると、
レジ袋の2つの取っ手の外側から、左右それぞれの手を通し、
通したまま、向かい側の持ち手をつかんで、
また左右にしゅっと引くと、口が閉まります。
同じことを2度繰り返すとさらに安定しますが。
ほどくのがたやすいので、使いまわしをしやすくなります。
(モデル:asamin' 撮影:白井智)
でもやっぱり、買い物は、布の袋、竹や柳、山ぶどうのかご、そして風呂敷をむすんだバッグなどを
こまやかにメンテしながら、楽しむことが暮らしのこころを豊かにすることでしょう。
上の写真は、商店街のパン屋さんでのひとコマですが、
麻(ヘンプ)の小風呂敷をつかっています。
風呂敷に向いている麻は、ヘンプ(大あさ)とリネン(亜麻)の2種類。
ジュート(黄麻)はチクチクしますし、ラミー(苧麻)は多少毛羽立つため、
摩擦の多い使い方には不向きです。
麻は水分を貯めこまない性質と、多孔質で隙間が多いため、
木綿よりも軽く感じます。そして乾きやすいため、高湿の日本にはぴったりで清潔。
レジ袋有料化の機会に、まずは家のなかに眠りたるレジ袋を掘り出して
大切に愛用するとともに、しわくちゃのレジ袋を持って歩くのが抵抗ある場合は
ぜひ、同じくタンスに眠っている風呂敷や布を利用して、
マイバッグは手づくりしましょう。何でも材料から買いそろえるのはエコといえない。
今あるものに、いのちを吹きこむことを、人は、その手と思いによって叶えられます。
今まではきっと、何でもかんでもレジ袋に入れていた方が多いと思われますが、
これからは、レジ袋は
1.野菜などの湿りもの→2.肉魚など臭いがつくもの→3.ごみ入れ
というように、段階を追って用途を変遷させ、使い倒した後に捨てるという
愛用の仕方に工夫し、普通の乾きものはぜひ、
風呂敷でまとめると、中身もずれにくく安定し、見た目もおしゃれにできます。
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