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実家のお店のツイッター@kappayokoyama より引用。

6/29月、17時半まで営業。
本物とは他へも代用でき、時に専用の物よりも
便利に機能します。
ペティナイフ1本も、あらゆる料理に生かせます。
そこを、例えば「りんご皮むき専用包丁」として
他には使いづらければ、物はふえるし、いずれ
台所へ埋もれます。
本物は多目的なポテンシャルを有します。

以下、解説(?)

かつて、お風呂用につかっていた木の椅子を
今は部屋に置いてあるのだが、
一時的に鍋を置いたり、座ったりと
重宝でき、見た目も木の趣きがある。
もしこれが、お風呂専用のプラスチックのイスだったら
部屋の中に置きたいとも思わないので、
風呂場で不要になったらとっくに捨てていた可能性が高い。

本物というのは高度な職人の逸品と限定したい
わけでもなく、技術の前に、まず素材が重要です。
見た目の完成度よりも、素材そのもののもつ機能が
役立つわけです。
風呂の椅子は柾目を生かした乾きやすい材が
使われているため、余計なニスも塗られていない。

ニスは、必要な場合もありますが、今は元の材木が
低品質であり、カンナをかけて仕上げるための
質のよさや自然乾燥による精油の保持が期待できないため、
サンドペーパーですべらかにするしかない。
しかし、紙ヤスリでは必ず毛羽立ち、ホコリがたまったり
汚れがしみたり、カビやすくもなるため、オイルやニスを塗る
必要が発生する。すると、木が呼吸しなくなるし、
目の吸い込まれるような自然の美しさを失う。

そういうわけで、風呂用のイスであっても、
椅子として、置き台として、部屋の雰囲氣づくりとして
とっても貢献し、本物といえる一つです。
さらに、風呂では濡れるため、金具を使わずに
木組みや木のダボでできているので、錆びるところがなく
長持ちへとつながります。
すすける味も出ますが、カンナをかければいつでもピカピカに
なります。

例として風呂の椅子を挙げましたが、
(我が家のものは、千駄木にある伊藤風呂店の手づくり品)

ほんものというのは物や道具だけでなく、
人についてもいえると思います。
僕もそういうところを目指したくありますが、

多目的なポテンシャルというキーワードなので、
自分の専門以外のことにも通じているということであり、
逆に、本当に一つの専門を極めている人は
物事の真理を体得しているため、
他のことも、自分の方法を応用して
やってのけられるものでしょう。

肩書きがないから自信や信用を得られないという
観念があるとしたら、とてももったいなく、
馬鹿げていることなので、無名の普通の人が
秘めているものに、ロマンを抱いて、
たかをくくらずに人と交流してみたら
もっと楽しくなると思っています。

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