冓 コウ 冂部
解字 同じような形のものが上下に結ばれたかたち。この字形については諸説があり、木組み、竹組みの籠、紐結びを上下にあわせたかたち説などがある。いずれにしても、上下や左右を二つ同じような形に組んでつくった物を指す。木組み説では構コウ(かまえ)の原字。竹籠説では、篝コウ(ふせご)の原字。紐結び結合説では、結合部分で双方が「あう」ことから、遘コウ(あう)の原字となる。
イメージは、同じ形を「組み立てる」、上下左右が「同じ形になる」、上下左右が中心で「出会う」となる。
意味 くみたてる。かまえる。
イメージ
「組み立てる」(構・篝)
左右が「同じ形になる」(溝・購・講・再)
上下が「であう」(覯・媾・遘)
音の変化 コウ:構・篝・溝・購・講・覯・媾・遘 サイ:再
くみたてる
構 コウ・かまえる・かまう 木部
解字 「木(き)+冓(組み立てる)」の会意形声。木をバランスよく組み立てること。
意味 (1)かまえる(構える)。組み立てる。「構築コウチク」「構成コウセイ」 (2)しくみ。「機構キコウ」 (3)[国] ①かまえ(構え)。準備をととのえる。「身構える」「一家を構える」 ②かまう(構う)。かかわる。相手にする。「子供を構う」
篝 コウ・ふせご・かがり 竹部
解字 「竹(たけ)+冓の旧字(組み立てる)」の会意形声。竹を組み、バランスよく組み立てた物。竹カゴの一種であるが、香炉や火鉢にかぶせて用いる。また、火鉢にかぶせることから、転じてかがり火のかがりの意にもなる。
意味 (1)ふせご(篝)。香炉や火鉢の上におおいかぶせるかご。香炉にかぶせて衣服をのせ香の匂いを移したり、火鉢にかぶせて衣服をのせ乾かす。 (2)かがり(篝)。かがり火をたく鉄製のかご。「篝火かがりび」
同じ形になる
溝 コウ・みぞ 氵部
解字 「氵(水)+冓(同じ形になる)」の会意形声。両側を同じ形に組み立てて造られた水を流すみぞ。
意味 みぞ(溝)。どぶ(溝)。用水路。「排水溝ハイスイコウ」「溝渠コウキョ」(みぞ。水路)「溝板どぶいた」
購 コウ・あがなう 貝部
解字 「貝(財貨)+冓(同じ形になる)」の会意形声。貝(お金)が相手に渡り、同じ対価である品物がこちら側にくる取引。
意味 あがなう(購う)。買い求める。「購入コウニュウ」「購読コウドク」「購買コウバイ」(買い入れること)
講 コウ 言部
解字 「言(いう)+冓(同じ理解になる)」の会意形声。話すほうと聴くほうが同じ理解になるよう論じること。
意味 (1)説く。説き明かす。「講演コウエン」「講義コウギ」 (2)話し合いで双方が同じ理解になること。「講和コウワ」(戦争を終結し平和をとりもどす) (3)[国]こう。寺社への参詣などのために集まる信者の団体。「伊勢講イセコウ」
再 サイ・サ・ふたたび 冂部
解字 「一+冓の下半分(同じ形になる)」の会意。冓の下半分に一印を添えて、同じ物事がもう一つある、ことを示した字。
意味 (1)ふたたび(再び)。もう一度。「再会サイカイ」「再生サイセイ」 (2)くりかえす。「再三再四サイサンサイシ」「再再サイサイ」
であう
覯 コウ・あう 見部
解字 「見(みる)+冓(であう)」 の会意形声。出会って見ること。
意味 あう(覯う)。出会う。「稀覯本キコウボン」(まれに出会う本)「覯閔コウビン」(閔(うれえる・人の死)にあう。愁いにあうこと)
媾 コウ・あう 女部
解字 「女(おんな)+冓(であう)」 の会意形声。女と出会い縁をむすぶこと。
意味 (1)あう(媾う)。出会って縁をむすぶ。「婚媾コンコウ」(夫婦の縁組)「媾曳あいびき」(愛し合う男女がひそかにあう=逢引。相引。) (2)まじわる。男女がまじわる。「媾合コウゴウ」(男女がまじわる) (3)よしみ(媾)。夫婦がたがいにいつくしむ。
遘 コウ・あう 之部
解字 「之(ゆく)+冓(であう)」 の会意形声。双方から出向いてあうこと。同音である逅コウの同音代替となる字。旧字体のため、二点しんにょう。
意味 あう(遘う)。「邂遘カイコウ」(めぐりあう=邂逅)「遘禍コウカ」(わざわいにあう)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
解字 同じような形のものが上下に結ばれたかたち。この字形については諸説があり、木組み、竹組みの籠、紐結びを上下にあわせたかたち説などがある。いずれにしても、上下や左右を二つ同じような形に組んでつくった物を指す。木組み説では構コウ(かまえ)の原字。竹籠説では、篝コウ(ふせご)の原字。紐結び結合説では、結合部分で双方が「あう」ことから、遘コウ(あう)の原字となる。
イメージは、同じ形を「組み立てる」、上下左右が「同じ形になる」、上下左右が中心で「出会う」となる。
意味 くみたてる。かまえる。
イメージ
「組み立てる」(構・篝)
左右が「同じ形になる」(溝・購・講・再)
上下が「であう」(覯・媾・遘)
音の変化 コウ:構・篝・溝・購・講・覯・媾・遘 サイ:再
くみたてる
構 コウ・かまえる・かまう 木部
解字 「木(き)+冓(組み立てる)」の会意形声。木をバランスよく組み立てること。
意味 (1)かまえる(構える)。組み立てる。「構築コウチク」「構成コウセイ」 (2)しくみ。「機構キコウ」 (3)[国] ①かまえ(構え)。準備をととのえる。「身構える」「一家を構える」 ②かまう(構う)。かかわる。相手にする。「子供を構う」
篝 コウ・ふせご・かがり 竹部
解字 「竹(たけ)+冓の旧字(組み立てる)」の会意形声。竹を組み、バランスよく組み立てた物。竹カゴの一種であるが、香炉や火鉢にかぶせて用いる。また、火鉢にかぶせることから、転じてかがり火のかがりの意にもなる。
意味 (1)ふせご(篝)。香炉や火鉢の上におおいかぶせるかご。香炉にかぶせて衣服をのせ香の匂いを移したり、火鉢にかぶせて衣服をのせ乾かす。 (2)かがり(篝)。かがり火をたく鉄製のかご。「篝火かがりび」
同じ形になる
溝 コウ・みぞ 氵部
解字 「氵(水)+冓(同じ形になる)」の会意形声。両側を同じ形に組み立てて造られた水を流すみぞ。
意味 みぞ(溝)。どぶ(溝)。用水路。「排水溝ハイスイコウ」「溝渠コウキョ」(みぞ。水路)「溝板どぶいた」
購 コウ・あがなう 貝部
解字 「貝(財貨)+冓(同じ形になる)」の会意形声。貝(お金)が相手に渡り、同じ対価である品物がこちら側にくる取引。
意味 あがなう(購う)。買い求める。「購入コウニュウ」「購読コウドク」「購買コウバイ」(買い入れること)
講 コウ 言部
解字 「言(いう)+冓(同じ理解になる)」の会意形声。話すほうと聴くほうが同じ理解になるよう論じること。
意味 (1)説く。説き明かす。「講演コウエン」「講義コウギ」 (2)話し合いで双方が同じ理解になること。「講和コウワ」(戦争を終結し平和をとりもどす) (3)[国]こう。寺社への参詣などのために集まる信者の団体。「伊勢講イセコウ」
再 サイ・サ・ふたたび 冂部
解字 「一+冓の下半分(同じ形になる)」の会意。冓の下半分に一印を添えて、同じ物事がもう一つある、ことを示した字。
意味 (1)ふたたび(再び)。もう一度。「再会サイカイ」「再生サイセイ」 (2)くりかえす。「再三再四サイサンサイシ」「再再サイサイ」
であう
覯 コウ・あう 見部
解字 「見(みる)+冓(であう)」 の会意形声。出会って見ること。
意味 あう(覯う)。出会う。「稀覯本キコウボン」(まれに出会う本)「覯閔コウビン」(閔(うれえる・人の死)にあう。愁いにあうこと)
媾 コウ・あう 女部
解字 「女(おんな)+冓(であう)」 の会意形声。女と出会い縁をむすぶこと。
意味 (1)あう(媾う)。出会って縁をむすぶ。「婚媾コンコウ」(夫婦の縁組)「媾曳あいびき」(愛し合う男女がひそかにあう=逢引。相引。) (2)まじわる。男女がまじわる。「媾合コウゴウ」(男女がまじわる) (3)よしみ(媾)。夫婦がたがいにいつくしむ。
遘 コウ・あう 之部
解字 「之(ゆく)+冓(であう)」 の会意形声。双方から出向いてあうこと。同音である逅コウの同音代替となる字。旧字体のため、二点しんにょう。
意味 あう(遘う)。「邂遘カイコウ」(めぐりあう=邂逅)「遘禍コウカ」(わざわいにあう)
<紫色は常用漢字>
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※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。