鳧フを追加しました。
几 キ 几部つくえ
解字 足つきの四角い台を横から描いた象形。机の原字。部首ともなる。机キ(つくえ)以外は発音のキを生かして形声文字として用いられる。
意味 (1)つくえ(几)。ひじかけ。「几案キアン」(つくえ:几・案ともに机の意) (2)部屋を仕切る道具。「几帳キチョウ」
参考 几は部首「几つくえ」になる。漢字の左辺・右辺・下に付いて、机や台の意を表す。なお、中空の器物の形である凡や、風の略体からなる凰・凧・凩・凪なども便宜的に含めている。主な字は以下のとおり。
凱ガイ・かちどき(几+音符「豈ガイ」)
凭ヒョウ・もたれる(几+任の会意)
処ショ・おる(几+夂の会意)
凡ボン・およそ(象形)
夙シュク・つとに(凡+夕の会意)
風の略体からなる凰オウ・凧たこ・凩こがらし・凪なぎ、など。
このうち、処ショ・凡ボンは音符となる。
イメージ
「つくえ」(几・机)
「同音代替」(肌・飢)
「同体異字」(鳧)
音の変化 キ:几・机・肌・飢 フ:鳧
つくえ
机 キ・つくえ 木部
解字 「木(き)+几(つくえ)」の会意形声。几はもともと机の形であり、これに木を加え元の意味をはっきりさせた。
意味 つくえ(机)。「机上キジョウ」「机下キカ」(手紙の宛名に添える尊敬語)「文机ふづくえ」
同音代替
肌 キ・はだ 月部にく
解字 「月(からだ)+几(キ)」の形声。キは幾キにつうじる。「月幾」これで1字(発音キ)は、肌の異体字で、①頬の肉、②はだ(肌)の意がある。幾は、「こまかい・わずか」のイメージがあり、きめのこまかい体の部分で、はだの意となる。
意味 はだ(肌)。はだえ。「肌膚キフ」(はだ。皮膚。肌も膚も、はだの意)「肌着はだぎ」「肌理きめ」(①皮膚の表面のこまかいあや②もくめ)「肌合(はだあ)い」
飢 キ・うえる 食部
解字 「食+几(キ)」の形声。キは幾キに通じる。幾には、「わずか」のイメージがあり、食べ物がわずかしかないこと。うえる意となる。(=饑キ)
意味 うえる(飢える)。うえ(飢え)。ひもじい。「飢餓キガ」「飢饉キキン」「飢渇キカツ」(食べ物や飲み物が少なく苦しむこと)
同体異字
鳧[鳬] フ・けり 鳥部
ケリ(ウィキペディアより)
解字 金文は「人がかがんでいる形+隹(とり)」で、水田でかがみこんで作業をしている人のそばで、隹が鳴いているさま。水田などに棲みついている水鳥の仲間をいう。篆文は隹⇒鳥になり人の形が勹の変形になった。説文解字注は「今の野鴨なり。家鴨(アヒル)を舒鳧ジョフ(ゆったりした鳧)という」としている。楷書は「鳥+几」の鳧になった。この字で几は人の形が変化した字で、几キではない。発音のフは会意とされる。鳬は省略体の俗字。
意味 (1)のがも(鳧)。かも(鳧)。「舒鳧ジョフ」(アヒル)「鳧翁フオウ」(かもの首に生えた毛)「鳧鴨フオウ」(かもやアヒル。また水鳥の総称) (2)人名。「魚鳧ギョフ」(古代の蜀[古蜀]の第3代君主。歴代君主の「蚕叢サンソウ・柏灌ハッカン・魚鳧ギョフ」の3代はそれぞれ個別の王朝を構成した部族であり、またそれぞれが蜀の地で養蚕・農業・漁業を行っていた部族であるとする説がある。) (3)[日本]①けり(鳧)。チドリ科の水鳥。湖沼などの水辺にすむ。 ②けり(鳧)。物事の決着。過去の助動詞「けり」に当てた用法。「鳧けりがつく」
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
几 キ 几部つくえ
解字 足つきの四角い台を横から描いた象形。机の原字。部首ともなる。机キ(つくえ)以外は発音のキを生かして形声文字として用いられる。
意味 (1)つくえ(几)。ひじかけ。「几案キアン」(つくえ:几・案ともに机の意) (2)部屋を仕切る道具。「几帳キチョウ」
参考 几は部首「几つくえ」になる。漢字の左辺・右辺・下に付いて、机や台の意を表す。なお、中空の器物の形である凡や、風の略体からなる凰・凧・凩・凪なども便宜的に含めている。主な字は以下のとおり。
凱ガイ・かちどき(几+音符「豈ガイ」)
凭ヒョウ・もたれる(几+任の会意)
処ショ・おる(几+夂の会意)
凡ボン・およそ(象形)
夙シュク・つとに(凡+夕の会意)
風の略体からなる凰オウ・凧たこ・凩こがらし・凪なぎ、など。
このうち、処ショ・凡ボンは音符となる。
イメージ
「つくえ」(几・机)
「同音代替」(肌・飢)
「同体異字」(鳧)
音の変化 キ:几・机・肌・飢 フ:鳧
つくえ
机 キ・つくえ 木部
解字 「木(き)+几(つくえ)」の会意形声。几はもともと机の形であり、これに木を加え元の意味をはっきりさせた。
意味 つくえ(机)。「机上キジョウ」「机下キカ」(手紙の宛名に添える尊敬語)「文机ふづくえ」
同音代替
肌 キ・はだ 月部にく
解字 「月(からだ)+几(キ)」の形声。キは幾キにつうじる。「月幾」これで1字(発音キ)は、肌の異体字で、①頬の肉、②はだ(肌)の意がある。幾は、「こまかい・わずか」のイメージがあり、きめのこまかい体の部分で、はだの意となる。
意味 はだ(肌)。はだえ。「肌膚キフ」(はだ。皮膚。肌も膚も、はだの意)「肌着はだぎ」「肌理きめ」(①皮膚の表面のこまかいあや②もくめ)「肌合(はだあ)い」
飢 キ・うえる 食部
解字 「食+几(キ)」の形声。キは幾キに通じる。幾には、「わずか」のイメージがあり、食べ物がわずかしかないこと。うえる意となる。(=饑キ)
意味 うえる(飢える)。うえ(飢え)。ひもじい。「飢餓キガ」「飢饉キキン」「飢渇キカツ」(食べ物や飲み物が少なく苦しむこと)
同体異字
鳧[鳬] フ・けり 鳥部
ケリ(ウィキペディアより)
解字 金文は「人がかがんでいる形+隹(とり)」で、水田でかがみこんで作業をしている人のそばで、隹が鳴いているさま。水田などに棲みついている水鳥の仲間をいう。篆文は隹⇒鳥になり人の形が勹の変形になった。説文解字注は「今の野鴨なり。家鴨(アヒル)を舒鳧ジョフ(ゆったりした鳧)という」としている。楷書は「鳥+几」の鳧になった。この字で几は人の形が変化した字で、几キではない。発音のフは会意とされる。鳬は省略体の俗字。
意味 (1)のがも(鳧)。かも(鳧)。「舒鳧ジョフ」(アヒル)「鳧翁フオウ」(かもの首に生えた毛)「鳧鴨フオウ」(かもやアヒル。また水鳥の総称) (2)人名。「魚鳧ギョフ」(古代の蜀[古蜀]の第3代君主。歴代君主の「蚕叢サンソウ・柏灌ハッカン・魚鳧ギョフ」の3代はそれぞれ個別の王朝を構成した部族であり、またそれぞれが蜀の地で養蚕・農業・漁業を行っていた部族であるとする説がある。) (3)[日本]①けり(鳧)。チドリ科の水鳥。湖沼などの水辺にすむ。 ②けり(鳧)。物事の決着。過去の助動詞「けり」に当てた用法。「鳧けりがつく」
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。