賁 ヒ・フン・ホン
解字 篆文は「貝+芔キ」の会意。芔は草の芽がいっせいに出る形。賁フンは、貝がぱっと水管から水を出す意で「ふき出る」、噴き出たものが「盛りあがる」イメージを持つ。現代字は上部が卉に変化した。また、ヒの音で斐ヒ(模様がならんで美しいさま)の意、ホンの音で奔ホン(勢いよく走る)に通じて、いさむ・つわものの意となる。
意味 (1)かざる・かざり・あや・あや模様の美しいさま。「賁然ヒゼン」(飾りあるさま)「賁如ヒジョ」(美しいさま) (2)いさむ。つわもの。「賁士ホンシ」(勇士)「虎賁コホン」(勇猛な軍隊) (3)(音符字のイメージ)ふきでる。もりあがる。
イメージ
「形声字」(賁)
「ふき出る」(噴・憤・濆)
噴き出たものが「盛りあがる」(墳)
音の変化 ヒ・ホン:賁 フン:噴・憤・濆・墳
ふき出る
噴 フン・ふく 口部
解字 「口+賁(ふき出る)」 の会意形声。口からものが噴き出ること。
意味 ふく(噴く)。ふきだす。「噴出フンシュツ」「噴火フンカ」「噴水フンスイ」
憤 フン・いきどおる 忄部
解字 「忄(心)+賁(ふき出す)」 の会意形声。胸に詰まっていた感情がふきだすこと。
意味 (1)いきどおる(憤る)。「憤慨フンガイ」(憤も慨もいきどおる意)「憤然フンゼン」「憤怒フンド・フンヌ」(いきどおり怒る) (2)いきりたつ。「発憤ハップン」
濆 フン・わく 氵部
解字 「氵(水)+賁(ふき出す)」の会意形声。水がわき出ること。また、みぎわをいう。
意味 (1)わく(濆く)。ふく。水が盛んにわき出る。「濆衍フンエン」(あふれる)「濆発フンパツ」(湧出する) (2)みぎわ。ほとり。「渓濆ケイフン」(谷川のほとり)「汀濆テイフン」(汀も濆も、ほとりの意)
盛りあがる
墳 フン・はか 土部
解字 「土+賁(盛り上がる)」 の会意形声。大きく盛りあがった土の墓。
意味 はか(墳)。土を盛り上げてつくった墓。「古墳コフン」「墳墓フンボ」「円墳エンフン」
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
解字 篆文は「貝+芔キ」の会意。芔は草の芽がいっせいに出る形。賁フンは、貝がぱっと水管から水を出す意で「ふき出る」、噴き出たものが「盛りあがる」イメージを持つ。現代字は上部が卉に変化した。また、ヒの音で斐ヒ(模様がならんで美しいさま)の意、ホンの音で奔ホン(勢いよく走る)に通じて、いさむ・つわものの意となる。
意味 (1)かざる・かざり・あや・あや模様の美しいさま。「賁然ヒゼン」(飾りあるさま)「賁如ヒジョ」(美しいさま) (2)いさむ。つわもの。「賁士ホンシ」(勇士)「虎賁コホン」(勇猛な軍隊) (3)(音符字のイメージ)ふきでる。もりあがる。
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「形声字」(賁)
「ふき出る」(噴・憤・濆)
噴き出たものが「盛りあがる」(墳)
音の変化 ヒ・ホン:賁 フン:噴・憤・濆・墳
ふき出る
噴 フン・ふく 口部
解字 「口+賁(ふき出る)」 の会意形声。口からものが噴き出ること。
意味 ふく(噴く)。ふきだす。「噴出フンシュツ」「噴火フンカ」「噴水フンスイ」
憤 フン・いきどおる 忄部
解字 「忄(心)+賁(ふき出す)」 の会意形声。胸に詰まっていた感情がふきだすこと。
意味 (1)いきどおる(憤る)。「憤慨フンガイ」(憤も慨もいきどおる意)「憤然フンゼン」「憤怒フンド・フンヌ」(いきどおり怒る) (2)いきりたつ。「発憤ハップン」
濆 フン・わく 氵部
解字 「氵(水)+賁(ふき出す)」の会意形声。水がわき出ること。また、みぎわをいう。
意味 (1)わく(濆く)。ふく。水が盛んにわき出る。「濆衍フンエン」(あふれる)「濆発フンパツ」(湧出する) (2)みぎわ。ほとり。「渓濆ケイフン」(谷川のほとり)「汀濆テイフン」(汀も濆も、ほとりの意)
盛りあがる
墳 フン・はか 土部
解字 「土+賁(盛り上がる)」 の会意形声。大きく盛りあがった土の墓。
意味 はか(墳)。土を盛り上げてつくった墓。「古墳コフン」「墳墓フンボ」「円墳エンフン」
<紫色は常用漢字>
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