<口を開いて吐息をもらす>
次 ジ・シ・つぐ・つぎ 欠部 cì

解字 金文は人が口を開いて吐息をもらす形の象形。吐息は、ため息とホッとする息とがある。しかし、本来の意味でなく、弐ジ(ふたつ・つぎ)に仮借カシャ(当て字)し、「二番目・つぎ」の意を表す[字統]。
意味 (1)つぐ(次ぐ)。つぎ(次)。続く。二番目。「次点ジテン」「次官ジカン」(2)ついで。順序。等級。「次第シダイ」「席次セキジ」(3)やどる・やどり。「途次トジ」(みちすがら)
イメージ
「二番目・つぎ」(次)
本来の意味である「吐息をもらす」(咨・諮・姿)
「形声字」(資・茨・恣・瓷)
音の変化 ジ:次・瓷 シ:咨・諮・姿・資・茨・恣
吐息をもらす
咨 シ・はかる 口部 zī
解字 「口(ことばを出す)+次(吐息をもらす)」の会意形声。ため息をついてなげき、どうしたらよいか相談すること。なげく意と相談する意とがある。
意味 (1)はかる(咨る)。とう(問う)。相談する。「咨問シモン」(意見を求めたずねる)(2)なげく。「咨嗟シサ」(ため息をついて嘆く。嗟サもなげく意)
諮 シ・はかる 言部 zī
解字 「言(いう)+咨(はかる)」の会意形声。咨シが、咨嗟シサ(なげく)の意と、はかる意があるため、言を付しはかる意を強調した字。地位が上の人が下の者に相談する意。
意味 はかる(諮る)。とう。上の人が下の者にたずねる。「諮問シモン」(意見を求める)「諮詢シジュン」(問いはかること。諮も詢も、はかる意)
姿 シ・すがた 女部 zī
解字 「女(おんな)+次(吐息をもらす)」の会意形声。ある時は落胆したり、あるときはホッとして吐息をもらす女のすがたをいう。
意味 すがた(姿)。かたち。ようす。「姿勢シセイ」「姿態シタイ」「容姿ヨウシ」
形声字
資 シ・もと 貝部 zī・zì
解字 「貝(財貨)+次(シ)」の形声。もとでとなる財貨や金銭を資シという。[説文解字]は「貨カ(たから・財産)なり」とする。また、転じて、資質(生まれつきの)の意味でも使われる。
意味 (1)もと(資)。もとで。たくわえ。「資産シサン」「投資トウシ」(2)たすける。「資益シエキ」(たすけて利益を与える)(3)たち。もちまえ。生まれつき。「資質シシツ」「天資テンシ」(天性)(4)一定の身分や地位。「資格シカク」
茨 シ・いばら 艸部 cí
解字 「艸(草木)+次(シ)」の形声。[説文解字注]に「茅(かや)もて屋(やね)を覆(おお)う」とあり、屋根をふくことをいう。また、シは朿シ(とげ)に通じ、とげのある草木の意味がある。
意味 (1)いばら(茨)。うばら。とげのある低木。「茨棘シキョク」(いばら。草ぶかい田舎)(2)ふく。屋根をふく。「茨宇シウ」(かやぶき屋根)「茨覆シガイ」(茅葺き)(3)地名。「茨城いばらき」(県の名前)「茨木いばらき」(①大阪府の市の名前。②歌舞伎舞踊の一つ)
恣 シ・ほしいまま 心部 zì
解字 「心(こころ)+次(シ)」の形声。[説文解字]に「縦(ほしいまま)にする也(なり)」とあり、思うままにする心を言う。
覚え方 侈シ(おごる)に通じ、心がおごって思うままにする。
意味 ほしいまま(恣)。かってきまま。「恣意シイ」(気ままな思いつき)「恣行シコウ」(ほしいままに行なう)「専恣センシ」(ほしいままを専らにする)「放恣ホウシ」(わがままでしまりがない)
瓷 ジ・シ 瓦部 cí
解字 「瓦(かわら・やきもの)+次(ジ・シ)」の形声。ジ・シとよばれる「やきもの」の意で、かたく焼しめた陶器をいう。唐・宋以後にできた字。のち(明代)に同音の磁器ジキ(高温で焼き素地がガラス化した陶器)のやきものの意でも用いる。
意味 (1)硬く焼いた陶器。かめ。「瓷鍋シカ」(土鍋)「瓷椀シワン」(陶器の椀)「瓷窰シヨウ」(瓷を焼く窯)
青瓷酒器
(2)いしやき。きめの細かいかたい焼物。「瓷器ジキ」(=磁器)「青瓷セイジ」(=青磁)「白瓷ハクジ」(=白磁)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
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解字 金文は人が口を開いて吐息をもらす形の象形。吐息は、ため息とホッとする息とがある。しかし、本来の意味でなく、弐ジ(ふたつ・つぎ)に仮借カシャ(当て字)し、「二番目・つぎ」の意を表す[字統]。
意味 (1)つぐ(次ぐ)。つぎ(次)。続く。二番目。「次点ジテン」「次官ジカン」(2)ついで。順序。等級。「次第シダイ」「席次セキジ」(3)やどる・やどり。「途次トジ」(みちすがら)
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「二番目・つぎ」(次)
本来の意味である「吐息をもらす」(咨・諮・姿)
「形声字」(資・茨・恣・瓷)
音の変化 ジ:次・瓷 シ:咨・諮・姿・資・茨・恣
吐息をもらす
咨 シ・はかる 口部 zī
解字 「口(ことばを出す)+次(吐息をもらす)」の会意形声。ため息をついてなげき、どうしたらよいか相談すること。なげく意と相談する意とがある。
意味 (1)はかる(咨る)。とう(問う)。相談する。「咨問シモン」(意見を求めたずねる)(2)なげく。「咨嗟シサ」(ため息をついて嘆く。嗟サもなげく意)
諮 シ・はかる 言部 zī
解字 「言(いう)+咨(はかる)」の会意形声。咨シが、咨嗟シサ(なげく)の意と、はかる意があるため、言を付しはかる意を強調した字。地位が上の人が下の者に相談する意。
意味 はかる(諮る)。とう。上の人が下の者にたずねる。「諮問シモン」(意見を求める)「諮詢シジュン」(問いはかること。諮も詢も、はかる意)
姿 シ・すがた 女部 zī
解字 「女(おんな)+次(吐息をもらす)」の会意形声。ある時は落胆したり、あるときはホッとして吐息をもらす女のすがたをいう。
意味 すがた(姿)。かたち。ようす。「姿勢シセイ」「姿態シタイ」「容姿ヨウシ」
形声字
資 シ・もと 貝部 zī・zì
解字 「貝(財貨)+次(シ)」の形声。もとでとなる財貨や金銭を資シという。[説文解字]は「貨カ(たから・財産)なり」とする。また、転じて、資質(生まれつきの)の意味でも使われる。
意味 (1)もと(資)。もとで。たくわえ。「資産シサン」「投資トウシ」(2)たすける。「資益シエキ」(たすけて利益を与える)(3)たち。もちまえ。生まれつき。「資質シシツ」「天資テンシ」(天性)(4)一定の身分や地位。「資格シカク」
茨 シ・いばら 艸部 cí
解字 「艸(草木)+次(シ)」の形声。[説文解字注]に「茅(かや)もて屋(やね)を覆(おお)う」とあり、屋根をふくことをいう。また、シは朿シ(とげ)に通じ、とげのある草木の意味がある。
意味 (1)いばら(茨)。うばら。とげのある低木。「茨棘シキョク」(いばら。草ぶかい田舎)(2)ふく。屋根をふく。「茨宇シウ」(かやぶき屋根)「茨覆シガイ」(茅葺き)(3)地名。「茨城いばらき」(県の名前)「茨木いばらき」(①大阪府の市の名前。②歌舞伎舞踊の一つ)
恣 シ・ほしいまま 心部 zì
解字 「心(こころ)+次(シ)」の形声。[説文解字]に「縦(ほしいまま)にする也(なり)」とあり、思うままにする心を言う。
覚え方 侈シ(おごる)に通じ、心がおごって思うままにする。
意味 ほしいまま(恣)。かってきまま。「恣意シイ」(気ままな思いつき)「恣行シコウ」(ほしいままに行なう)「専恣センシ」(ほしいままを専らにする)「放恣ホウシ」(わがままでしまりがない)
瓷 ジ・シ 瓦部 cí
解字 「瓦(かわら・やきもの)+次(ジ・シ)」の形声。ジ・シとよばれる「やきもの」の意で、かたく焼しめた陶器をいう。唐・宋以後にできた字。のち(明代)に同音の磁器ジキ(高温で焼き素地がガラス化した陶器)のやきものの意でも用いる。
意味 (1)硬く焼いた陶器。かめ。「瓷鍋シカ」(土鍋)「瓷椀シワン」(陶器の椀)「瓷窰シヨウ」(瓷を焼く窯)

(2)いしやき。きめの細かいかたい焼物。「瓷器ジキ」(=磁器)「青瓷セイジ」(=青磁)「白瓷ハクジ」(=白磁)
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