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来年1月「アイヌ民族党」結党大会 参院選に候補擁立方針

2011-11-21 | アイヌ民族関連
msn産経ニュース 2011.11.20 18:30
[参院選]
 アイヌ民族らによる政治団体を結成するための準備会(萱野志朗代表)が20日、札幌市で開かれ、団体名を「アイヌ民族党」にすると決めた。来年1月21日に江別市で結党大会を開き、平成25年の参院選で候補を擁立する方針。
 基本政策として(1)アイヌの福祉充実(2)多文化・多民族共生社会の実現(3)自然との共生-を掲げた。具体的にはアイヌ民族庁や教育機関の設置、脱原発を訴える。
 アイヌ民族の元参院議員、故萱野茂氏の次男で、準備会代表の志朗氏は「国策によって自然から切り離され、アイヌのいろいろな権利が奪われてきた」と、権利回復を目指す考えを強調した。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111120/elc11112018310002-n1.htm

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登別・金成マツと知里真志保の没後50年で講演会

2011-11-21 | アイヌ民族関連
【室蘭民報 2011年11月20日(日)朝刊】

 アイヌ文化を後世に―。北海道アイヌ協会登別支部(合田克己支部長)と知里真志保を語る会(合田克己会長)主催の「アイヌ文化講演会」が19日、登別市中央町のホテル平安で開かれ、出席者約100人がアイヌ文化伝承者・金成マツ(1875~1961年)とアイヌ言語学者の知里真志保(1909~61年)の功績に認識を深めた。
◆―― 100人、功績を再認識
 真志保とマツの没後50年企画。3部構成で進められた。合田支部長が「今後も活動を続けていきたい。皆さんのご協力を」とアイヌ文化普及への意気込みを述べた。
 第1部は「白老楽しく・やさしいアイヌ語教室」を主宰する大須賀るえ子さんが「金成マツのユーカラ」と題し講演。マツが筆録した「踊ろう跳ねよう物語」(メノコユカラ)を披露。「マツが残した英雄叙事詩(ユーカラ)は奥が深い。世紀の大作として北海道教育委員会でも紹介されている」と強調した。
 第2部は、真志保夫人の萩中美枝さんと親交の深い竹内明美さんと萩中さんが「金成マツの思い出」を中心に対談。萩中さんは「マツさんは休むことをせず、ユーカラをずっと語り続ける人でした」と人となりを紹介。
 話は真志保の母・ナミとの思い出や真志保との結婚生活にもおよび「ナミさんは頭が良くすごく尊敬していた。母と呼ぶことができ誇りに思う」(萩中さん)と振り返っていた。
 最後は登別古式舞踊保存会が「フンペリムセ(鯨踊り)」など三つの舞を披露。浜に打ちあげられた鯨への感謝の気持ちを込めた踊りをアイヌ伝統の歌に合わせ情感豊かに届け、会場から温かい拍手が送られた。
(粟田純樹)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2011/11/20/20111120m_06.html

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HOTほっとトーク:文化に誇り、前向きに 宇梶静江さんに聞く /北海道

2011-11-21 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2011年11月20日 地方版

 ◇アイヌの知恵、社会還元 本の印税、民族の識字教育に--吉川英治文化賞の宇梶静江さんに聞く
 道外アイヌのリーダー的存在で、首都圏のアイヌ民族4団体で作る「アイヌ・ウタリ連絡会」代表の宇梶静江さん(78)=千葉県木更津市在住=が第45回吉川英治文化賞を受賞した。古布絵や絵本を通してアイヌ文化を国内外に発信する一方、海外の先住民族との交流にも精力的に取り組んでいることが評価された。アイヌ民族の過去と現在、未来、そしてアイヌ文化の可能性などについて聞いた。【中川紗矢子】
 <古布絵はアイヌ伝統の刺繍(ししゅう)と日本伝統の和服地を融合させた独特のスタイル。アイヌ刺繍を学び直していた63歳の時に考案した>
 吉川英治文化賞はアイヌ全員で受け取ったごほうびだと思う。アイヌの伝統に根ざした考えや言葉が説得力を持って受け止めてもらえるいいチャンスが来たことがうれしい。
 古布絵は、叙事詩ユーカラの世界を刺繍で表現した。針と糸で愛をつなげるということを意味する。これほど(世間に)受け止めてもらえるとは思っておらず、全て文化を残してくれた先祖のお陰。感謝を超えた気持ちでいる。
 <子供のころは十分勉強できなかったが、20歳で札幌の中学に入学。卒業後、上京し、働きながら定時制高校に通うなど、苦難をはね返して勉学を続けてきた。半生を記した自叙伝「すべてを明日の糧として」(清流出版)を今年出版した>
 本の出版が決まった時、母の言っていたことを思い出した。母は貧しいながらに、もっと貧しい人たちに施していた。「(私たち)子どもが今後飢えないように種をまいているんだよ」と言っていた。母のように、私も種をまこうと思った。
 ちょうど本が出る前に関東にいるアイヌの仲間に言われた。「あんたはいいよね。字を書いたり読んだりして、そうして発表できて」と。それは、かつての自分と同じだった。本の印税はわずかだけど、それを元手に識字教室を作りたい。それが種になって、みんなが勉強して、アイヌの歴史も学んでほしい。大事なアイヌの伝統があるけれど、良いものを掘り起こせない状況にある。だから、学ぶことで、少しでもいい文化を作ってくれる人が出てきてほしいと思う。
 <38歳の時、新聞に「ウタリたちよ 手をつなごう」と投書し、その翌年に「東京ウタリ会」を発足させた。アイヌへの偏見、差別と闘ってきた>
 差別は自分の行く道を閉ざされる。「自分はアイヌです」と言えなくなる。子ども時代から人間扱いされないことに泣き、精神的に追い詰められた何十年かだった。
 でも、アイヌの未来のためには、アイヌ自身が自分を解放するしかない。自分を愛し、自分のルーツを見つめ直す。そこに、深く大きな伝統文化があることに気づいた時、自分が解放される。
 偽りの自分は苦しい。一度(いじめや差別の経験で心に刺さった)針が抜ければ、前を向いて生きていける。その針を抜くには、知るということ、学ぶことが大事。それはどの差別でも同じだ。
 アイヌであることに誇りを持たないと(アイヌとして世の中に)出てこられない。アイヌ文化は、誇りを持っていい文化なんだと、同胞たちに知ってほしい。隠れたり逃げたりするような先祖ではなく、深い素晴らしい伝統を持っている。子どもや孫に伝えるべき文化なんだと、気づいてほしい。アイヌがアイヌと向き合うことで仲間ができ、自分たちで主体的に道をつくれるようになる。
 <小中学校や高校に人権の授業で招かれる機会が増えた。子どもたちが抱える苦しみに触れるようになり、アイヌの子育ての大切さを感じている>
 講演後に寄せられる子どもたちの作文や手紙が素晴らしい。いじめを受けたり、自己否定している子どもたちが「自分はどうにもならないと思っていたけど……」「ずっと暗い気分でいましたが……」「つらかったけど元気が出た」と、前を向いてくれ、それが私にも力をくれる。
 アイヌの子育ては、子ども同士を比較しない。子どもは一人一人資質を備えている。その資質を育てることが親や周りの人の仕事。他の子どもと比べることじゃない。自分を好きになる土壌がない今の日本を変えるには、その人が元々持っている才能や長所を何より大事にするアイヌの価値観が役に立つと感じている。一人でも多くの人が希望を持って生きられればいい。そこにアイヌの伝統文化が貢献できたらいいと思っている。
 <東日本大震災で、価値観に変化が生じ、生き方を考え直す人もいる。今こそ、アイヌ文化が貢献できると確信している>
 震災前は、人権のことを話しても、人ごとのような感じだった人たちも、震災後は自分のこととして関心を持ち、以前よりも社会問題に意識を向けるようになったと感じる。
 アイヌ伝統の暮らしは、村単位の密接な人間関係を基本としており、そうした関係のあり方に、震災で精神的プレッシャーを受けて病気になっている人たちの症状を改善するヒントがあると思う。アイヌは社会に還元できる知恵を持っており、その知恵が今こそ必要とされているのではないか。
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 ■人物略歴
 ◇うかじ・しずえ
 1933年浦河町生まれ。アイヌ文化を生かした作風で詩人・古布絵作家・絵本作家として活躍。俳優の宇梶剛士さんは長男。主な絵本は「シマフクロウとサケ」など。
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20111120ddlk01040005000c.html

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江別の手芸同好会 アイヌ民族衣装を再現 野幌公民館で18日から展示

2011-11-21 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 11/20 10:00)

 【江別】アイヌ民族の衣装などをつくる手芸同好会「ユペオツの会」(清水百合子代表)が18日から3日間の日程で、初の展示会を野幌公民館ギャラリーで始めた。伝統模様を忠実に再現し、草や木の皮を使って布地を染める古来の製法で、日高管内平取町で古くから伝わる衣装を忠実に再現している。
 同会はアイヌ文化に関心を持ち、「いつかアイヌ20+ 件民族の衣装を作りたい」と願っていた清水代表を中心に2005年に結成し、市内と近郊在住の7人で活動する。
 衣装づくりは06年から、平取町在住の講師に教わりながら始め、現在は月2回程度、会員同士で集まって製作している。
 展示会では、伝統模様「チカルカルペ」「カパラミプ」などを丁寧に刺しゅうした衣装、子ども服、タペストリーのほか、エコバッグなど約100点が並べられている。
 同会がつくる衣装の特徴は、自然の素材を多く使って古くから伝わるアイヌ民族衣装の雰囲気を再現すること。伝統模様をつくる布地は古い布を集め、タマネギ、ヨモギ、木の皮などを使って染める古風な手法で丹念につくる。
 伝統を重んじるだけではなく、フードを付けて赤や緑などカラフルな模様をあしらったコート、シンプルなワンピースなど実用性を考えた衣装づくりも心がけている。
 清水代表は「衣装を見て、アイヌ民族が生活していたという事実を再認識してほしい」と話す。
 観覧無料。午前10時~午後5時(最終日は午後4時まで)。(竹内桂佑)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/sapporo/333005.html

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1700年代「アイヌ風俗絵巻」公開 国学院道短大資料展

2011-11-21 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 11/20 09:36)

 【滝川】滝川市文京町の国学院道短大(蛯原弘学長)は20日から、絵巻や辞書などのアイヌ民族資料を集めた「金田一記念文庫」の一部を同短大で公開する。
 同文庫の資料は、東大や国学院大の教授だった言語学者の金田一京助(1882~1971年)が収集したものを中心に約500点ある。今回は東京の国学院大から同短大に同文庫が移管されて10年になるのを記念して、39点を展示する。同文庫の資料の大規模な公開は同短大では初めて。
 1700年代の作とみられる「アイヌ風俗絵巻」(小玉貞良作)には、木製の舟からモリを放つ男性の姿やクマなどが多彩な色使いで細かく描かれている。
 公開は27日までで、午前10時~午後4時。入場無料。23日午後1時からはアイヌ文化などについての講演会もある。問い合わせは同短大(電)0125・23・4111へ。<北海道新聞11月20日朝刊掲載>
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/topic/332992.html

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