室蘭民報 【2014年2月16日(日)朝刊】
白老町のアイヌ民族博物館を拠点としたアイヌ文化伝承者の育成プログラム「イオル担い手育成事業」の第2期受講生5人による企画展「スクプクルカラペ~繋(つな)がる心と技」が15日から3月16日までの日程で開幕。初日は受講生によるワークショップが開かれ、研修成果を発表した。
担い手育成事業は2008年度(平成20年度)から同博物館で実施され、アイヌ民族の子弟を対象に、アイヌ語や文化、儀礼などについて3年間で習得してもらう内容。11年度スタートの第2期生は帯広、平取、札幌、旭川出身の5人で、今年3月で修了する。
この日は、受講生の荒田裕樹さん(28)=帯広市=が「担い手としての3年間」と題して発表。イタカンロー(アイヌ語弁論大会)の出場体験やチセ(家屋)作り、マレク(サケ漁)やシカ猟体験など、3年間を通してアイヌ文化について学んだ内容を報告した。
奥さんも同事業の第1期生だったという荒田さんは「研修終了後は所属する帯広カムイトウウポポ保存会に戻り、地域を盛り上げたい。お世話になった白老にまた来たい」と意欲を燃やしている。
ワークショップは期間中の毎週土曜日に開かれ、残る受講生4人も順次発表を行う。時間はいずれも午後1時半から(22日と3月1日は要事前予約)。聴講は無料だが、白老町民以外は入館料が必要。詳細は同博物館学芸課、電話0144・82局4199番へ。
(伊藤洋志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2014/02/16/20140216m_08.html
白老町のアイヌ民族博物館を拠点としたアイヌ文化伝承者の育成プログラム「イオル担い手育成事業」の第2期受講生5人による企画展「スクプクルカラペ~繋(つな)がる心と技」が15日から3月16日までの日程で開幕。初日は受講生によるワークショップが開かれ、研修成果を発表した。
担い手育成事業は2008年度(平成20年度)から同博物館で実施され、アイヌ民族の子弟を対象に、アイヌ語や文化、儀礼などについて3年間で習得してもらう内容。11年度スタートの第2期生は帯広、平取、札幌、旭川出身の5人で、今年3月で修了する。
この日は、受講生の荒田裕樹さん(28)=帯広市=が「担い手としての3年間」と題して発表。イタカンロー(アイヌ語弁論大会)の出場体験やチセ(家屋)作り、マレク(サケ漁)やシカ猟体験など、3年間を通してアイヌ文化について学んだ内容を報告した。
奥さんも同事業の第1期生だったという荒田さんは「研修終了後は所属する帯広カムイトウウポポ保存会に戻り、地域を盛り上げたい。お世話になった白老にまた来たい」と意欲を燃やしている。
ワークショップは期間中の毎週土曜日に開かれ、残る受講生4人も順次発表を行う。時間はいずれも午後1時半から(22日と3月1日は要事前予約)。聴講は無料だが、白老町民以外は入館料が必要。詳細は同博物館学芸課、電話0144・82局4199番へ。
(伊藤洋志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2014/02/16/20140216m_08.html