中央フォーカス台湾 2015/10/16 18:58

屏東県文化処提供
(ニューヨーク 16日 中央社)歴史的建造物などの文化遺産の保護・保存活動を行っている米国の非営利団体「ワールド・モニュメント財団」(WMF)は15日、緊急に保存・修復などの措置が求められている文化遺産の2016年版のリストを発表した。台湾からは台湾原住民(先住民)ルカイ族の伝統的な石の家屋が残る旧好茶集落(屏東県)が選ばれた。
1996年から2年ごとに発表されている同リストには今回、東京・築地の木造建築群など36カ国・地域50カ所が選出された。2004年には離島・澎湖の古民家が台湾で初めてリスト入りしている。
海抜約1000メートルの高地にある旧好茶集落は「ウンピョウの子孫」を自称するルカイ族発祥の地とされ、ウンピョウの故郷とも呼ばれている。WMFによれば、同地に住むルカイ族は1970年代に新好茶集落に移住。だが、2009年の「八八水害」により新集落は土砂に埋まり、さらなる移転を強いられている。
こうした事情により石の家屋は長年にわたって修理されておらず、一部は台風などにより損傷を受けているが、それでも約160棟が現在もその姿をとどめている。政府は1991年に旧集落を国の古跡として登録したが、保存の難易度は高いとされている。
文化遺産認定の報を聞いた新新好茶集落の大頭目(集落の代表)柯光輝さんは「とてもうれしい」と涙を流した。柯さんは2度の転居を経た現在でも、毎年1度は旧集落を訪れており、いつの日か再び旧集落に戻りたいとの希望を持ち続けているという。
(郭シセン/編集:杉野浩司)
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201510160008.aspx

屏東県文化処提供
(ニューヨーク 16日 中央社)歴史的建造物などの文化遺産の保護・保存活動を行っている米国の非営利団体「ワールド・モニュメント財団」(WMF)は15日、緊急に保存・修復などの措置が求められている文化遺産の2016年版のリストを発表した。台湾からは台湾原住民(先住民)ルカイ族の伝統的な石の家屋が残る旧好茶集落(屏東県)が選ばれた。
1996年から2年ごとに発表されている同リストには今回、東京・築地の木造建築群など36カ国・地域50カ所が選出された。2004年には離島・澎湖の古民家が台湾で初めてリスト入りしている。
海抜約1000メートルの高地にある旧好茶集落は「ウンピョウの子孫」を自称するルカイ族発祥の地とされ、ウンピョウの故郷とも呼ばれている。WMFによれば、同地に住むルカイ族は1970年代に新好茶集落に移住。だが、2009年の「八八水害」により新集落は土砂に埋まり、さらなる移転を強いられている。
こうした事情により石の家屋は長年にわたって修理されておらず、一部は台風などにより損傷を受けているが、それでも約160棟が現在もその姿をとどめている。政府は1991年に旧集落を国の古跡として登録したが、保存の難易度は高いとされている。
文化遺産認定の報を聞いた新新好茶集落の大頭目(集落の代表)柯光輝さんは「とてもうれしい」と涙を流した。柯さんは2度の転居を経た現在でも、毎年1度は旧集落を訪れており、いつの日か再び旧集落に戻りたいとの希望を持ち続けているという。
(郭シセン/編集:杉野浩司)
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201510160008.aspx