先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

カワシンジュガイ保護に力 千歳アイヌ協会

2015-10-21 | アイヌ民族関連
苫小牧民報  (2015年 10/20)

千歳川のカワシンジュガイ
 千歳アイヌ協会(中村吉雄会長)は、環境省が絶滅危惧Ⅱ類に指定し、アイヌ民族が伝統料理にも用いるカワシンジュガイの保護に力を入れる。24日午後1時からは北ガス文化ホール(千歳市民文化センター)で専門家による講演会を開催する。同貝をめぐっては昨春、千歳川で何者かによる大量捕獲が判明しており、講演会を通して保護への機運を高め、千歳市の保護条例や道条例の制定を目指す考えだ。
 同貝は淡水域に生息する二枚貝。北海道から中国地方まで広く分布するが、河川の汚染や河床がコンクリート化されて砂利が少なくなるなどで生息域が狭まり、環境省が絶滅危険性の増大を意味する「絶滅危惧Ⅱ類」に指定している。北海道で生息河川は多いが、安心できる状態ではない、と指摘する専門家もいる。
 そうした中、千歳川上流域で昨年4月、2人の男性が同貝を大量に採取している姿が目撃されている。同貝が、二枚貝に卵を産み付ける習性を持つ淡水魚(タナゴ)の飼育愛好者にインターネットで販売されているとの情報もある。
 アイヌ語で「ピパ」という同貝。細かく刻み酢みそとあえるアイヌの伝統料理があるほか、貝殻は穀物を採取する道具に用いられた。同協会では大量捕獲の問題を受け、今年4月の総会で保護に向けて取り組むことを決定。市に対し条例制定など保護に必要な規制を求める方針を決めた。
 講演会には一般市民のほか環境保全団体や市議会、行政関係者など、多くの人に参加を呼び掛る。中村会長は「千歳市に保護条例の制定を求めていく。河川、森林、野生生物が一体だからこそ千歳川は清流といえる。カワシンジュガイを保護したい」と話す。最終的には保護に向けた道条例の制定も視野に入れている。
 24日午後1時からの講演会は「千歳のカワシンジュガイ乱獲の謎」と題し、道立水産孵(ふ)化場の元場長で、同貝の研究家である粟倉輝彦氏(札幌市)が講師を務める。同貝の生態や現状について話す。
http://www.tomamin.co.jp/20151031305

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『世界女神大事典』刊行

2015-10-21 | アイヌ民族関連
読売新聞 2015年10月20日 05時20分

古今東西の女神たちを総覧できる『世界女神大事典』(松村一男、森雅子、沖田瑞穂編、原書房)=写真=が刊行された。
 『古事記』に出てくるコノハナノサクヤビメを始め、ギリシャ・ローマ、ケルト、インドなど地域ごとに神々を紹介。ネイティブ・アメリカンやアイヌの女神、聖書や仏典、アーサー王物語に出てくる女性たちも多数ひかれている。
 さらに現代のファンタジーや児童文学、オペラにまでその対象は広がり、最後の「女神的存在」の項には、セーラームーン、ダイアナ元妃、マリリン・モンローまで。そんな遊び心も楽しい。項目数約900、巻末にキーワード索引もあり便利だ。6800円。
http://www.yomiuri.co.jp/life/book/news/20151013-OYT8T50099.html

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

文化や芸術の交流を あすまで市立図書館

2015-10-21 | 先住民族関連
八重山毎日新聞 2015年10月19日

展示作品について説明する国立台北教育大学の学生ら=18日午前、市立図書館内
国立台北教育大が作品展
 国立台北教育大学でデジタルデザインなどを学ぶ学生の作品を集めた展示会が18日、石垣市立図書館で始まった。20日まで。同大の楊孟哲教授が八重山台湾親善交流協会(石垣久雄会長)に働きかけて実現、大学側から学生28人を含む35人が17日から石垣島を訪れており、21日までの滞在期間中、3高校との意見交換も予定している。
 模型、水彩画、写真、版画などの作品30点余を紹介。台湾の先住民の一つ、パイワン族の文化を模型で表現した林恆安(リン・ヘンアン)さん(3年)は「祭祀(さいし)や神話を一つ一つ模型で表現した。台湾の文化を感じてもらいたい」と話した。
 初日はオープニングセレモニーがあり、同大の蔡元芳(ツァイ・ユエンファン)教務部長、石垣会長、琉球華僑総会八重山分会の王田達夫分会長がテープカットを行った。
 石垣会長は「パイワン族の模型を見て、心で感じるものがあった。文化や芸術の交流に期待したい」とあいさつ、蔡教務部長は「八重山の生徒の皆さんにもぜひ台湾に来てもらい、交流を深めていきたい」と話した。
http://www.y-mainichi.co.jp/news/28554/

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

室蘭でシンポ加藤さんら講演―文語の魅力伝える

2015-10-21 | アイヌ民族関連
室蘭民報 【2015年10月18日(日)朝刊】
 日本語が持つ美しいリズムと響きが凝縮されている“文語”の魅力を伝えるイベント「文語の苑(その)」シンポジウムin北海道(同実行委員会主催)が17日、室蘭市海岸町の市港の文学館で開かれた。室蘭出身の芥川賞作家・三浦清宏さん、東京都世田谷区のNPO法人・文語の苑の副理事長を務める加藤淳平さんが出演し、基調講演やパネルディスカッションが実施され、日本語の源で古典語である文語の魅力と重要性を発信した。
 同実行委員会は文語の苑、室蘭文学館の会、市教委で構成。室蘭民報社、室蘭文芸協会協賛。同館の2015年度(平成27年度)テーマである「ことばと日本の心」を基にしたメーンイベント。約200人の市民らが参加し、会場は満員となった。
 愛甲次郎理事長は体調不良のため欠席し代理として加藤さん、理事の仲紀久郎さんが「今なぜ文語か」と題して基調講演した。仲さんは「文語とは昔の書き言葉で、現在使われている口語とは文法も語彙(ごい)も違います。文語が死語にならないために、5年前から文語の魅力を知ってもらおうと全国各地でシンポジウムを開催しています。民族の宝として永遠に残していきたい」と述べた。
 加藤さんは、講演「北海道と文語の詩歌~菅江真澄、松浦武四郎と3人の詩人たち」で、江戸時代後期の旅行家・菅江真澄、江戸時代末期から明治時代にかけての探検家・松浦武四郎について講話。2人について「自ら蝦夷(えぞ)地に来て、旅をした2人の記録には和歌と写生画が挿入されており、そのときの感情の動きや目で見た場景が分かりやすく残っている。アイヌの人たちとその生活の細部を細かに感じ取ることができるなど共通点が多くある」とまとめ、文語と北海道の関わりを紹介した。
(石川綾子)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2015/10/18/20151018m_02.html


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国立台湾歴史博物館、日本の「みんぱく」と交流協定を締結

2015-10-21 | 先住民族関連
中央フォーカス台湾 2015/10/18 15:04
国立台湾歴史博物館提供
(台北 18日 中央社)国立台湾歴史博物館(台南市)は16日、国立民族学博物館(大阪府吹田市)と学術研究交流協定を締結した。研究や展示での協力を通じて内容の充実化を図る。
台湾歴史博物館の呂理政館長と民族学博物館の須藤健一館長が協定書に調印した。
双方は2013年に台湾の先住民「平埔族」に焦点を当てた特別展を共催するなど関係を深めてきた。15日~17日には台南でワークショップが開かれ、博物館のあり方に関する講演や研究発表が行われた。
台湾歴史博物館では開館以来、海外で所蔵されている台湾関連資料の把握に尽力。2014年には国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)とも協力協定を結んでおり、今後も国外の博物館との交流を深めたいとしている。
(編集:齊藤啓介)
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201510180003.aspx



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

神聖な「ハカ」無断CM許さん 「伝統尊重を」NZ、日本などやり玉

2015-10-21 | 先住民族関連
SankeiBiz-2015.10.18 00:00
9月24日、W杯一次リーグのナミビア戦を前に、伝統舞踊「ハカ」を披露するニュージーランド代表の選手たち=ロンドン(ロイター
 ラグビーのワールドカップ(W杯)イングランド大会は17日(日本時間18日)から決勝トーナメントが始まり、佳境を迎えているが、過去W杯2度優勝を誇り、今回も8強入りしているニュージーランド代表「オールブラックス」が試合開始前に行う先住民マオリの伝統舞踊「ハカ」について、外国で営利目的で利用されていることにニュージーランド政府が憤っている。ハカはマオリ族にとって神聖な伝統文化であり、無断で茶化して真似るのは許せないというのが言い分だ。ただ、一方で試合前のハカをめぐっては、「ニュージーランドに特例を認めるのは不平等」といった意見も、ラグビー界で長年にわたってくすぶっている。
 ■戦士鼓舞、相手に敬意
 足を踏み鳴らし胸をたたく独特のダンス、ハカは、本来はマオリ族の戦士が戦いの前に戦意を鼓舞し、敵を威嚇する舞踊。一方でラグビーの国際試合では、相手チームに敬意を払う儀式でもあるとされる。国際ラグビー評議会は現在、ニュージーランドの他に、南太平洋の島国であるフィジー、サモア、トンガの代表にも類似の舞踏をキックオフ直前に披露することを認めている。
 ニュージーランドのマオリ開発相、テ・ウルロア・フラベル氏(59)=マオリ族出身=は今回のW杯開幕後、AFP通信のインタビューに答え、「ハカは、われわれ自身を表現するのに用いる伝統文化の一部だ。妙に真似た営利利用はハカの意図しているところではない。敬意をもって扱ってほしい」と訴えた。
 ■国内では許可取得を義務化
 ニュージーランドでは昨年、各種のハカをイベントやCMなどで使う場合は、マオリ族の団体に告知して許可を取ることを義務づける法律が成立。今回のW杯に際しても、オールブラックス側は事前にマオリ族の団体と協議し、「カ・マテ」と呼ばれるバージョンを踊ることで合意している。
 フラベル氏は「この法律は海外では効力は持たないが、尊重してほしい。ハカを使いたい外国の企業が望むなら、ニュージーランドに招待してマオリ族との協議の場をセッティングしてもいい」と話している。
 ニュージーランド政府はハカが“悪用”された例として、日本で2010年に歌手の安室奈美恵さんが「ハカボーイズ」を名乗る男性らと踊る清涼飲料水のテレビCMが放映されたほか、イギリスで今年、紳士服の広告に利用されたことなど多数を挙げている。
 ■特権に根強い不満
 一方、国際試合で相手チームがハカにどう対応するかは、ラグビー界で長年にわたって人々を悩ませてきた問題だ。試合前にハカを踊ることが認められたオールブラックスは、最初から精神的優位に立てる格好だからだ。しかも、ハカを前にしたチームは、ハーフウエーラインから最低10メートル離れなければいけないことまでルール化されており、「不平等」との不満の声は根深い。
 通常、相手チームは肩を組んでハカの舞いを見つめるケースが多いが、前回11年W杯の決勝(ニュージーランド8-7フランス)では、V字の陣形を組んだフランス代表チームがハカを踊るオールブラックスに向かって前進。10メートルルールを破って異常接近、罰金を科されている。オーストラリア代表は過去に何回か、ハカの舞踏中に完全無視を決め込み「敬意に欠く」として批判されたことがある。
 そもそも、サッカーや野球では到底認められないような特例が認められるのも、アマチュアリズムを尊ぶラグビーの特質である。「紳士の遊び」で細かいことに目くじらを立てるな-ということなのだが、時代の変化への対応はハカを演じる方も真似る方も必要かもしれない。
http://www.sankeibiz.jp/express/news/151018/exe1510180000001-n1.htm

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイヌ文化じっくり学習 民族博物館で東京の高校生が体験メニュー

2015-10-21 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 (2015年 10/17)
古式舞踊を披露する和光高校の生徒たち
 東京都町田市の和光高校2年生21人が13日から3日間、白老町のアイヌ民族博物館で各種体験メニューなどを通じてアイヌ文化を学んだ。同館では数日にわたって学習機会を設ける団体ツアーはほかになく、対応した職員も「じっくり時間をかけて説明できた」と理解が深まったことに満足そう。最終日には3日間で覚えた古式舞踊が披露され、生徒たちも「とても楽しかった」と笑顔を見せた。
 和光高校は40年ほど前から、2年生を対象に全国各地で希望するフィールドワークを行う研究旅行を実施。全12コースから生徒が自由に選択できる内容で、アイヌ民族博物館での体験学習は2003年からメニューに加えられ、翌年から毎年行われている。
 生徒たちは13~15日まで登別温泉などに宿泊しながら同博物館に毎日”通学”。手工芸をはじめ民族楽器のムックリ制作やトンコリ演奏、伝統料理の調理、職員の講話、古式舞踊の体験学習などに取り組んできた。
 梅津靖副校長は「日本の(先住民である)アイヌ民族について、中身のあるものをトータルで学べる場所として博物館を選んだ」などと述べ、時間をかけて学習する大切さを強調した。
 生徒たちは博物館職員の指導を受けながらアイヌ民族の伝統文化を体験。古式舞踊のイヨマンテリムセ(熊の霊送りの踊り)は繰り返し練習を重ね、全員が歌と踊りを習得。最終日の15日には学習の集大成として館内の広場で来観客に披露し、大きな拍手を受けた。
 2年生の鵜沼紘さん(16)は「歌って踊ることでアイヌ民族の人たちの感情を体感できた。覚えるのは大変でしたがとても楽しかった」とうれしそうに感想を述べ、踊りの指導を担当した博物館職員の石田慈久恵さんと熊谷由布子さんも生徒たちの完成度の高さに満足そうな表情を見せた。
 石田さんは「一般的な高校の修学旅行の滞在時間は40分ほど。今回は3日間という時間があり、しっかり教えることができた。覚えようと一生懸命に話を聴いてくれて本当にうれしいですね」と語っている。
http://www.tomamin.co.jp/20151031236

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京の高校生が白老でアイヌ文化を体験、湖畔で踊る

2015-10-21 | アイヌ民族関連
室蘭民報-【2015年10月17日(土)朝刊】
 東京都町田市の和光高校の2年生21人が13~15日の3日間、白老・アイヌ民族博物館でアイヌ文化について学び、最終日には民族衣装を着てクマの霊送りの踊り「イオマンテリムセ」を輪になって披露した。
 2年生240人が「基地問題研究」「エネルギー問題研究」「日本文学研究」など12のコースから一つを選択、同博物館を訪問した生徒たちのコースは「舞踊研究」。同博物館への「研究旅行」を引率した梅津靖副校長が「トータルにいろいろ学べる場所としてここを紹介してもらった」と言うように、生徒たちは3日間、古式舞踊のほかアイヌ文様刺しゅう、竹でできた民族楽器・ムックリの製作と演奏、5弦の竪琴・トンコリの演奏、伝統料理の調理と試食など「フルコース」のアイヌ文化体験となった。
 15日午前、伝統的家屋のチセ内で同博物館職員の指導を受けながら「イオマンテリムセ」の最後の練習に取り組んだ後、集大成となるポロト湖畔での踊り披露に臨んだ。
 「ホイヤー、ホイヤー」「イエーイーエー、ハンルイルイサー」と声を合わせ、手拍子を取りながら輪になって踊る生徒たち。次第に来館者が輪の周りに集まり、カメラを向ける来館者も少なくなかった。
 鈴木香実さんは「知らない言葉を発したり、動きもすごく多くて大変だったけど楽しかった」、戸張海君は「みんなで踊りながら歌って一体感があって楽しいです」と話していた。
 同博物館によると、道外の高校生が複数日来館し、アイヌ文化を学ぶのはほとんど例がないという。 (富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2015/10/17/20151017m_08.html


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする