先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

先住民族五輪開催される=競技を超えた文化の交流

2015-10-23 | 先住民族関連
ニッケイ新聞-2015年10月23日
 23日から始まる先住民族オリンピックに参加するため、ブラジル、また世界からの先住民族がトカンチンス州都パルマスに集っている。
 サッカー競技は開会式の2日前の21日からの予定だったが、物流的な問題で22日開始となった。国際部族委員会(ITC)幹部のカルロス・テレーナ氏は「1日遅れたが、その間に他のイベントを開催したり、技術的な調整を行ったりするし、普段は行わない(馴染みのない)種目について学ぶことができるように、ワークショップも行う」と語った。
 23日の開会式まで、先住民族限定のイベントが行われた。監督達の会議では、種目ごとに競技のルールや順番などが話し合われた。20~22日開催の国際先住民文化フェスティバルでは、各部族が踊りや習慣を披露する。
 しかしながら、これらの活動はいずれも報道陣には公開されない。主催者によると、多くの先住民は、白人が近くにいることを快く思わないからだ。族長のダヴィ・カイアポ氏は、活動によっては外部に見せることの出来ないものもあると強調した。

民族衣装に身を包む先住民達(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)
 「我々部族社会には、活動によっては、公開できないという掟がある。我々先住民族には、長い間受け継がれてきた、非常に強力な儀式がある。こういった儀式を行う時は、プライバシーを守るために、外部の人を外した状態を保ちたいんだ」と族長は言った。
 ダヴィ族長は、彼らが「親族」とさえ呼ぶ、ブラジルの他部族や外国の先住民族と交流し、文化や知識を分かち合う事がいかに重要かという事について話し、「他部族の多くは敵だったが、今は友人だし、ブラジル以外の国の先住民との交流も重要だ。先住民オリンピックはただのスポーツ大会ではなく、それぞれの部族の文化や伝統を示す場なんだ」と語った。(21日付アジェンシア・ブラジルなどより)
http://www.nikkeyshimbun.jp/2015/151023-02topics.html

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夷酋列像展、入場者3万人に

2015-10-23 | アイヌ民族関連
北海道新聞 10/23 01:00

3万人目となり記念品を受け取る川上順子さん(右)
 札幌市厚別区の北海道博物館で開催中の「夷酋列像(いしゅうれつぞう)」展(北海道博物館、北海道歴史文化財団、北海道新聞社でつくる実行委など主催)の入場者が22日、3万人に達した。
 3万人目となった旭川の会社員川上順子さん(53)は、北海道新聞事業局の松田敏一局長から図録など記念品を贈られ「今日が誕生日なので休暇を取って来ました。原画を見るのが楽しみでした」と話していた。
 夷酋列像は、松前藩家老で画人の蠣崎波響(かきざきはきょう)(1764~1826年)が、アイヌ民族の首長らを描いた作品。フランスのブザンソン美術考古学博物館が収蔵する11点や、全国各地の模写本や粉本(下絵)など計約130点を展示している。
 11月8日まで。一般千円、高校・大学生500円、中学生300円。問い合わせは北海道博物館(電)011・898・0466へ。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/entertainment/culture/culture/1-0193600.html

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イヴェント情報 10月31日(土)

2015-10-23 | アイヌ民族関連
週刊金曜日-2015年10月22日 
講座|遺骨問題から考えるアイヌ先住権(写真?) 11時〜16時、人権教育啓発推進センター人権ライブラリー多目的スペース(浜松町駅)。無料。講師:差間正樹(浦幌アイヌ協会会長)、植木哲也(苫小牧駒澤大学教授)、榎森進(東北学院大学名誉教授)、市川守弘(弁護士)。北大開示文書研究会(0164-43-0128)
講演|全国節電所フォーラム2015 つくろう、ひろげよう節電所 13時45分〜17時、在日本韓国YMCA青少年センター(水道橋駅)。1000円。講師:朴勝俊(関西学院大学教授)、吉川守秋(エコプランふくい)。FoE Japanほか主催(03-6909-5983)
講演|ガザ地区は今 14時〜、豊島勤労福祉会館第6会議室(池袋駅)。1000円(喫茶含む)。講師:藤田進(東京外国語大学名誉教授)。アジア・アフリカ人民連帯日本委員会(080-6587-3851)
展示|財津昌樹の言いたいことを言ってしまう。と、どうなるんだろう展 11月8日(日)まで10時〜19時半、Bunkamura Box Gallery(渋谷駅)。無料。ドアーズ(03-5358-6677)
http://www.kinyobi.co.jp/event/20151023_001827.php

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北海道:東京・大手町で食べられる北の味期間限定

2015-10-23 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2015年10月22日 21時36分
 名寄市など北海道北部9市町村のアンテナショップ「テッシオペッ(アイヌ語で天塩川の意味)」(東京都中野区)の運営委員会は22日、居酒屋「吉今」大手町店(同千代田区)で提供するメニューを発表した。
 吉今を経営する「三光マーケティングフーズ」と開発。23日〜11月30日の期間限定で、タレに漬けた羊肉を焼いて揚げた「名寄ジンギスカンの竜田揚げ」など地元食材を使った8品をラインアップした。
 産地は知名度アップを狙い、居酒屋は人気の道産食材で差別化を目指す。他店舗での展開も検討しており、両者は「長い付き合いをしていきたい」。料理と同様、相性は抜群のようだ。【横田信行】
http://mainichi.jp/select/news/20151023k0000m040123000c.html

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古代歴史文化賞:ノミネートに5作品 /島根

2015-10-23 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2015年10月22日 地方版
 古代史ゆかりの5県でつくる古代歴史文化普及協議会(事務局・島根県)は21日、「古代歴史文化賞」のノミネート5作品を発表した。11月4日に東京で開く選定委員会で大賞1作品を選ぶ。
 同賞は2013年に島根、奈良、三重、宮崎の4県で創設。14年から和歌山県も加わり、日本の古代に関する学術的な一般向け書籍が対象。今年は研究者や古代史専門記者らが推薦する49作品から事務局が5作品を厳選。大阪府文化財センターの田辺征夫理事長ら6人の委員が審査する。
 ノミネート作品は今後、島根県庁1階で展示するほか、東京や島根の書店でも作品を中心としたブックフェアが企画されている。事務局は「作品を読み、古代に興味を持ってほしい」と話した。【曽根田和久】
 ノミネート作は次の通り。アイヌ学入門(瀬川拓郎・講談社)▽一瓦一説 瓦からみる日本古代史(森郁夫・淡交社)▽東国から読み解く古墳時代(若狭徹・吉川弘文館)▽平安人の心で「源氏物語」を読む(山本淳子・朝日新聞出版)▽万葉集と日本人(小川靖彦・KADOKAWA)
http://mainichi.jp/feature/news/20151022ddlk32040477000c.html

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名古屋大OBが白老でイザベラ・バードの道たどる

2015-10-23 | アイヌ民族関連
室蘭民報 【2015年10月22日(木)朝刊】
 名古屋大ワンダーフォーゲル部のOB9人が18日、白老町を訪れ、イギリスの女性旅行家、イザベラ・バード(1831~1904年)が投宿した町内本町の白老駅逓跡などを見学した。
 来町したのは名古屋、千葉、神奈川、静岡、茨城などに住む60、70代の男性。4年前からバードがたどった国内を巡る旅をしており、今回は4泊5日の日程で本道入りした。この日は町内本町の白老駅逓跡やバードが白老踏査をした詳細が記されている解説板を見学したほか、若草町のアイヌ民族博物館に立ち寄った。
 しらおい創造空間・蔵では、イザベラ・バードの道をгたどる会白老部会の新岡幸一部会長や白老町の武永真・生涯学習課長がバードが白老でつぶさに見聞した温泉地や牧場、アイヌ民族などについて解説した。
 立松和宏さん(68)=千葉県=は「イザベラ・バードは今はなくなってしまった日本のいいところ、悪いところをよく見ているんですよ。そして日本人の能力を評価しているんです。ぼくらとしては昔の仲間とテーマを設定してわいわいがやがややるという楽しみです」と話した。
 一行は白老訪問後、バードが最終目的地にした平取町に向かった。
(富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2015/10/22/20151022m_08.html

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リソースセンター開設で先住民学生を支援へ=台湾師範大学

2015-10-23 | 先住民族関連
中央フォーカス台湾 2015/10/22 12:07
(台北 22日 中央社)台湾師範大学(台北市)は21日、台湾原住民(先住民)の学生を対象に生活や学習面での支援などを行うリソースセンターを開設した。今後、原住民に関するさまざまなコースや催しも行う。
同大によると、原住民の在校生は約220人。原住民サークルがあるほか、2009年には原住民族研究発展センターが設置され、学術交流や研究が進められている。リソースセンターでは原住民集落への訪問や語学教育などを実施し、文化伝承につなげたい考えだ。
宜蘭県南澳出身で体育学科に通う王靖翔さんはタイヤル族。食文化や服装、言葉など多彩な原住民文化に触れられるようになればと期待を寄せている。
(許秩維/編集:齊藤啓介)
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201510220001.aspx

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<入れ墨>入浴制限緩和の動き 訪日客増え、シールで隠せば

2015-10-23 | 先住民族関連
毎日新聞10月21日(水)10時59分
「入れ墨・タトゥーお断り」入浴制限に緩和の動き
 暴力団関係者を想定して「入れ墨(タトゥー)はお断り」と掲げている入浴制限を緩和する温泉施設や浴場が出ている。民族の風習や宗教的な理由、またはファッションで入れ墨をした外国人旅行者が増えているからだ。2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて、改めて注目されそうな日本の「おもてなし」。入浴事情は変わるのだろうか? 【庄司哲也】
 高級リゾート施設を運営する星野リゾート(長野県軽井沢町)は今月から入れ墨の入浴制限を緩和した。入れ墨を全面解禁したわけではなく、1枚の専用シール(8センチ×10センチ)を貼って入れ墨を隠せれば入浴を認めている。同社の広報担当者は「入れ墨をした外国人は多いし、若い世代はタトゥーをファッションとして受け入れている。幅広い方々に温泉文化に親しんでもらえるルールを模索したい」と説明する。半年間試行し、成果や課題を検証した上で本格実施に踏み切るかどうかを判断する。
 さいたま市北区の温浴施設「おふろcafe utatane」も11月末まで、1枚のシール(12.8センチ×18.2センチ)で入れ墨を隠せば入浴制限の対象外に。駅に近く、宿泊できるため外国人や若者の利用が多いことを考慮した。8月だけの予定だったが、批判的な声が少なく、延長した。
 観光庁の推計によると、今年の訪日外国人旅行者数は、既に過去最多だった昨年の1341万人を上回った。しかも温泉への期待は高い。訪日外国人の消費動向調査(今年4〜6月期)で「日本滞在中にしたこと」と「次回したいこと」を尋ねたところ、「温泉入浴」はそれぞれ37.3%、42.4%と、3人に1人以上の割合で温泉を挙げた。
 入れ墨をした外国人の入浴の是非が問われたのは、13年に北海道の温泉施設で、顔に入れ墨を入れたニュージーランドの先住民族マオリの女性が入浴を拒否された事案。この女性の同行者が「入れ墨は反社会的なものではない」と反論したが、支配人に断られた。
 また、神奈川県鎌倉市が今年、海水浴場関連の条例を改正し、一定の大きさを超える入れ墨の露出を制限するなど、入れ墨に対する社会の目は依然として厳しい。
 だが、入れ墨を理由に入浴を拒む法的根拠はない。公衆浴場の業界団体「全国浴場組合」の渡辺悟秀(のりひで)事務局長は「組合が会員に入れ墨禁止を呼び掛けたことはなく、『お断り』はあくまで個々の施設の判断。組合は、外国人ら多くの人に日本の入浴文化を楽しんでほしいという立場だ」と主張する。
 入れ墨を巡るトラブルなどを把握しようと観光庁は6月、全国約3700の温泉ホテルや旅館などにアンケートを実施。入浴を断った事例などを集計中だ。
 入浴制限の緩和で懸念されるのは、暴力団関係者らが増えることだが、現場はどう見ているのか。暴力団排除を掲げている鳥取県公衆浴場業生活衛生同業組合の松本正嗣理事長は「ワンポイントの入れ墨の場合、暴力団関係者なのか、ファッションで入れ墨を入れた人なのかはすぐに区別はつかない」と打ち明ける。さらに自身が経営する温泉施設でもシールの導入を検討中とした上で、対策としては「入れ墨の有無にかかわらず、声を荒らげるなど他のお客様に不快感を与える行為があれば入浴をお断りするしかない」と語る。
 入れ墨文化やタトゥー事情に詳しい都留文科大の山本芳美教授(文化人類学)は「入れ墨をシールで隠せば入浴を認める対応をしても、次は、わずかでもシールからはみ出た客に施設側がどう対応すればいいのかという問題が生じる。外国人観光客の受け入れを進めるよりも風習の入れ墨はどのような意味があるのかといった本質的な問題を日本人がしっかり考えるべきではないか」と指摘する。
http://news.biglobe.ne.jp/domestic/1021/mai_151021_4112147663.html

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10回目の節目、札幌国際短編映画祭 市場開拓は道半ば

2015-10-23 | アイヌ民族関連
北海道新聞 10/21 10:30、10/21 10:45 更新

札幌国際短編映画祭の授賞セレモニー。国際審査員と受賞者が一堂に会した=11日、札幌市中央区のホテル
 今月7~12日に札幌市内で行われた第10回札幌国際短編映画祭(実行委と札幌市主催)。今年は節目の年とあって、例年以上に多彩な企画が並び、期間中の参加者は過去最多だった昨年の1万6076人を上回る見通しだ。質の高い作品が多数集まり、短編としては世界有数の存在に成長した同映画祭。新しい才能の発掘・育成という役割を果たす一方、市場の開拓や裾野の拡大などには課題も。次の10年に向け、さらなる取り組みが期待される。
 2006年に行われた第1回の応募作品数は約1800作だ。その後、国内外での地道な広報活動などが功を奏し、今年は99カ国・地域から3321作が寄せられた。作品の質の高さには開始当初から定評があり、昨年の上映作のうち3作品は米アカデミー賞の短編部門にもノミネート。世界中から秀作が集まる効果で、参加者も年を追うごとに着実に増加している。同映画祭が目指す北海道発の作り手の発掘・育成も進み、今年は全編アイヌ語のアニメ作品も上映された。
 ただ、開催目的の「両輪のひとつ」と位置づける、短編映画をコンテンツ産業に育てる、という狙いは停滞気味だ。期間中、作品売買の市場を上映会場付近のイベントスペースに併設し、買い手である映像配信などの関係者が応募作を閲覧できるようにするなどPRに力を入れてきた。こうした取り組みは短編映画祭としては国内唯一で、注目度自体は高い。一方、同実行委は「正確な数は把握していないが、売買数は想定ほど伸びておらず、目標にする産業育成には至っていない」(久保俊哉プロデューサー)と認める。
 その理由を「映像文化に対する国家戦略の動きの乏しさ」と分析するのは、ヨーロッパ中に作品を供給する世界最大の短編映画祭・クレルモンフェラン国際短編映画祭(フランス)事務局のロジェ・ゴナン氏だ。札幌を訪れたゴナン氏は「フランスでは国が各テレビ局の短編映画の購入割合を定め、各局が定期的に放送している。それが、将来の映像産業の振興につながるとの共通認識が互いにあるためだ。国の支援もなく、市場を形成するのは至難の業」と指摘する。
 こうした状況を打破するため、同実行委は短編映画の作り手と企業の“橋渡し”の役割を強化し始めた。一例が今回初めて実施した、商品ではなく企業ブランドのイメージを伝える映像「ブランデッド・フィルム」を集めたプログラムの上映や、ハリウッド映画とゲーム界で活躍するクリエーター、ウイルソン・J・タン氏による映画とゲームの連携を提言するセミナーの開催だ。
 映像や写真などの素材を提供するゲッティイメージズ社(米国)と提携、広告や報道用の素材として作品の活用を促すための模索も始まっている。映画祭を訪れた日本支社の小林正明シニア・アート・ディレクターは「素材としての動画の需要は今後ますます拡大する。この映画祭の作品の質の高さは魅力。今後は会期中にフォーラムを開くなど、交渉の入り口を設けたい」と前向きな姿勢を見せている。
 一方、国際審査員を務めた赤平市出身の鈴井貴之監督が「世界的に注目される映画祭。もっと、地元で広く浸透させてほしい」と話すように、地域全体を巻き込む仕組みづくりも課題だ。そこで同実行委が切り札として構想するのが、来年10月に開催予定の音楽、映画、IT技術を軸とする国際的な複合イベント「MIX(ミックス) SAPPORO(サッポロ)」への参加だ。同実行委は「短編映画は音楽、ITと親和性も強く、協力することで映像関係以外の新しい層への発信が期待できる。これまでのノウハウをもとに、より大きなうねりを起こしたい」としている。(中村公美)
■作り手と世界をつなぐ窓口に ショートショートフィルムフェス主宰・別所哲也さんに聞く
 アジア最大級の短編映画祭で、札幌国際短編映画祭の誕生のきっかけにもなった映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア」(東京などで開催)を主宰する俳優の別所哲也さんに、短編映画の魅力と映画祭の課題などを聞いた。

 短編映画との出合いは1997年。俳優として日米を往復していたとき、米国の友人に誘われ上映会に行ったのですが、見た直後は放心状態になるほどの衝撃でした。作品が驚きと共感、発見に満ちたものだったからです。映画といえば長編という概念が崩れました。
 短編の面白さを伝えたいと、99年に「アメリカン・ショートショートフィルムフェスティバル」(当時)を東京で開催しました。この時期はちょうど映画の世界の構造が変わる節目。それまで何十億円という資金をかけた大きな産業だったのが、技術革新で個人の単位でも製作が可能になった。それと同時に、取扱説明書、料理のレシピなど幅広く動画化される需要が増え、短編映画のように動画で伝える力が問われる時代になってきました。こうした状況から、21世紀は短編映画界で年間1億円を稼ぐクリエーターが出てくると予想しています。
 日本の作家のレベルは低くはないが、世界的な視野が不可欠。映像に国境はないからです。そういう意味で自分の主宰するフェスや札幌国際短編映画祭は、作り手が世界とつながる窓口としての機能を果たしているのでは。今後は作り手と、企業など動画を求める人をつなぐプロデューサーがもっと必要になるでしょう。市場を調べて企業の需要を掘り起こし、クリエーターとのつながりをつくる力を持つ人材です。そういう人はまだまだ少ない。
 札幌国際短編映画祭は、地域のクリエーターを発掘してきたこと、地域性を生かした作品を多数生んでいることが大きな特徴。これからは映画祭間でより連携を深め、短編映画のけん引役としてともに存在感を発揮したい。そのためには、質の高い作品を発掘すると同時に、映像産業の担い手を広げる役割を果たすことが大切だと思います。

<メモ>札幌国際短編映画祭 映像関係の有志が札幌市で開いた「ショートショートフィルムフェスティバルin北海道」(2000~05年)が前身。同フェスの運営組織を軸にしたSAPPOROショートフェスト実行委と札幌市が06年から開催する。対象は30分以内の映像作品で、世界中から寄せられる中からコンペティションの作品部門とフィルムメーカー部門それぞれのグランプリをはじめ、各部門賞を選ぶ。特にフィルムメーカー部門は、1人の監督が自身の複数作品を45分以内に編集して応募する珍しい方式で、毎年注目を集める。今年は応募作3321作から選ばれた100作を含め、計263作が札幌市中央区のプラザ2・5とシアターキノで上映された。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/entertainment/culture/culture/1-0192928.html


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選挙:白老町長選/白老町議選 町長選、戸田氏無投票で再選 町議選は選挙戦に /北海道

2015-10-23 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2015年10月21日 地方版
 任期満了に伴う白老町長選は20日告示され、無所属で現職の戸田安彦氏(46)以外に立候補の届け出がなく、無投票で再選が決まった。
 戸田氏は、国が同町にアイヌ文化の拠点施設「民族共生の象徴となる空間」(象徴空間)を整備するのを念頭に、アイヌ文化を生かした町づくりを推進したいとして「民間活力が発揮できる地域一体型の観光マネジメント会社を新設し、象徴空間整備の態勢づくりをしたい」と抱負を述べた。
 同町議選も同日告示され、定数14を1人上回る15人が立候補し、選挙戦となった。投開票は25日。【福島英博】
==============
 ◇白老町長略歴
戸田安彦(とだ・やすひこ) 46 無現(2)
 [元]葬儀社社長[歴]町観光協会理事▽町教育委員▽札幌大
http://senkyo.mainichi.jp/news/20151021ddlk01010294000c.html

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柳宗悦の思想

2015-10-23 | アイヌ民族関連
佐賀新聞 2015年10月21日 05時00分
 身の回りの工芸品に美を見いだす「民芸」という概念が、思想家の柳宗悦(やなぎむねよし)(1889~1961年)らによって打ち出されて今年で90年になる。民芸運動の拠点で、柳が初代館長を務めた日本民藝館(東京)を先日訪ねた◆沖縄の染め物「紅型(びんがた)」や竹かご、鉄瓶、李朝工芸などとともに古唐津や弓野焼(武雄市)の水甕(みずがめ)が並んでいた。今でこそ違和感はないが、日常使っている道具が美しいと柳が主張するまで、そう考える人はいなかった◆柳は佐賀とも縁がある。彼が著した『手仕事の日本』には白石焼(みやき町)や黒牟田焼(武雄市)、尾崎人形(神埼市)が出てくる。かつて黒牟田を訪れた柳は土瓶の陶片を手に大喜びしたとされ、黒牟田焼の故丸田正美さんは、柳と民芸運動を展開した陶芸家の浜田庄司に師事した◆<野に咲く多くの異なる花は野の美を傷めるであろうか。互いは互いを助けて世界を単調から複合の美に彩る>。柳の言葉である。この複合の美、世界を一色にしないとの考えから戦前、「周縁」に位置した朝鮮、沖縄、台湾、アイヌの文化を高く評価した(中見真理著『柳宗悦』)◆弱者や少数者への温かいまなざしは一貫しており、民芸運動の根底には平和思想がある。異質なものに学ぶ姿勢は、世界で紛争が絶えない今日、あらためて評価されていいように思う。(章)
http://www.saga-s.co.jp/column/ariakesyou/241476

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