函館新聞2019.12.01
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市立函館博物館特別講演会「私たちのくらし―アイヌのきものー」が11月30日、市北方民族資料館で開かれた。胆振管内白老町に来年4月にオープンする国立アイヌ民族博物館研究員の宮地鼓さんが講師を務め、同資料館に収蔵されている衣服を用いながら、アイヌ民族の衣文化の特徴などを解説した。
国立博物館は、アイヌ文化の復興と創造の拠点として同町に整備される「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の主要施設で、函館の両館との連携も進められ、宮地さんが函館の資料分析を行っている縁で、成果報告として実施された。
アイヌ民族の衣服は製作年代、製作地、使用者が不明なものが多いと問題点を指摘。その上で「繊維素材そのものを調べることで解決の糸口を探っている」と調査内容を紹介。素材もさまざまで木綿や樹皮、魚皮などがあり、刺繍(ししゅう)も切り伏せや切り抜き、線状などを組み合わせ、特徴的な衣服が出来上がるとした。
また、晴れ着として「コソンテ」(小袖)を男女が着ていたといい、「積極的な交易活動があり、貴重な布も入手できていた証」と話した。
講話後には、来場者30人が収蔵品を実際に宮地さんの解説を聞きながら間近で見学。刺繍の細かさや色の鮮やかさに驚いていた。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/14916
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市立函館博物館特別講演会「私たちのくらし―アイヌのきものー」が11月30日、市北方民族資料館で開かれた。胆振管内白老町に来年4月にオープンする国立アイヌ民族博物館研究員の宮地鼓さんが講師を務め、同資料館に収蔵されている衣服を用いながら、アイヌ民族の衣文化の特徴などを解説した。
国立博物館は、アイヌ文化の復興と創造の拠点として同町に整備される「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の主要施設で、函館の両館との連携も進められ、宮地さんが函館の資料分析を行っている縁で、成果報告として実施された。
アイヌ民族の衣服は製作年代、製作地、使用者が不明なものが多いと問題点を指摘。その上で「繊維素材そのものを調べることで解決の糸口を探っている」と調査内容を紹介。素材もさまざまで木綿や樹皮、魚皮などがあり、刺繍(ししゅう)も切り伏せや切り抜き、線状などを組み合わせ、特徴的な衣服が出来上がるとした。
また、晴れ着として「コソンテ」(小袖)を男女が着ていたといい、「積極的な交易活動があり、貴重な布も入手できていた証」と話した。
講話後には、来場者30人が収蔵品を実際に宮地さんの解説を聞きながら間近で見学。刺繍の細かさや色の鮮やかさに驚いていた。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/14916