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白老で地域紙「しょう新聞」を発行する 北平将(きたひら・しょう)さん

2019-12-11 | アイヌ民族関連
北海道新聞 12/10 09:02
小学1年の時に自らの名前を冠して始めた「新聞」は、11月5日の最新号で通算196号になった。編集方針は各土地伝統の食文化を見直す「スローフード」にヒントを得た「スローメディア」。インターネットで気軽に世界中の情報が手に入る時代に、故郷の胆振管内白老町のさまざまな話題にじっくり向き合い、1人でまとめる。「読者と地域の課題を考え、まちの未来を導くきっかけになれば」
 東北大法学部2年生。大学進学で仙台市に引っ越したが、長期休暇のたびに帰省して取材する。モノクロA4判(12~20ページ)の紙面を仙台で約130部印刷し、町内の読者に無料で郵送する。発行経費は少なくても1号2万円。学生食堂の皿洗いのアルバイトでまかなう。
 「とにかく書くことが好きで始めた」と振り返る。受験勉強のため、室蘭栄高3年の時に発行を休止したが、昨年12月に不定期で再開した。
 再開後、来年4月に町内で開業する「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の連載を始めた。地元や日高管内平取町のアイヌ民族関係者、大学教授らに取材し、ウポポイが掲げる「共生の象徴」の実現について考察する。
 来夏から司法試験の勉強に専念するため、200号までの継続が当面の目標。「取材を続けるうちに白老がもっと良いまちになる可能性を感じるようになった」。愛読書は上下巻計3千ページの「新白老町史」。20歳。(金子文太郎)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/373046

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