朝日新聞 2018年12月14日
先住民族の聖地として知られるウルル(エアーズロック)。地上高348mで外周はおよそ9.4kmにもなる。©Tourism Australia
太古の時代から歳月をかけて創りあげられた自然を肌で感じることができるオーストラリアは、心身のエネルギーを充電する、究極のリフレッシュ旅をかなえてくれる。
季節を飛び越えて降り立った大地に広がる「非日常の世界」をゆったりと堪能しよう。
満天の星に魅せられ「もう帰りたくない!」
ウルルを望む砂漠の中のダイニングで美食体験を
名所の多いオーストラリアの中でも、大陸のほぼ中央部にそびえるウルル(エアーズロック)は外せない。数億年前の地殻変動で隆起した地層が雨風の浸食で形を変え、現在の姿になったのはおよそ400万年前。地球の鼓動が生み出した絶景の地だ。数年にわたって現地でガイドを務めたクラブツーリズムの大熊恵美さんは、何度訪ねてもその魅力に圧倒されるという。
「太陽の位置や空の色、雲の影によって岩肌の見え方が違い、一日に何度も表情を変えます。ごくまれに降る雨の後には滝ができたり、大きな虹がかかったりすることも。息をのむ大パノラマと大地のエネルギーを全身で感じていただきたいですね」
ウルル・カタジュタ国立公園は世界遺産のわずか3%ほどという世界複合遺産に登録されるだけあって、奇岩群や先住民族の壁画など見どころはたくさん。しかし、一生に一度は見ておきたいポイントは地上にとどまらない。赤土の荒野は燃えるようなサンセットタイムを経て、深い青ときらめきの世界に塗り替えられる。頭上に降り注ぐかのような満天の星。南十字星や逆さに見えるオリオン座、日本からは見ることができないマゼラン星雲などが目線の先で輝く。「この地では視界の半分が星空になります。輝きを増していく空を眺め、時折すっと駆けていく流れ星を目で追っていると時間が経つのを忘れてしまうほど。特に、月明かりの影響を受けない新月期(※1)の美しさは格別です。キリリと冷えた空気の中で、極上の景色が楽しめます」
ウルルを訪れた人の多くは「帰りたくない」「もう1泊したかった」と後ろ髪を引かれながら後にするという。そのため来年8月末からの特別企画ツアーでは、新月期に合わせた2泊に。
その2日目の締めくくりは、2度目のサンセットと星空を堪能できる屋外ディナー「サウンズ・オブ・サイレンス」(※2)。砂漠に響く伝統楽器の音色とともに、上質なオーストラリア料理とワインを味わってみよう。
※1 新月の前後1日を含む3日間を指します。
※2 天候によっては星空が見られない場合があります。
https://www.asahi.com/and_travel/articles/SDI2018121365071.html?iref=com_rnavi_chumo_l
先住民族の聖地として知られるウルル(エアーズロック)。地上高348mで外周はおよそ9.4kmにもなる。©Tourism Australia
太古の時代から歳月をかけて創りあげられた自然を肌で感じることができるオーストラリアは、心身のエネルギーを充電する、究極のリフレッシュ旅をかなえてくれる。
季節を飛び越えて降り立った大地に広がる「非日常の世界」をゆったりと堪能しよう。
満天の星に魅せられ「もう帰りたくない!」
ウルルを望む砂漠の中のダイニングで美食体験を
名所の多いオーストラリアの中でも、大陸のほぼ中央部にそびえるウルル(エアーズロック)は外せない。数億年前の地殻変動で隆起した地層が雨風の浸食で形を変え、現在の姿になったのはおよそ400万年前。地球の鼓動が生み出した絶景の地だ。数年にわたって現地でガイドを務めたクラブツーリズムの大熊恵美さんは、何度訪ねてもその魅力に圧倒されるという。
「太陽の位置や空の色、雲の影によって岩肌の見え方が違い、一日に何度も表情を変えます。ごくまれに降る雨の後には滝ができたり、大きな虹がかかったりすることも。息をのむ大パノラマと大地のエネルギーを全身で感じていただきたいですね」
ウルル・カタジュタ国立公園は世界遺産のわずか3%ほどという世界複合遺産に登録されるだけあって、奇岩群や先住民族の壁画など見どころはたくさん。しかし、一生に一度は見ておきたいポイントは地上にとどまらない。赤土の荒野は燃えるようなサンセットタイムを経て、深い青ときらめきの世界に塗り替えられる。頭上に降り注ぐかのような満天の星。南十字星や逆さに見えるオリオン座、日本からは見ることができないマゼラン星雲などが目線の先で輝く。「この地では視界の半分が星空になります。輝きを増していく空を眺め、時折すっと駆けていく流れ星を目で追っていると時間が経つのを忘れてしまうほど。特に、月明かりの影響を受けない新月期(※1)の美しさは格別です。キリリと冷えた空気の中で、極上の景色が楽しめます」
ウルルを訪れた人の多くは「帰りたくない」「もう1泊したかった」と後ろ髪を引かれながら後にするという。そのため来年8月末からの特別企画ツアーでは、新月期に合わせた2泊に。
その2日目の締めくくりは、2度目のサンセットと星空を堪能できる屋外ディナー「サウンズ・オブ・サイレンス」(※2)。砂漠に響く伝統楽器の音色とともに、上質なオーストラリア料理とワインを味わってみよう。
※1 新月の前後1日を含む3日間を指します。
※2 天候によっては星空が見られない場合があります。
https://www.asahi.com/and_travel/articles/SDI2018121365071.html?iref=com_rnavi_chumo_l