毎日新聞 2025/1/28 地方版 有料記事 1400文字
札幌市は27日、一般会計が1兆2666億円の2025年度当初予算案を公表した。前年度比2・0%(249億円)増で過去最大の予算編成。特別会計、企業会計を含む全会計総額も同2・3%(451億円)増の1兆9761億円で、過去最大だった。【高山純二】
保育士の給与引き上げなどによって保健福祉費が同9・1%(425億円)増の5124億円に伸びたことが主な要因。このうち生活保護などを含む扶助費は同9・5%(362億円)増の4185億円で、生活保護費より児童福祉費や障がい福祉費の伸びが大きかった。
建設費は駒岡清掃工場の建て替えがほぼ終了したことに伴い、同9・3%(139億円)減の1353億円で、4年ぶりの減額だった。特別会計、企業会計を含む建設費総額も6年ぶりの減額となる同1・3%(31億円)減の2406億円だった。
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◆新年度予算案の主な新規・拡充事業
子ども・子育て支援
子ども医療費助成=69億4700万円
高校生世代の通院などに係る医療費を助成の対象に追加
こども本の森開設準備=3300万円
北海道大構内に建設される「(仮称)こども本の森」の開設準備
GX・経済活性化
GX投資推進=2億3300万円
資産運用会社の誘致やGX事業認証制度の構築など
持続可能な観光地経営関連=7300万円
観光地域づくり法人(DMO)の設立準備など
健康、共生、快適・先端
介護認定事務センター運営=5億2000万円
要介護認定事務の集約・委託による審査期間の短縮
共同利用館後継施設整備=2億6500万円
アイヌ民族の交流、伝統文化の継承の場である施設の整備
安全・安心
ヘリコプターテレビ電送システム更新整備=4億9600万円
消防活動などに必要な上空からの映像を伝送するシステムの更新
個別避難計画推進=2000万円
避難行動要支援者の個別避難計画の作成推進