先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

NZ訪問のオバマ氏、マオリ式歓迎受ける 首相と対談で育児の話も

2018-03-24 | 先住民族関連
AFPBB News3/23(金) 11:18配信
【3月23日 AFP】ニュージーランドを訪問中の米国のバラク・オバマ(Barack Obama)前大統領は22日、オークランドにある総督官邸を訪れ、先住民マオリ(Maori)の伝統のあいさつ「ホンギ(Hongi)」や、生徒らによる「ハカ(Haka)」で迎えられた。オバマ氏と会談した同国のジャシンダ・アーダーン(Jacinda Ardern)首相によれば、同氏とは、気候変動の進行状況や、若年層の政治参加の促進のほか、子育てのコツなどについても話したという。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180323-00010003-afpbbnewsv-int

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白老・アイヌ民博、半世紀の支えに感謝 閉館式に400人

2018-03-23 | アイヌ民族関連
北海道新聞03/22 09:34
 【白老】政府が2020年、ポロト湖畔に開設するアイヌ民族の文化復興拠点「民族共生象徴空間」の建設に伴い、31日で閉館するアイヌ民族博物館の閉館式典が21日、町中央公民館で開かれた。出席者は半世紀の歴史を振り返りながら、象徴空間の開設に期待を寄せた。
 同館OBや町内外の関係者ら約400人が出席した。博物館を運営してきた一般財団法人アイヌ民族博物館の野本勝信代表理事は「先人の思いを受け継ぎ、今日まで活動できた。今後は新しいステージの象徴空間に向けて準備したい」とあいさつ。これまでの活動を支えてきた人をたたえる貢献者表彰では、中村斎(いつき)・前アイヌ民族博物館長ら約50人に感謝状が贈られた。
残り:71文字/全文:370文字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/173985

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閉館式典 「新たなステージへ」 白老 /北海道

2018-03-23 | アイヌ民族関連
毎日新聞2018年3月22日 地方版
 2020年4月に国がアイヌ文化振興の拠点「民族共生象徴空間」を開設するのに伴い、今月末で閉館するアイヌ民族博物館の閉館式典が21日、白老町コミュニティーセンターであった。式典で野本勝信代表理事は「先人の教えが博物館の支えだった。新たなステージに向かって価値観の創出に努力したい」とあいさつした。
 北海道アイヌ協会の加藤忠理事長や地元選出の国会議員など約400人が式典に出席し、ステージでアイヌの伝統舞踊などが披露された。
 アイヌ民族博物館は、1967年に町立白老民俗資料館としてスタート、現在は一般財団法人として運営されている。アイヌ文化の伝承や保存、調査研究の拠点施設の役割を担い、これまでに延べ約2500万人が訪れた。博物館は4月にアイヌ文化振興・研究開発機構と合併後、象徴空間の運営主体になる。【福島英博】
https://mainichi.jp/articles/20180322/ddl/k01/040/097000c

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北海道の観光地で口コミ人気NO.1!かつては女人禁制だった神威岬って?

2018-03-23 | アイヌ民族関連
オーヴォ2018年3月22日 TABIZINE

北海道の観光名所と言えば、どこを思い浮かべますか? 函館の夜景、小樽の運河、室蘭の工場夜景、登別の温泉、支笏洞爺国立公園、旭山動物園、富良野や美瑛の雄大な眺め、大雪山の層雲峡、釧路湿原、知床半島、阿寒摩周国立公園の湖、利尻島や礼文島など、挙げればきりがありませんよね。
逆にどこに行けばいいのか迷ってしまうほど観光資源に恵まれた土地とも言えますが、もしも「札幌、小樽周辺で、どこかサイドトリップするいい場所ないかな~」と思ったら、間違いなく訪れたいスポットがあります。国定公園の一部にも指定される神威(かむい)岬ですね。そこで今回は北海道に在住経験もある筆者が、神威岬の魅力を紹介したいと思います。
トリップアドバイザーで口コミNO.1
神威岬、名前を聞いて「ああ、あそこね」とピンとくる人は、かなり旅慣れた北海道通か、北海道在住者ではないでしょうか。「オホーツク海に面した枝幸(えさし)にも神威岬があるよ」だとか「奥尻島には神威山という山がある」などとすぐに出てくる人は、もはや博士級の旅の達人ですが、今回の神威岬は札幌や小樽から見て西側、日本海にこぶのように突き出す積丹半島のさらに先端に突出した岬になります。
お世辞にも全国的知名度は、それほど高いとは言えない(はずの)景勝地ですが、なんと2017年にトリップアドバイザーに寄せられた日本語口コミランキングで、北海道部門No.1に輝いています。数ある観光名所を押しのけて、神威岬が旅行者から最高の評価を得ているのですね
「神の岬」の名前にふさわしい景観の迫力は北海道随一
神威岬の「神威」とは、アイヌ語で「神」を意味します。この場合の神とは、イスラム教やキリスト教、ユダヤ教などの一神教の神とは違い、より広い意味で「人間の世界を超えた大きな存在」といった語感と響きを持っているそう。
アイヌ民族が陸地から見て「カムイ」と呼んだのか、海上から見て「カムイ」と呼んだのかは調べても分かりませんでしたが、司馬遼太郎著『菜の花の沖』を読んでも分かるように、和人、アイヌに関係なく、岬は船乗りにとって航海上の目印であり、神が宿る神聖な場所でもありました。そう考えると、海上から船(イタオマチプ)に乗りながら、岬を眺めて「カムイ」と称したのかもしれませんね。
そんなアイヌが「神の岬」と呼んだ神威岬、その威容は陸上からも、もちろん十分に堪能できます。『ブラタモリ』(NHK総合)風に岬の歴史を紹介すると、火山の爆発的な噴火によってまき散らされた溶岩によってできた岩石(集塊岩)が、波によってちぐはぐに浸食されてできた岬だと言います。
神威岬のある積丹半島は、余別岳(1298m)などの火山活動によってできた巨大な陸地。誕生は後期中新世から鮮新世だと言いますから500万年前くらいでしょうか。その陸地が長い時間をかけて海に浸食され、日本海に約1kmにわたって北西に向けて突出する神威岬を作ったみたいですね。
岬の両岸の多くはがけ(海食崖)になっていて、観光客は最大で高さ83mにもなる岬の尾根や斜面に設けられた狭い遊歩道を、片道20分ほどかけて歩いていく形になります。
海の青さ、広大な水平線、起伏に富んだ岬の形状、ときに横殴りに吹き付ける海上からの風が原始のころの記憶を呼び覚ますようで、歩きながらどこか神妙な気持ちになれるはずです。もちろん、岬の先端のさらに先に見える高さ41mの巨大な奇岩(神威岩)などの景観も、大いに目を楽しませてくれますよ。
冬季や風の強い日は立ち入り禁止
アクセスに関しては、小樽から車で1時間半ほど。国道5号を西に向かい、余市で俱知安町の方に左折せず、直進して国道229号に入っていきます。
駐車場から緩やかな起伏を登ると女人禁制の門があり、その門の先には岬の先端へと通じる遊歩道(チャレンカの小道)が延びています。駐車場から岬の先端までの距離は、積丹観光協会によると約770m。原則として1年中、歩けるようになっていますが、入り口のゲートの開閉時間が季節によって変わり、さらに天候によって閉鎖される場合も少なくありません。
同地は自然環境の厳しいエリアで、渡島半島の西岸にある茂津多(もった)岬、石狩湾の北側で暑寒別天売焼尻国定公園の一部にも含まれる雄冬(おふゆ)岬と併せて、西蝦夷三険岬と呼ばれているそう。風の強い日は体ごと吹き飛ばされそうになるほどですから、訪問日の天候が優れるように祈りたいですね。
ちなみに筆者は晩秋の晴れた日に、羊蹄山などで有名な倶知安(くっちゃん)町から岩内平野を抜け、積丹半島の西岸から北上して、初めて神威岬を目指しました。10年以上前の出来事ですが、国道229号が通行止めになって、途中で引き返した記憶もあります・・・。それだけ自然の厳しい半島沿いの海辺に道路が作られているのですね。
しかし今では、145カ所あった防災上の要対策個所が全て解消され、気候による異常気象時の通行規制区間も5カ所から1カ所に減っていると北海道開発局の資料にありました。神威岬のある積丹半島の海沿いは、積丹半島ブルーラインという名前でドライブコースとしてかなり充実してきているとの話ですので、岬を目指す道すがらの絶景も安心して満喫したいですね。
以上、北海道で最も口コミの評価が高い神威岬を紹介しましたが、いかがでしたか? TABIZINEの過去記事「【積丹ブルー】義経の悲恋伝説が伝わる、女人禁制の神威岬」では、1856年とペリーが浦賀に来航した3年後まで同地が女人禁制だった経緯が紹介されています。訪れる前には、併せてチェックしてみてくださいね。
[2017年にトリップアドバイザーに寄せられた観光地に関する口コミを分析 – トリップアドバイザー]
[一般国道229号 積丹防災事後評価結果準備書説明資料]
[All Photos by shutterstock.com]
https://ovo.kyodo.co.jp/news/life/travel-news/a-1138287

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巨大パッチワークのテキスト製作 体験プログラムに向け講習会-白老

2018-03-23 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 2018/3/22

 白老町観光誘客推進会議は、「みんなの心つなげる巨大パッチワークの会」が多文化共生のまちづくりに向けた巨大パッチワークの取り組みを進めるためのテキストを製作した。19日には、会のメンバーが集まって講習会が開かれ、巨大パッチワークに込められた思いを改めて確認するとともに、今後の体験プログラムに向けた情報共有を図った。
 2020年の民族共生象徴空間開設を見据え、白老町が目指す多文化共生のまちづくりにおいて、町民が主体となって取り組んでいる試みの一つが巨大パッチワーク。昨年8月に町民有志で同会が立ち上がり、同年9月にはマレーシアからの観光客を受け入れ、巨大パッチワークの体験プログラムを行った。参加した観光客たちは、言葉の壁を乗り越え、アイヌ文様刺しゅうを通して同会のメンバーたちと楽しく交流を深めた。
 今年は、体験プログラムを商品化し、これまで以上に町民が主体となったおもてなしの取り組みを進めるため、同会議が巨大パッチワークの理念やこれまでに制作した作品などを取りまとめたテキストを200部製作した。
 19日には町内の海の別邸ふる川でテキストを基に講習会を実施。昨年受け入れしたマレーシアからの観光客が作ったアイヌ文様刺しゅうは、制作中の巨大パッチワークに組み込まれ、パッチワークを通じて世界をつながる取り組みが進行中であることや、今後本格化する体験プログラムに講師として参加していくこと、多文化共生の理念などについて確認した。
 同会の岡田育子代表は「皆さんに1枚ずつ刺しゅうしてもらったものがこんな大きなパッチワークになった。20年に向けてまだまだ巨大パッチワークを作っていくので、協力をお願いしたい」とメンバーたちに呼び掛けた。
https://www.tomamin.co.jp/news/area2/13444/

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米野球殿堂もロゴ廃止へ=インディアンス選手の殿堂レリーフ

2018-03-23 | 先住民族関連
時事通信2018/03/22-13:04
【ニューヨーク時事】米野球殿堂は21日、今後インディアンスの選手が殿堂入りする際、レリーフに米先住民族を模したチームキャラクターのロゴを使用しないことを発表した。
 赤い肌に白い歯、目は三角で頭に羽根をつけた米先住民のインディアンがほほえんでいるデザインのロゴは、1947年から帽子などに採用され、殿堂入りのレリーフにも使用されてきた。このロゴは差別を助長するとの指摘もあったため、インディアンスは今季から廃止を決定した。
 今年1月に殿堂入りが決まったインディアンスOBで612本塁打のジム・トーミ氏は、チームの本拠地クリーブランドの頭文字「C」マークをレリーフのロゴに使用する。 

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先住民児童のための教科書づくりで成果 海外も注目/台湾・屏東

2018-03-23 | 先住民族関連
中央社フォーカス台湾2018/03/22 18:18

21日の記者会見で公開されたデジタル教材や教科書
(屏東 22日 中央社)台湾原住民(先住民)パイワン族の人々が多く居住する南部・屏東県は、県内のモデル校で3年前から、小学1~3年生を対象にした先住民向け教科書の使用を試験的に始めている。成果は上々で、現在では海外からも教育関係者や政府職員が視察に訪れるほどになっているという。
パイワン族は、政府に認定されている16民族のうち、アミ族に次いで人口が多く、屏東県内だけで約6万人いるとされる。このため同県は、先住民の生活に根ざした教育を目指し、パイワン語や国語(中国語)、英語、数学、理科の教科書について独自の研究開発を行ってきた。
教科書は先住民にとって身近な物事やなじみのある文化的要素を多く取り入れた内容で、登場人物もパイワン族。国語では先住民の伝統的な主食であるアワを使った例文を用い、算数ではイノシシやタカを使って数を数えるなど自身の文化に触れながら自然に知識を身に付けられるように工夫が凝らされている。英語では「Let's sing」「Let's run」などの会話で、歌やスポーツに長けた先住民気質を表現した。
教科書づくりに携わるのはパイワン族と、同族出身者を配偶者に持つ外国人からなる編集チーム。英語教材を手掛けた英国人男性は、ロンドン大学に招かれて屏東県の取り組みを伝えたところ、大勢の研究者が興味を示したと話している。
教科書は現在すでに1~4年生対象の教科で編集作業が終わっており、今年はさらに6年生までの国語と算数も完成予定。今後、パイワン族の児童が多い県内の学校に配布される予定だという。
(郭シセン/編集:塚越西穂)
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201803220007.aspx

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「保管は不正義」京大に返還訴訟も 那覇でシンポ

2018-03-23 | ウチナー・沖縄
毎日新聞2018年3月22日
 日本オセアニア学会(山本真鳥会長)の公開シンポジウムが21日、那覇市の県立博物館・美術館で開かれた。松島泰勝・龍谷大学教授が、昭和初期に旧帝国大学の人類学者らによって沖縄から多数の遺骨が持ち出され、返還されていない問題を報告した。
 松島氏は遺骨返還を求め、遺骨を保管している京都大学に対して集団訴訟を提起する考えを改めて示した。
 松島氏は「盗掘は刑法上の犯罪だが、窃盗物の保管も共犯だ」「琉球国の礎を築いた先祖の遺骨が琉球人のやり方で埋葬、供養されないという不正義がある」と京都大学を批判した。その上で「再埋葬されることによって遺骨はモノから人になり、生者との関係性が回復する。脱植民地化の政治的象徴となる」と強調し、遺骨の返還を求めた。
 ニュージーランドの先住民族マオリを研究している深山直子・首都大学東京准教授は「植民地主義の下で劣位に置かれた点で、沖縄とオセアニアは通じる。その文化を住民中心の視点でどう語り、生かすか。オセアニア研究が沖縄に貢献できる点は多い」と語った。
 吉岡政徳・放送大学兵庫学習センター客員教授は、オセアニアが現在も一般的に「辺境」と見られていることを問題視した。その上で「バヌアツの伝統文化復興運動のリーダーであるヒルダー・リニ氏ら、エリートに焦点を当てることで、伝統と近代の融合という視点で同時代的に捉えてもらえるだろう」と提言した。 (琉球新報)
https://mainichi.jp/articles/20180322/rky/00m/040/005000c

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白老・アイヌ民族博物館 31日の閉館を前に式典

2018-03-23 | アイヌ民族関連
苫小牧民報2018/3/22配信
 白老町ポロト湖畔で2020年4月に開設されるアイヌ民族の文化復興拠点「民族共生象徴空間」の整備に伴い、同町のアイヌ民族博物館が31日に閉館する。アイヌ民族の古式舞踊など文化の伝承活動や観光施設として半世紀の歴史を刻み、来場者はこれまでに延べ1800万人を超える。21日には白老コミュニティセンターで閉館式典が行われ、関係者らが閉館を惜しみながらも民族共生象徴空間へと続く新たなステージに期待を寄せた。
 国立アイヌ民族博物館を中核に、国による民族共生象徴空間の整備が本格化するため、幕を下ろすことになった同館。関係者400人が出席した式典で野本勝信代表理事は半世紀にわたる歴史を振り返り、「アイヌ民族博物館としての活動は終了するが、その教えは新たな活動のステージとなる民族共生象徴空間につながる」と強調。「象徴空間はアイヌ民族が主体となって活動する拠点。先住民族アイヌの尊厳が尊重され、アイヌ文化を未来に向けて発展させるための活動を続けていきたい」と語った。
 同館の活動を支援してきた関係者56人への感謝状贈呈も行われ、受賞者を代表した前館長の中村齋さんは「ポロトコタンは白老アイヌを表現してきたので、国立博物館になることで、白老アイヌはこれからどこへいくのか。拠点を失って少し心配だ」と本音を漏らしつつも、「新しい博物館や白老アイヌの人たちのことを忘れないでサポートしてもらいたい」と述べた。
 式典に参加した同町在住の彫刻家山田祐治さん(63)は、昨年まで同館前で木彫り作品を販売してきただけに、閉館への思いはひとしお。「ポロトコタンが開設した時、小学生だったからうっすらとしか記憶はないけれど、新しい博物館が完成した時には準備などの手伝いにも行った。やっぱり無くなるのは寂しい」と語った。アイヌ文様刺しゅうのサークルで活動する高橋民枝さん(70)は、閉館を惜しみつつも「象徴空間ではアイヌ文化が発展できるよう、展示だけではなく体験も重視した場所にしてもらいたい」と期待を寄せた。
 同館は、白老観光コンサルタントが運営主体となってポロト湖畔で1965年5月に開業したポロトコタンが起源。67年にはポロトコタン内に白老町立民俗資料館がオープンした。76年に白老観光コンサルタントが発展的解散し、財団法人白老民族文化伝承保存財団が発足、運営主体に。アイヌ文化を観光資源に生かしてきたほか、伝統文化の伝承や研究のため84年にアイヌ民族博物館を開館。年間の来場者数は90年に過去最高の87万1621人を記録した。同年、法人名を財団法人アイヌ民族博物館に改称した。
https://www.tomamin.co.jp/news/main/13437/

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ブルーノ・マーズは「文化の盗用」? 黒人音楽を演る「カラオケ歌手」? ~アメリカで大炎上

2018-03-23 | 先住民族関連
wezzy2018.03.22

ブルーノ・マーズ「Just the Way You Are」(スペイン語)
プエルトリコ・ハリケーン被災支援コンサート
 今月半ば、「非黒人のブルーノ・マーズが黒人音楽をやるのは文化の盗用!」「彼は才能のかたまりで、黒人音楽をリスペクトしているだけ!」という論争が巻き起こり、激しく炎上した。ブルーノ批判を始めた黒人女性活動家/ブロガーの Seren Sensei(以下、セレン) は、ブルーノがマイケル・ジャクソンやプリンスの曲も演奏することから「カラオケ歌手!」とまで貶めた。
 しばらく続いたこの騒ぎも先日、大物ミュージシャンのスティーヴィー・ワンダーが「くだらないたわ言だ」「ブルーノは才能にあふれている」「彼は素晴らしいミュージシャンにインスパイアされたんだよ」と擁護、さらには「神は音楽をだれもが楽しめるものとして創造した」と発言したことで、一応の沈静化を見せた。
 だが、スティーヴィー・ワンダーのブルーノ擁護発言のなかでもっとも重要だったのは、「我々は、恐れと自己不信感を抱く者によって制限されてはならないのだ」だろう。この発言についてはのちに改めて触れるが、まずは炎上の経緯とブルーノのバックグラウンドを説明したい。
グラミー賞を独占したブルーノ・マーズ
 ことの起こりは『The Grapevine』というユーチューブ・チャンネルだった。黒人文化や社会問題についての若い黒人たちによる討論会をアップするチャンネルだ。3月8日のディスカッションのテーマは「ブルーノ・マーズは文化の盗用者か?」だった。このテーマが選ばれたのは、ブルーノのサード・アルバム『24K・マジック』が前2作にくらべて格段にブラックミュージック色が強いこと、さらに今年2月のグラミー賞において数多くの黒人アーティストを抑えて主要3部門の最優秀アルバム賞/最優秀レコード賞/最優秀楽曲賞のみならず、本来は黒人アーティストが対象の最優秀R&Bアルバム賞/最優秀R&B楽曲賞/最優秀R&Bパフォーマンス賞の6部門にノミネートされ、そのすべてで受賞してしまったことではないかと思われる。ディスカッションの中でもこの件については触れられている。
https://www.youtube.com/watch?v=UDflHjSFqZI
THE GRAPEVINE “IS BRUNO MARS A CULTURAL APPROPRIATOR?”
黒人活動家/ブロガーのセレン「ブルーノは文化の盗用者」発言シーン。実際のディスカッションは約1時間におよぶ。
参照:第60回グラミー賞は社会的メッセージの場となった〜女性・マイノリティ・移民・銃・トランプ
 セレンは黒人ではないブルーノが黒人音楽を「向上もさせず、そのまま完コピしただけ」の文化盗用者であると激しくバッシングしている。また、多くの黒人ミュージシャンがなかなか売れない中、ブルーノが大スターとなったのは、白人リスナーが「非黒人による黒人音楽」を好むからだとも主張している。ディスカッションではこうしたセレンの主張に対して賛否両論が起こり、議論は白熱する。だが、ビデオが公開されたのちは、何人もの黒人ミュージシャンからブルーノ擁護コメントが出された。
ブルーノ・マーズの複雑なバックグラウンド
 ブルーノは黒人ではないが、人種を問われると一言では答えられない複雑なバックグラウンドを持っている。
 父親はニューヨークからハワイに移住したプエルトリコ系アメリカ人だ。ただし、アシュケナージと呼ばれるユダヤ系とのミックス。アシュケナージとは世界中に拡散したユダヤ系のうち、ヨーロッパに流れたグループの子孫を差し、つまり白人の血を持つ。ブルーノの父親はハンガリー系のアシュケナージだ。
 プエルトリコはカリブ海にある米領の島だが、島民の多くは先住民タイノ族、かつての宗主国のスペイン人、さらにアフリカから奴隷として連行された黒人の血を併せ持つ。島では現在もスペイン語が使われており、島民と米国本土への移住者はともにヒスパニック/ラティーノ(最近ではラティンクス)と呼ばれる。
 母親はフィリピンから幼児期にハワイに移住している。フィリピンもかつてスペイン領であったことから、スペインの血筋を持つフィリピン人も少なからずいる。
 この両親から1985年にハワイ州ホノルルで生まれたのが、ピーター・ジーン・ヘルナンデス(ブルーノの本名)だ。
 母親はフラ・ダンサー、父親はドゥワップなど黒人音楽を得意とするドラマー/パーカッション奏者で、かつエルヴィス・プレスリー・マニアでもあった。両親とピーターを含む6人の兄弟姉妹はバンドを結成し、毎夜、ハワイのナイトクラブで演奏した。バンドの花形は、当時5〜6歳でプレスリーのモノマネを完璧にこなすピーターだった。当時の児童労働法に適っていたかは不明だが、一週間に6晩ステージに立ち、まれに熱を出してステージを休まされると残念でしかたがなかったとブルーノは回想している。
 幼いピーターがスパンコールのジャンプスーツを着てプレスリーのヒット曲を歌うさまは評判を呼び、1992年にはサラ・ジェシカ・パーカー主演のラブ・コメディ映画『ハネムーン・イン・ベガス』に出演している。このちびっこプレスリーが後にスーパースター、ブルーノ・マーズになるとは当時、誰も知る由もなかった。
 2歳で圧倒的な音楽の才能を見せたピーターは、まずプレスリーを歌い、同時に父親やバンドでの演奏の影響でドゥワップなど黒人音楽にごく自然に親しんでいく。かつブルーノ本人が語っているように1990年代はブラックミュージックの何度目かの全盛期だったことから、黒人音楽にのめり込んでいった。やがてハワイのナイトクラブ歌手では飽き足らず、自分自身の音楽を始めるために高校卒業と同時にカリフォルニアへと渡る。当初はバス代もないほどに困窮したこともあったものの、やがて作曲家、プロデューサーとしておもに黒人アーティストとの仕事で頭角を現した。その後のソロ・アーティストとしての成功ぶりは知られるとおりだ。
白人に盗まれ続けた黒人音楽
 「黒人ではないブルーノが黒人音楽をやるのは文化の盗用」と怒りを爆発させたセレンだが、これには歴史的な経緯がある。アメリカの黒人は昔から音楽やダンスに秀で、優れたミュージシャンが続出し、素晴らしい楽曲を大量に作り、新たなジャンルをも開拓し続けた。しかし黒人は人種差別ゆえに経済システムの外に置かれたため、人気アーティストとなり、ヒットを飛ばしても収入につながらなかった。レコード会社やレーベルとの契約は不利を極め、いくらヒットを出してもわずかな額しか手にすることが出来なかった。
 加えて、新たな黒人音楽ジャンルが生まれると、白人アーティストがそれを歌い、白人経営のレコード会社経由でヒットを出し、白人アーティストとレコード会社のみが潤った。「ロックンロール」は1940〜50年代に黒人が生み出したジャンルだが、これを白人社会に広め、「ロックンロールの王様」とまで呼ばれたのは白人のエルヴィス・プレスリーだ。
 1970年代に貧しい黒人とラティーノの若者のライフスタイルから生まれたヒップホップは単なる音楽の枠にとどまらず、現在にいたるまで彼らの精神的、文化的なバックボーンとなっている。1999年、そのヒップホップ・シーンに白人のラッパー、エミネムが登場した時、今回のブルーノ・マーズ論争以上の大きな議論が巻き起こっている。経済効果だけの問題ではなく、黒人としての矜持の問題でもあった。
 プレスリーやエミネムがエンターテイナー/アーティストとして優れていることは疑いの余地がない。しかし、奴隷制に基づく黒人差別の長い歴史、その副作用として現在まで延々と続く経済的、社会的な不利。さらには「黒人だから」という理由で警官に撃たれて命まで落としてしまう事象と、こうしたことがすべて重なっての慢性的な心理的重圧。これが「ブルーノは文化盗用」説につながっていると言える。スティーヴィー・ワンダー自身も黒人として、そうした背景は重々承知した上で、あえて「我々は、恐れと自己不信感を抱く者によって制限されてはならない」と、問題の本質をするどく突く発言をおこなったのだ。
「他人種の文化は、アクセサリーじゃない」
 アメリカの黒人はあらゆる面で白人から疎外され、中央社会への参加を阻まれたがゆえに独自の豊かなカルチャーを色濃く残せたのだとも言える。音楽ならブルース、ジャズ、ゴスペル、ソウル、ヒップホップなど時代とともに変化を遂げ、枝分かれを繰り返したとは言え、黒人音楽として太く、揺るぎのない系譜を保てている。
 他方、ブルーノのような背景を持つ「アメリカ人」はどんな音楽を「演奏するべき」なのだろう。プエルトリコ系がニューヨークで生み出したサルサだろうか。ユダヤの伝統音楽? おそらく訪れたこともないであろうハンガリーの音楽? もしかすると母親とともに里帰りくらいはしたことがあるかもしれないフィリピンの音楽? それとも母親のようにハワイの民族音楽フラ? しかし母親もフィリピンからの移民であってハワイ先住民ではない。セレンのロジックによれば、これも文化の盗用に当たる。セレンは黒人ゆえに自身の音楽的バックグラウンドが強固であること、対して移民や人種ミックスの場合は非常に複雑になることに考えが至っていないのである。
 ツイッターで「ブルーノは黒人じゃん!」と言うフォロワーに対し、セレンはブルーノの人種民族背景を以下のように説明している。
「彼は実のところ、白人、NBPOCラティンクス(プエルトリコ)& NBPOCフィリピン人が混じったマルチ人種」
 NBPOC(Non Black People Of Color)とは、「黒人以外の有色人種」を意味する。「People Of Color」は、本来はすべての有色人種を含むが、文脈によっては黒人のみを指す。アメリカの人種民族マイノリティの中では黒人がもっとも発言の量と機会が多いことが理由だ。そこからマイノリティを黒人と黒人以外に分けて論じたい場合にNBPOC(黒人以外の有色人種)を使うことがある。また、ラティーノの中には黒人の血が濃い者も多く、彼らは民族的にはラティーノ、人種的には黒人であり、「アフロ・ラティーノ」などと呼ばれる。
 だが、ブルーノの父はハンガリー系ユダヤ系ラティーノであることからセレンはまず「白人」、次に「黒人ではない有色人種のラティンクス」、最後に「黒人ではない有色人種のフィリピン人」と書いている。この順番は恣意的だと言える。そこまで厳密に言いたいのであれば、ブルーノはミックスの父親の「ラティーノ/白人」の血筋より母親のフィリピンの血が濃いことになる。だが、セレンはあえて白人を先頭に書いているのである。
 ここまで読んで「正直、そんな細かいことどうでもいいじゃん」と思う人もいることと思う。だが、セレンは極端ではあるものの、こうした「黒人/非黒人」の考えがアメリカ黒人のなかにあることは事実だ。日本人も含む非黒人が黒人音楽を実践する場合、ここを理解しておく必要がある。単に「好きだから」「リスペクトしているから」でコピーをしていると、黒人側からは「文化の盗用」とみなされる。幸か不幸か、これまで日本人アーティストに対して大きな批判が起きていないのは、黒人の視界に入る場所で活動する日本人が少ないからだ。蛇足となるが、アメリカでは単に「黒人の真似をするな」だけでなく、「お前自身の文化は、個性は、どこにある?」という声も出る。
 セレン自身もまた、おそらく自分では気付かずに「文化の盗用」に絡め取られている。セレンは以前、「Sensei Aishitemasu」というハンドルネームを使っていた。ブログのタイトルは今もひらがな表記の「せんせい あいしてます」だ。日本文化の熱烈なファンなのだろう。そのブログに「黒人女性の文化は白人女性のアクセサリーではない」と書き、ある読者に「その理論でいけば、日本文化は黒人女性のアクセサリーじゃないよね」と批判されている。ことほど、文化の問題は複雑なのである。
プエルトリコの旗を背に、スペイン語で歌う
 ブルーノはアメリカ人ゆえに、アメリカのこうした事情は承知している。「なぜ、黒人音楽をやるのか?」という声は以前からあり、インタビューでは控えめながらも生い立ちや育った時代性を持ち出し、黒人音楽は自分にとって自然なものであると説明している。大ヒット曲「アップタウン・ファンク」が盗作であるとして1980年代の大御所バンド、ギャップバンドに訴えられた時はその訴えを聞き入れ、ギャップバンドのメンバーを作詞作曲のクレジットに加えている。そのメンバーが今回の件では、「ブルーノは純粋に才能なのである。文化盗用を訴えるヘイターには『24K・ゴールド』は忘れられていた90年代の黒人音楽を取り戻してくれたと言いたい」と絶賛している。つまり、自分の曲からそっくりなフレーズを借用されてしまい、その分については支払ってもらおう、しかしブルーノの音楽自体は自分たちが作ってきた黒人音楽の良質な拡散であると解釈しているのだろう。
 売れる前のブルーノは「ラティーノなんだからスペイン語で歌えば?」というアドバイスにも悩まされたという。本名であるスペイン姓「ヘルナンデス」を使わない理由のひとつは、こうした人種民族のステレオタイプから離れ、やりたい音楽をやるためだ。
 こうした背景があり、ラティーノ色を打ち出すことの少ないブルーノだからこそ、昨秋のプエルトリコ・ハリケーン被災チャリティ・コンサートでは心底驚かされた。ジェニファー・ロペスと元夫マーク・アンソニー主催のコンサートにブルーノは直接の参加はせず、事前に収録されたビデオがステージ上の大モニターに映し出された。
 アコースティックギターを弾きながらヒット曲「ジャスト・ザ・ウェイ・ユー・アー」を歌い出したブルーノは、背景に巨大なプエルトリコ旗が映し出された瞬間にスペイン語に切り替え、そのまま歌い続けた。曲の最後、スクリーンにはスペイン語で大きく「Te Amo Puerto Rico」(プエルトリコ、愛している)と映し出されたのだった。
http://wezz-y.com/archives/53198

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「国際環境映像祭」、気候変動の加速化で応募が最多

2018-03-22 | 先住民族関連
オルタナ3月21日(水) 2時32分-

パプア・ニューギニアの先住民が彼らの森の意味と森林伐採の悲劇を伝える「森からの声」(監督:Marc DOZIER, Luc MARESCOT)
世界の環境問題を映像化した作品を集めた第5回「グリーンイメージ国際環境映像祭」が3月23日から3日間、日比谷図書館文化館(東京・千代田)で開催される。これまで最多の53の国と地域から214作品の応募があり、そのうち17の受賞作品を上映する。気候変動が加速していることなどから応募が増え、特にCO2吸収源として重要な役割を果たす森林を扱った作品が目立つ。同映像祭では、「グリーンファイナンス」など環境問題に関わる経済的側面を考えるシンポジウムも期間中に行う。(箕輪弥生)
同映像祭では、その時々の環境問題を反映された作品が多く見られる。前回は海洋汚染や福島の原発事故に関する映像が多かったが、今回はパリ協定の発効や気候変動の深刻化などにより、森林の現状を捉えた映像が目立った。パプア・ニューギニアで森と共に暮らす先住民をテーマとした作品から、アマゾンやボルネオの熱帯雨林の伐採を扱った作品まで、森の重要性をさまざまな角度から訴える作品が揃う。
初のアフリカからの受賞作も2つある。ニジェールのウラン採掘の街を追った作品や、モザンビークのマングローブ林の伐採の現実を描く映像だ。前者は女性監督によるものであり、作品の多様性も広がった。
このほか、日本からもダム計画や福島の生き物を記録したもの、渡り鳥の生態から湿地の重要性を解く作品、野生のツキノワグマの生態を追ったドキュメンタリーなど4作品が受賞した。
最終日には環境問題を解決する上で重要度が高まる、技術の進歩や経済的な側面を含むシンポジウムを行う。環境問題では問題解決に必要な資金をいかに調達するか、また貨幣価値を電子化した決済システムなど新しい技術の導入も解決のカギを握る。同映画祭実行委員会の尾立愛子事務局長は「環境問題は経済の問題でもある。シンポジウムでは伝統的な知識から新しい科学技術まで、地域にあった問題解決のヒントを探りたい」と話す。
同映画祭は国連環境計画(UNEP)とも覚書をかわし、今後環境問題を可視化する映像を連携して国内外に広く紹介する。国内では過去の受賞作を含めた作品も貸出も行い、映像を使った環境教育や啓発活動も重視していきたい意向だ。
◆第5回「グリーンイメージ国際環境映像祭」 https://green-image.jp/
http://www.alterna.co.jp/23820

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台湾東部の魅力を映像で紹介 日韓欧米の観光客にPR

2018-03-22 | 先住民族関連
中央フォーカス台湾 2018/03/21 16:13
(台北 21日 中央社)日本や韓国、欧米からの観光客に台湾東部をより多く訪問してもらおうと、交通部(交通省)観光局は21日、東部の魅力をPRする映像を公開した。映像では日本、韓国、欧米の観光客が花蓮や台東の名所を巡る姿が写し出され、東部ならではの風景、文化、歴史が幅広く紹介されている。
約3分間の映像には、欧米のバックパッカー、日本人家族、韓国人女性2人組が登場し、それぞれ異なるテーマで旅行を楽しむ様子が描かれた。3組が訪れたのは、欧米バックパッカーが東部の大自然や先住民集落、日本人家族は林田山林業文化園区や吉安慶修院など日本と深いつながりがある場所、韓国人女性はナイトマーケットや熱気球フェスティバル、七星潭など。海外の観光客が東部で味わえる感動や楽しさなどを映像を通じて伝えた。
花東縦谷国家風景区管理処の林維玲処長は、花蓮中部から台東北部まで広がる花東縦谷には変化に富む四季と豊富な生態資源、魅力的な先住民集落文化があると説明。リラックスにはもってこいの場所だとアピールし、国内外の観光客に対し来訪を呼びかけた。
(汪淑芬/編集:名切千絵)
http://japan.cna.com.tw/news/atra/201803210004.aspx

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何のための東京五輪?その3 真の復興五輪たれ 東京都長期ビジョンを読み解く!その59

2018-03-22 | 先住民族関連
Yahoo!ニュース 個人 投稿日:2018/3/21
何のための東京五輪?その3 真の復興五輪たれ 東京都長期ビジョンを読み解く!その59
西村健(NPO法人日本公共利益研究所代表)
「西村健の地方自治ウォッチング」
■ 五輪の意義・価値
現代オリンピックの精神は人生哲学であり、肉体と意志と知性の資質を高めて融合させ、均衡のとれた総体としての人間を目指すものだそうだ。人間の尊厳保持に重きを置いた、平和な社会を推進することにもある。
しかし、この精神は理解されているのだろうかと疑問になることも多い。日本社会や国民が想定している東京五輪の意義・価値というと・・・・
・施設・道路交通インフラなどの整備・更新 
・都市開発(湾岸エリア、競技施設周辺)
・経済効果・雇用増加(事前の土木・建設、イベント・PR/広告宣 伝、観光、スポーツ関連産業など)
・国内の盛り上がり、国威発揚、ナショナリズム高揚
・スポーツ振興・関心増大
・文化振興・国際交流
・コーチや選手育成システムへの称賛、故郷に錦を飾るお話
・お涙頂戴ストーリーでの全国民の感動
といったものだろう。精神的なもの、理念的なものを考えるのは苦手な国民だが、それにしても、「価値」について、評論家や有識者から問題提起も少ない。「盛り上がり」空気至上主義と言ったら言い過ぎだろうか。
それは仕方ないことかもしれない。しかし、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会はまっとうな大会ビジョンを掲げている。それは「スポーツには世界と未来を変える力がある」ということ、そして、「全員が自己ベスト」「多様性と調和」「未来への継承」という3つの基本コンセプトを掲げている(以下図1)。
この理念は本当に素晴らしい。世界と未来を変える力としては、子供の夢、協力・チームワーク、健康、努力の尊さ、競技の高度な技術、人材育成、人の交流などなどスポーツの力がある(参照)。しかし、そうしたことは語られていない。そして、その理念がどのように具体的な活動や内容に反映されるのか、そして、言語化されて価値として人々が受け入れるか、社会に定着していくのか、も明らかになっていない。
①:誰もがスポーツを「する・観る・支える」社会に向けたレガシー:■ 結果オーライじゃない五輪を。どこまで議論されたレガシー?
レガシー、つまり、遺産。
アクション&レガシープランによると、2020年大会は「東京・日本がオリンピック・パラリンピックとどう向き合うか」、そして「復興に寄せられた世界中からの支援にどう感謝の意を示すか」「スポーツが復興・社会に寄与する姿をどう発信するか」等が問われるそうだ。
「結果オーライではなく、早い段階から、東京2020大会を、東京・日本にとってどのような意義のある大会とするのか考えていく必要があるのではないか」(P6)という問題意識が記載されている。まさにそう。本当に素晴らしい。
「できるだけ多くの人が参画し、多くの分野で東京2020大会がきっかけとなって変わったと言われるような、広がりのある大会となるようにする」という記載にも賛同する。レガシーを1つ取り出し、細かく見てみよう。
「スポーツ参画人口が拡大」「『スポーツ』関連の産業分野が振興」「健康な人が増加」
②:アスリートが活躍する社会に向けたレガシー:
「アスリートの『総合力』が向上」「競技(スポーツ界)以外で社会の様々な場で幅広く活躍」「スポーツ・インテグリティ(スポーツの高潔性)保護の認識や取組が向上」
③:パラリンピックを契機とした共生社会に向けたレガシー:
「障がい者スポーツに対する認知度が飛躍的に向上し、ファンや支え手となる人が増加」「障がいのある人もない人も、身近な地域で日常的にスポーツに親しむことのできる環境整備が進展」「障がい者への理解が深まり、ハード面のバリアフリー化だけでなく、『心のバリアフリー』が浸透し、共生社会の礎を形成」
レガシー「スポーツの力でみんなが輝く社会」は3つのレガシーから構成されるようだ。前回東京五輪の「ハード」と比較して「ソフト」のレガシーなのだろう。しかし、全く意味不明だ。
単なる政策目標や事業成果みたいなものが並んでいて、中には「飛躍的に向上」とか希望的観測の文言もある。共通の価値観・理念、スポーツの価値や意味が語られていない。さらに、価値観的な文言がみられるが、国民栄誉賞のレジェンドがパワハラにあっているという内閣府への告発があったり、“国技”の相撲で横綱が引退せざるをえない暴力事件が起きたり、そんな事態が多発する日本のスポーツ界の現状で、「スポーツの高潔性」という言葉はむなしく響くだけだろう。
その他のレガシーを見ても、レガシーがどこまで議論されているのだろうか疑問である。今からでも遅くない、国民的対話・議論をすべきだと個人的には思う。
■ サスティナビリティ五輪までの道のりは遠い!
オリンピックの精神とは「スポーツを通して心身を向上させ、文化・国籍などさまざまな違いを乗り越え、友情、連帯感、フェアプレーの精神をもって、平和でよりよい世界の実現に貢献すること」だ。
「スポーツ」と「文化」に、近年「環境」が加わり、オリンピックは世界中の人々が地球環境について考える機会にもなったとされる。この3つ目の柱とされる環境、特に「サスティナビリティ(持続可能性)」を重視することの重要性が増している。
レガシーとしても「持続可能な低炭素・脱炭素都市の実現」、「持続可能な資源利用の実現」、「水・緑・生物多様性に配慮した快適な都市環境の実現」、「人権・労働慣行等に配慮した社会の実現」、「持続可能な社会に向けた参加・協働」が明記されている。
しかし、ロンドン、リオデジャネイロ五輪でのサスティナビリティの取組み(以下図3)と比較するとかなり遅れている。相当努力しないとレガシーとして残るのか、微妙だと言わざるを得ない。
それは木材。新国立競技場建設において、環境破壊や人権侵害の疑いのある熱帯材(マレーシア・サラワク州の、面積が減少しつつある熱帯原生林で違法伐採されたもの)を使用したと環境NGOから批判を受けたのだ。

▲写真 マレーシア ボルネ オサバ州で、大規模なアブラヤシプランテーション開発により浸食される熱帯雨林 Photo by T. R. Shankar Raman
サラワク州の伐採業者シンヤン社は貴重な原生林を組織的に伐採し、先住民族の人権侵害につながっている疑いがある。そもそも、日本は世界最大の熱帯合板の輸入国であり、日本の輸入合板の約9割はマレーシアとインドネシアから輸入している。(2016年木材輸入実績)建設現場で使われるコンクリートパネル用の合板の大半はマレーシアのサラワク州から供給され、合板はいかなる持続可能性基準も満たしてはいないとされる。
しかし、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は「持続可能性に配慮した木材の調達基準」を制定し、使用木材については、「実現可能性を確保するために木材貿易の実際のビジネス慣行を考慮」すると説明。NGOの懸念に対してきちんと対応できていない。そして、この問題、先住民族リーダーが日本の安倍首相に嘆願という事態になっている。
持続可能性とか、国際基準とか、サプライチェーン、人権侵害とか、この国は国際的な基準などにおいては先進国とは言えないから仕方ない。
3.11から7年、7万人の避難生活者。「復興五輪」の意味についても意味付けできていない。正念場だろう。
http://japan-indepth.jp/?p=39072

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台湾・蘭嶼でトビウオ漁の季節到来 自治体「漁場でマリンスポーツしないで」

2018-03-22 | 先住民族関連
中央社フォーカス台湾2018/03/21 18:49

(台東 21日 中央社)東部・台東県の離島、蘭嶼がトビウオ漁の季節を迎えている。蘭嶼郷の郷長はトビウオ漁の期間中、漁場でシュノーケリングやスキューバダイビングなどのマリンスポーツを行わないよう呼び掛けている。漁は6月まで続く見込み。
島には台湾原住民(先住民族)のタオ族が多く暮らし、トビウオ漁はタオ族にとって最も重要な伝統行事とされている。郷長は観光客に対し、実施が可能なマリンスポーツについて宿泊業者などに事前に問い合わせるよう注意を喚起した。
蘭嶼のトビウオ漁をめぐっては、近年水上バイクを楽しんでいたレジャー客が漁を妨害し、地元住民の反発を招くなどのトラブルが発生している。
(盧太城/編集:楊千慧)
http://japan.cna.com.tw/news/atra/201803210007.aspx

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アイヌの紙芝居

2018-03-22 | アイヌ民族関連
毎日新聞2018年3月19日 東京夕刊
「万物にカムイ(神)が宿ると信じ、感謝する生き方に共感しました」。東京都公認のヘブンアーティスト(大道芸人)で、紙芝居師の三橋とらさん(34)は、アイヌ民族の世界を描く自作の紙芝居を演じる理由をそう話す。
 紙芝居発祥の地といわれる東京都荒川区で生まれた。周囲には在日コリアンが多かった。子供の頃、何気なく口にした在日コリアンに対する蔑称を母から厳しく叱責された。「それは差別だよ」。その言葉が今も耳に残る。母も紙芝居師。近所の公園で演じていた姿を振り返ってこう思う。「障害を持つ弟がいじめられないようにするためだったのでは」。使っている拍子木や紙芝居の舞台は母から受け継いだ。「差別や偏見は、私には人ごとではなかったのです」。紙芝居だけではなく、その気持ちも継承した。
 紙芝居を作るときは、関連文献を読み、関係者に取材する。「東京育ちの私が作ってよいのかと悩みます」。今も自問を続ける。でも、道産子の私には、アイヌ文化を知ろうと思うその気持ちがうれしい。【庄司哲也】
https://mainichi.jp/articles/20180319/dde/041/070/040000c

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