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先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

床など踏む所に使わない/異なる文様秩序なく並べない 阿寒湖温泉にアイヌ文様活用指針

2018-03-29 | アイヌ民族関連
北海道新聞03/28 16:00
【阿寒湖温泉】環境省は釧路市阿寒町の阿寒湖温泉地域向けに、アイヌ文様を活用した景観のガイドラインを策定した。これに合わせて地元のアイヌ民族団体が、建物や商品などにアイヌ語、文様を使う際の認証制度を新年度中に創設することを計画している。アイヌ文化を取り入れたまちづくりを官民一体で推し進め、外国人観光客らにPRしたい考えだ。
 阿寒湖温泉を含む阿寒摩周国立公園は、環境省の訪日外国人旅行者向けの整備事業「国立公園満喫プロジェクト」に指定されており、ガイドラインは26日に策定された。内閣官房アイヌ総合政策室によると、国がアイヌ文化活用の指針を示したのは初めて。
 ガイドラインは、文様について「道路や床などの踏みつける箇所や、トイレなどの座る箇所には使用しない」「異なる文様を秩序なく並べない」などの基本ルールを提示。温泉街のホテルや土産物店の壁、シャッターなどに積極的に取り入れることを提案する。
 デザインなどについては、阿寒アイヌ協会など4団体で構成する「阿寒アイヌ文化知的所有権研究会」に相談するよう指定している。
■地元も認証制度計画
 同研究会はガイドラインを基に、認証制度を立ち上げることを計画。アイヌ語や文様を正しく使う施設などに対し、認証マークを付与することを検討している。道アイヌ協会によると、アイヌ民族内での認証制度は既にあるが、一般対象の制度は初めてとなる見込み。
 阿寒湖温泉では、地元観光協会などがアイヌ文化などを体験できるテーマパークの開設を計画。一部大手ホテルが同研究会の助言を受けて、新施設に正しいアイヌ語の名称を付けるなど、アイヌ文化を生かした観光振興策が進められている。その一方で、店の壁にアイヌ文様とは異なる曲線が描かれていたり、商品名にアイヌ語が誤用されたりするケースもあり、関係者から「アイヌ民族がいる街なのに恥ずかしい」との指摘があった。
 同研究会事務局長で阿寒アイヌ協会の広野洋会長(53)は「民族の知的財産を守りつつ、アイヌ文化を正しく活用してもらう仕組みを作りたい」と話している。(釧路報道部 佐竹直子)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/175721

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<教科書検定>アイヌ民族の世界観手厚く

2018-03-29 | アイヌ民族関連
北海道新聞03/28 05:00
 検定で合格した中学道徳の教科書では、アイヌ民族の世界観を手厚く紹介する教科書もあった。
 教育出版の中3の道徳教科書は、アイヌ民族の自然を敬う考え方について「カムイモシリ(神の世界)とアイヌモシリ(人間の世界)」という題名で4ページにわたって盛り込んだ。執筆者は札幌大学の本田優子教授(アイヌ文化)と胆振管内白老町のアイヌ民族博物館の村木美幸専務理事。
 本田氏は、アイヌ民族にとっての神は「動物や植物など『自然』と呼んでもいい存在」と説明し、心がけの善い人に動物や植物に変身して自然の恵みとして現れ、食糧や衣服をもたらすことを紹介した。
 村木氏は、自然の恵みを必要以上に捕らないという考え方を解説した上で、神と人間について「互いの役割を考え、互いに感謝し、常に相手を敬い、思いやりを持って接することで、良好な関係を保てる」と結んだ。
 2人は2012年からJR北海道の車内誌で毎月、アイヌ文化について柔らかい語り口でエッセーを連載している。教育出版の編集者から「エッセーと同じ雰囲気で書いてほしい」と依頼された。村木氏は「さまざまな相手の立場について考える大切さを教育現場で再確認してもらえれば」と話し、本田氏は「多様性を尊重する先住民族の思想を教科書で紹介するのは大変価値のあること」と語る。
 北海道アイヌ協会は、教科書の出版社に、アイヌ民族の歴史や文化の記述を増やすよう求めており、近年は歴史や国語の教科書で増加傾向にある。同協会の加藤忠理事長は「感謝しかない。今後も多くの理解を広げていきたい」と話す。
 中学道徳の教科書では、教育出版以外の3社でアイヌ民族に関する記述があったが、いずれも歴史や人権問題に関して触れる程度だった。
(報道センター 村田亮)
 ※「モシリ」の「リ」は小文字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/175670

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道南アイヌ語方言辞典刊行 白老のアイヌ語教室、今回で14冊目

2018-03-29 | アイヌ民族関連
苫小牧民報2018/3/28配信

 白老楽しく・やさしいアイヌ語教室(大須賀るえ子代表)はこのほど「道南アイヌ語方言辞典」を刊行し、26日に白老町教育委員会を通じて町内の小中学校や図書館へ同辞典を寄贈した。今回で14冊目となる辞典の刊行となり、大須賀代表は「まだまだ勉強が足りないので、これからも勉強を続けていきたい」と話した。
 同教室は現在、5人で毎週木曜にアイヌ語について研究を重ねている。今回は、2012年に白老方言辞典に掲載した登別の幌別方言の話者、金成マツ、金成アシリロの語彙(ごい)を883語を追加した。
 大須賀さんは「12年に方言辞典を刊行し、もっと使ってもらえたらと、今回は多くの言語が残る幌別のユーカラの勉強を通じて、道南方言をまとめた」と紹介。「この辞典を通じてユカラの世界をもっと理解してもらえたら」と話した。安藤尚志教育長は「1年間、皆さんが勉強してきた成果を冊子にしてもらい、そして寄贈いただくことに感謝している。今後、小中学生にアイヌ語を勉強してもらいたいと考えており、その際には辞典を活用したい」と述べた。
 同辞典はアイヌ文化振興・研究推進機構の助成を受け200冊を発行。町教委を通じて、町内の小中学校や図書館に寄贈したほか、アイヌ語を研究している道内外の大学や図書館、博物館などにも寄贈される。
https://www.tomamin.co.jp/news/area2/13482/

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水上さんが白老のアイヌ博物館にたこなど寄贈【室蘭】

2018-03-29 | アイヌ民族関連
室蘭民報2018.03.26
 室蘭・礼文凧保存愛好会(笹山惠弘代表)の水上正司事務局長は19日、4月から休館する白老町の一般財団法人アイヌ民族博物館(野本正博館長)に、アイヌ文様が描かれたたこ5枚と、昔使っていた職員のユニホーム3着を寄贈した。
 水上さんは同館の元職員。1996年(平成4年)5月から8年ほど管理部長などを務めた。
 当時は観光客向けにたこ作り体験やたこ揚げを行っていたという。寄贈したたこは水上さんが保管していたもので、大きい物で縦1メートル、横0・7メートル。アイヌ民族の衣装や文様を模した絵柄が描かれている。ユニホームは色が紺とベージュで、背中には村の守り神のフクロウが刺しゅうされている。
 19日は同館の西條林哉渉外・広報課長が水上事務局長の自宅を訪れ、たことユニホームを受け取った。  西條課長は「資料として活用できるかを検討する。有効に活用していきたいと思っています」と感謝した。水上さんは「博物館の資料として残ればうれしい」と願っていた。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/5359

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