赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

やっぱり、宮部みゆきはおもしろい!

2013-12-28 07:32:08 | 日記
宮部みゆきの朝日新聞連載の小説、『荒神』を毎朝、読んでいます。これがとてもおもしろい!
はらはら、どきどき。江戸時代の頃なのでしょうか、ちゃんと時代風俗もおさえてあり、人間がたちあがっていて、しっとりした情景描写も、戦う時の迫力ある描写も両方が楽しめます

そして、昨日、仕事おさめ。
主人の事務所の掃除を手伝わされた帰り道、東京駅ふきんをぶらぶら。
そこの本屋にうずたかく積んであったのが、宮部みゆきの新刊『ペテロの葬列』です。
ぶあつい本。宮部みゆきは平行していくつもの作品を書いています。そのどれもが主人公も多く、ストーリーもいりくんでいます。頭の中でごちゃにならないのでしょうか? わたしなんて、ひとつ書くだけで必死なのに。

現代物を書くときは社会性があり、時に厳しいのですが、根底の人を見る目には深いやさしさが潜んでいます。それは犯罪を犯すほうの犯人の描き方でもわかります。そして、これが一番肝心なのですが、どれも先が読めないストーリーでおもしい。

といっても、この頃、遅読のわたしは宮部みゆきをそれほど読めないでいるのですが、(ペテロも読めそうにないですが)わたしが作家になる前から人気があり、あこがれの人で、それが今でも変わらず引き続いてやっていけているって、やっぱりすごいなーー。ただ、続けて書いていくだけでも、大変なのに。
アイディアがつきる、なんて言葉は宮部みゆきの辞書にはないのでしょう。

本屋には、今大人気の『半沢』の池井戸潤も、百田直樹も、東野圭吾も、フェアをしていて、壁のように高く積み上げてありました。ただ、みたところ、女性作家は少なく、今、押され気味なのでしょうか。
わたしは女性の視線の小説が好きなので、今の半沢の流れブームにちょっぴりのれずにいます。そんな中、ひさびさの山本文緒の『なぎさ』がおすすめ本一位となっていて、うれしくなりました。山本文緒も、わたしが三十代、よく読んだ作家です。

そして、その本屋の二階。児童書のコーナーに行ってみて、唖然。
前は、もっと大きなスペースがあったのですが、すみのすみ。奥まったコーナーに絵本とあんびるやすこさんくらいがかろうじて並んでいる状態でした。
昨年、来た時にはもっと広いコーナーで目立つ位置にあったのに……。児童書に吹く風は冷たいようです。

帰り、少しだけ有楽町、東京駅のイルミネーションを見てきました。
ミチテラスと題した東京駅のレールの形のイルミは、今年は迫力不足。少し人気なかったようです。
  

行き帰りの電車の中は、トランクをもって帰省か旅行か、出かける人々の姿が多く見受けられました。
長期の連休。このお正月はちょっとは静かな東京になりそうだな。