コロナが増えていますね。どうなるんでしょう・・・。おまけに寒い。縮こまっています。
さて、フレーベル館ものがたり新人賞、大賞をとってデビューした村上雅郁さんの二作目がでました。
この表紙、少年の目に視線がすいつけられます。すごい迫力ですね。
遠田志帆さんだそうです。とても目をひきます。
ストーリーは、一作目と同じく、心の内面の声が重要な手かがりになってすすむミステリータッチの学園もの、でしょうか。
あと四ヶ月ちょっとで中学生になる、小六の穂村螢一が主人公。
ある日、幽霊がでるといううわさの備品室で、赤いリボンにつつまれたプレゼントのような箱を手にする。そのとたん、言葉が聞こえてきてしまうんです。シンクロしたって感じでしょうか。螢一はだんだん、そのふしぎな声の主が気になって・・・・・・。
謎のだしかたがうまいです。そして、後半のもりあがり。
この作者は言葉の力をもっていますね。若い感性があふれだしているのを感じます。
内面の痛みを自分のことのように感じて、共感して読まれる人が多いでしょう。
また、フレーベル館が売り出そうと、力をいれているのも感じました。
そういう意味で、幸せなデビューをされた作家さんといえるでしょう。
ただ、年をとってしまった私には、ついていけないところも・・・・・・。『天気の子』に対しても、そんなことを思いましたが。きっと、同世代にとっては、そこも含めて魅力なんでしょうね。
コロナであっても、街はクリスマスモード
盛り上がりたいけど、盛り上がれない。せめてツリーだけでもってところでしょうか。