赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

『キャンドル』村上雅郁

2020-12-18 09:26:36 | その他

コロナが増えていますね。どうなるんでしょう・・・。おまけに寒い。縮こまっています。

さて、フレーベル館ものがたり新人賞、大賞をとってデビューした村上雅郁さんの二作目がでました。

この表紙、少年の目に視線がすいつけられます。すごい迫力ですね。

遠田志帆さんだそうです。とても目をひきます。

ストーリーは、一作目と同じく、心の内面の声が重要な手かがりになってすすむミステリータッチの学園もの、でしょうか。

あと四ヶ月ちょっとで中学生になる、小六の穂村螢一が主人公。

ある日、幽霊がでるといううわさの備品室で、赤いリボンにつつまれたプレゼントのような箱を手にする。そのとたん、言葉が聞こえてきてしまうんです。シンクロしたって感じでしょうか。螢一はだんだん、そのふしぎな声の主が気になって・・・・・・。

謎のだしかたがうまいです。そして、後半のもりあがり。

この作者は言葉の力をもっていますね。若い感性があふれだしているのを感じます。

内面の痛みを自分のことのように感じて、共感して読まれる人が多いでしょう。

また、フレーベル館が売り出そうと、力をいれているのも感じました。

そういう意味で、幸せなデビューをされた作家さんといえるでしょう。

ただ、年をとってしまった私には、ついていけないところも・・・・・・。『天気の子』に対しても、そんなことを思いましたが。きっと、同世代にとっては、そこも含めて魅力なんでしょうね。

 

コロナであっても、街はクリスマスモード

盛り上がりたいけど、盛り上がれない。せめてツリーだけでもってところでしょうか。