快適な気候のせいか「読書」が進みますよ~(笑)。
☆ 私たちの生活をガラッと変えた物理学の10の日
あくまでも「物理学」に限った話であり、たとえば「遺伝子の二重らせん構造の発見」などの医学的発見は除いてあります。
1 1687年7月5日
アイザック・ニュートン「プリンキピア」の刊行
2 1831年11月24日
マイケル・ファラデー 「電気の実証的研究」の口頭発表
3 1850年2月18日
ルドルフ・クラウジウス 「熱の動力について」の発表
4 1861年3月11日
ジェームス・クラーク・マクスウェル 「物理的力線について」の発表
5 1898年12月26日
マリー・キュリー 「強い放射線を持つ新しい物質について」の発表
6 1905年11月21日
アルベルト・アインシュタイン 「物体の慣性は・・」の発表
7 1911年4月8日
ヘイケ・カメルリング・オネス 「超伝導の発見」
8 1947年12月16日
ジョン・バーディーンとウォルター・ブラッテン 「実用的なトランジ スターの最初の実演」
9 1962年8月8日
ジェームズ・R・ビアードとゲイリー・ピットマン 「発光ダイオードの特許出願
10 1969年10月1日
スティーブ・クロッカーとヴィント・サーフ 「インターネットの最初のリンクの開始」
こうやって眺めてみると、すべて「欧米」発ですね・・。現在の豊かな生活を享受するうえで、もっと先人たちに感謝しなくちゃね~。
そして、11番目の出現となると非常に興味あるところではたして何が待っているのか?
本書では「人工知能」「3Dテレビ」「量子粒子によるコンピューティング」「核融合」「バッテリー技術の進歩」などが掲げてあった。
いずれも現在の「生活スタイル」が一変しそう~。
なお「物理学」といえば「オーディオ」だって立派にその範疇に入るが、画期的なスピーカーが出現しないかな~。たとえば、場所を取らずに豊かな音が出るなど・・、まあ息のあるうちは無理かもね(笑)。
わずかに可能性があるとすれば、「PL100」(英国:モニターオーディオ)系統かな~。
表はこの通りにして、箱の奥行きを1mほど伸ばし、内部に複雑な音の通り道を作ってやると行けそうな気もするが・・。
次の本は、
☆ 「匂いが命を決める」
見出しがわかりやすい。
《(嗅覚は) 言葉より直截[ダイレクト]で、音よりも戦略的 》
視覚と聴覚の彼方に広がる原始の領域 〈嗅覚〉。
匂いを介したコミュニケーションで命をつなぐ生き物たちの驚くべき物語とその未来の可能性。
●なぜわたしたちの鼻は顔の中央、先端についているのか?
●なぜ動植物は、ここぞというとき「匂い」に頼るのか?
●「Eノーズ」は将来、匂いの正確な転写・伝達を可能にするか?
ヒト、昆虫、動物、魚、草木、花など多様な生物の「生命維持」と「種族繁栄」に大きな役割を果たしている嗅覚。そこに秘められた謎と、解き明かされた驚異の事実とは──。
興味を惹かれた個所を引用して終わりとしよう。
最初の匂い(55頁)
「母親の匂いはたいていの場合、外の世界に出た赤ん坊が初めて嗅ぐ匂いだが、実は赤ん坊が最初に出会う匂いではない。最初に出会うのは母親の羊水の匂いである。子宮内で妊娠5か月を迎えるまで、赤ん坊は羊水を飲み吸い、消化しながら発達を遂げる。
フランスの研究チームは母親の食事内容が羊水の匂いに影響をあたえ、羊水のこの化学的感覚情報が新生児の食べ物の匂いについての嗜好に関与する可能性があると結論付けている。
研究は母親が妊娠後期にアニス風味の食べ物や飲み物を摂取した場合、生まれた赤ん坊はミルクをもらえると期待してアニスの匂いがするほうに顔を向けることを明らかにした。
同様の研究から、ある種の匂いに対する嫌悪感や嗜好がすでに子宮内で学習されることも確認されている。おそらく赤ん坊は馴染みのある匂いと味を肯定的体験と結び付けていて、だから当然のように生まれてからも同じ匂いと風味を好むのだろう。
では、進化的にはこれをどう説明できるのか?
そう、母親と同じようにしていればまず間違いない、ということだ。母親が何らかの食べ物を食べているなら、彼女がそれを好んで食べ、それによって生き延びてきたことは明らかだ。
もしも胎児が子宮内で感じた匂いや風味を好ましいものとして学習できれば、生まれた後も同じ匂いに引き寄せられ、母乳に含まれる、そしておそらくは離乳後の食べ物にも含まれる同じ風味を味わいたいと思うようになる。
人の味の好みは胎児期からはじまっているのだ。では父親はどうなのだろう?
赤ん坊の匂いは父親にも同様の影響を及ぼすのか?」
といった、調子~。
「味」といわず、ほかにも影響を与えていそうなので「羊水=胎児期の重要性」が偲ばれますね。
あっ、そうそう、人間が基本的に「水遊び」が好きなのは、羊水時の記憶にあるという説がありますよ。