キンちゃんの「マイコレ」partⅤ

果樹栽培、自然観察、・・・そして時々人間観察等です。

極楽征夷大将軍

2023-12-24 18:14:15 | 

《第169回直木三十五賞受賞作

やる気なし
使命感なし
執着なし
なぜこんな人間が天下を獲れてしまったのか?

動乱前夜、北条家の独裁政権が続いて、鎌倉府の信用は地に堕ちていた。
足利直義は、怠惰な兄・尊氏を常に励まし、幕府の粛清から足利家を守ろうとする。やがて後醍醐天皇から北条家討伐の勅命が下り、一族を挙げて反旗を翻した。
一方、足利家の重臣・高師直は倒幕後、朝廷の世が来たことに愕然とする。後醍醐天皇には、武士に政権を委ねるつもりなどなかったのだ。怒り狂う直義と共に、尊氏を抜きにして新生幕府の樹立を画策し始める。

混迷する時代に、尊氏のような意志を欠いた人間が、何度も失脚の窮地に立たされながらも権力の頂点へと登り詰められたのはなぜか?
幕府の祖でありながら、謎に包まれた初代将軍・足利尊氏の秘密を解き明かす歴史群像劇。》

 

昔、吉川英治の太平記を読んだり、大河ドラマを見たりしたと思うが、よく憶えていなかった事もあって・・、借りました。

文字数が多く、登場人物も多くて忘れていく事も多かったけど・・、共通の敵を倒すと権益配分を巡る内部闘争が発生するパターンではあるが・・、短期間に目まぐるしく一族ごとの接近・離反を繰り返し・・、後醍醐天皇家・足利家・高家を取り巻く激しい権力闘争の流れが描かれていて・・、面白く、興味深く読ませて頂きました。

おかげで、「鎌倉殿の十三人」と相まって、鎌倉ー建武の新政ー室町ー戦国ー安土桃山ー江戸ー明治の(武士の)権力闘争の流れが理解出来た気になりました。

記憶に残ったのは、新田義貞の享年三十八、北畠顕家の享年は若干二十一・・、時代が違うとも言えるが、昔の人は、密度の濃い人生を送っているなぁ・・。

極楽征夷大将軍 (文春e-book)(画像借りました。)

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