我家の庭先の南側には水流の豊富な南岸農業用水路が流れて居り然も此の用水の我家の南側の100m近くと御隣の家に続く100m余りの道路に隣接する対岸には廃校に成った元中学校の敷地(現在は更地状態)が有り其の敷地の護岸は石ずみ状態の侭に残って居る事と其の上の部分は鬱蒼とした草叢と竹薮が残って居る為に蛍の幼虫(水ホタル)の自然生息環境と幼虫の餌と成るカワニナが此の清流に生息して居る事から阿南市の様な片田舎でも余り見掛ける事が少なく成ったゲンジ・ホタルが生息して居る。
毎年、此の蛍が飛び始めるのが早くて5月20日位からで私達も此の時期を毎年楽しみにして居るのだが『今年もソロソロ其の時期が始まる頃か?』と思い昨日の20時頃に家内と外に出て用水路沿いに歩いてホタルの姿を探したら我家の南の庭沿いに4匹程と御隣の家に入る道路沿いの用水沿いに20匹程のホタルが御尻を光らせながらホタル独特の特徴のある飛び方をして居た。
此の用水路の改修工事が数年程前に始まり昨年は其の工事の為に我家の前の用水路部分はバイパスされ用水路に流れる水が少なかった為に昨年のホタルの数は非常に少なくて『今年はホタルの飛ぶ姿を見られないのでは?』と可也心配していたが、昨日の状態を確認して一安心した。蛍は未だ奔りの段階だが最盛期には100匹程が乱舞し其のホタルの点滅周期が同期した時の様は一見に値する。
私が子供の頃は農業用の用水路がある場所では何処でもホタルが飛ぶ姿が見られたが最近は殆ど見かけ無く成って仕舞い、此の近在でも此れ程のホタルが自然に生息して居る場所は見掛け無い。此のほたるの生息環境は此の用水路の澱みの無い綺麗な水とホタルの幼虫が成長する過程で水中と陸を移動し易い環境(コンクリート製の用水路では無く)と近くに水田が無い為に農薬による影響が殆ど無い事が大きく影響して居り此れから10日間位はホタルの乱舞を楽しむ事が出来るシーズンと成る。