黄昏叔父さんの独り言

 アマチュア無線と何でも有りのブログ

「ドルフィンⅢ」に寄る知床クルージング

2019年08月07日 20時21分56秒 | 旅行

        

 此の日は14時にウトロから出航する知床クルーズ船の「ドルフィンⅢ」に乗船する為に屈斜路プリンス・ホテルから小清水峠を越えて清里町~斜里町~ウトロ港へと急いだ。此の観光船には去年も乗船して居たので航行中には波をまともに受ければどの様な状況に成るのかは十分に解かって居たのでレイン・コートは確りした物を借りる事にした。乗船順は予約順なので出発前に広場に順番に呼び出されて二列縦隊に並んだ。全員で45名位か?私達は30番目位の位置に並んだ。此の船には特別席という物が在り、(此れは舳先の見晴らしの良い場所に5~6名が座れる場所が在る)此れは乗船順のお客さんから優先されるのだが私達の順番では既に無理な状況であった。


 乗船案内係の女性が「今日の午前中のコースでは風が可也強かったので午後は必ずズブ濡れに成りますが 今回は10名ほど舳先に乗って貰う予定です。乗船順を優先に希望者を募ります。」との事、処が先頭方面での希望者が殆ど無かったので家内は其の気に成って其処に乗りたそうな気配であったが私が「止めとけ、クルザーの速度が出て滑走した時に舳先が浮くので其の重しにする為に人数を倍にしたのだから今日は可也、波がある証拠、其れに舳先には座席が無く舳先の船体に直接座っての乗船に成るし、義姉には一寸無理、別れ別れの乗船は拙い、昨年と同じ辺りが一番良い。」と諦めさせた。私達より順番が後の人が少しでも良い席にと申し出た関係で私達の乗船順番は結果的に最後の方に成って仕舞い「仕舞った!」と思ったが二階席の操縦席のカウリングの後ろの左右の席に分かれて捩じ込んで如何にか3人が座れて出航と成った。


 天気は青空が広がり良かったが船が港を出たら直ぐに船は大きく揺れ始めて波を被り始めた。其れでも「カムイワッカの滝」までは岸に近い場所を養殖生簀を掻い潜りながら走行したので余り問題は無かったのですが「ヨウシペツの滝」を過ぎて観光スポットが少なく成って陸地から少し離れた場所をクルザーが高速走行に成った途端に操縦席の屋根を越した波飛沫を受け始めるとレイン・コートを着て居なかったお客さんは悲鳴と供に頭から波飛沫を全身に受けてビッションコ状態に成り時間経過と供に一人減り、二人減りして1階の船室に逃げ込んで行き、二階席に最後まで残ったのは私達3人組みと其れ以外は4人程度と成った。家内はDrスランプ・アラレちゃん状態で「キャハハハ・ 面白い面白い!」とVサインをして大喜びして居たが義姉の方が心配で見て居たが乗客の中で多分最高齢と思うのだが最後まで笑って居たので安心して見て居られた。


 今回は出航した段階で「波が高い場合は安全航行の為に途中で引き返す可能性がある事は御了解下さい」との条件付での出航であったが知床岬先端までの四分の三程度進んだ処で「現在、風が強く申し訳ありませんが此処で引き返します。此れから船は更に波を被りますので出来るだけ船室にお入り下さい」のアナウンスが終わると船は更にスピードを上げて帰り始めると凄い飛沫を受け始めた。去年も今回と同じコースに乗船したが此の時は知床岬の先端まで行けたが帰りに強い雨が降り出し今回と良く似た状況に成ったが今年は青空が広がりながらも強風に寄る波の影響で大変なクルーズと成った。


 上段の写真はフレぺ岬、像の形をした岩、こけし岩、ライオンの形をした岩で其々、知床クルーズでの観光スポットと成って居る。


        


 次の写真は滝シリーズで左からフレペの滝(乙女の滝)、男の涙の滝、カムイワッカの滝、ヨウシぺツの滝と成って居る。最後の写真は此の時の風の強さを示し滝の水が途中で途絶えている。



        


 上段の写真はルシャ19号番屋、知床岬で人が立ち入れる一番奥で漁師さんと熊が共存して居る世界。次が知床半島に生息する天然記念物のオジロワシ、後は其々違う浜辺で見付けた野生の熊で写真では小さく写って居るが其々が1.5mはある大人の熊だとか、知床半島は単位面積当たりの熊の生息数は世界一だと云う。写真の海岸近くに生えて居る小さい木々の先端は異常な形に変形して居り知床半島に於ける自然界の厳しさを物語って居る。此れまでの知床半島観光で見た岩場は暗い灰色をしたモノトーンの世界であったが此の日は青空が広がって居た性か?此の空の青さと木々の緑を反映した知床の海の色を見たのは初めてだった。



         


 私は船に寄る知床観光は今回で4回目だが過去の三回は雨が降ったり曇天の天気で青空の下での観光は一回も無く、オホーツクの海の本当の色も解からず暗い藍色の海で余り変化が無かったが今回は青空の下でのクルージングだったので今回の様な綺麗な海の色を見たのは初めてで4回目にして初めて知床半島の魅力を堪能したが惜しむらくは知床の山並みが雲に隠れて仕舞い見事な姿を見られなかった事と強風に寄って知床半島の先端まで行かれなかった事は残念であったが今回が一番良い知床観光が出来た。後の話で家内も義姉も今回の旅の中で此の知床観光が一番印象に残り良かったとの感想を聞いて案内して良かった。 



  
  

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