エル・グレコ展、見に行ってきました。
明日、エル・グレコ展の番組がテレビで再放送されると聞き、
放送後は混むだろうと思ってもっと後に行く予定だったのを
昨日にくりあげました。
開館時間と同時に入るとそれほど混んでおらず、ゆっくり見る
ことができました。
この展覧会のために作品が世界中から集められていることに
改めて驚きます。美術館ではたぶん見られないような個人コレクションも
混じっているのではないでしょうか。
この展覧会でエル・グレコを見て、以前見たのとまた違った印象を
持ちました。それは何かというと、「新しさ」です。現代でも通じるような
グラフィックな表現だと感じました。
以前は宗教的な荘厳さに強烈に圧倒されました。
今回はちょっと冷静に鑑賞できたのでしょうか。
宗教画に描かれた人物たちの大げさなポーズ、光、動的な構図が
神々しい世界観を表しています。
ほとばしる光はウィリアム・ブレイクも連想させました。
ちょっとエル・グレコらしくない女性の肖像画がとても美しかったです。
「白貂の毛皮をまとう貴婦人」
レオナルド・ダ・ヴィンチの「白貂を抱く貴婦人」を思い出しました。