共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

小田原っ!

2011年11月07日 21時51分12秒 | 日記
今日、本当はお城の菊花展に行こうと思っていたのですが、急に天気が悪くなってしまったので、チャッチャと教室に向かってしまいました。

そんなわけで、今日は書くことが何もありません…って言うのもつまらないので、普段小田原というところに滅多にいらっしゃらない皆様に、小田原ならではというものをお目にかけましょう。

それが写真の『巨大小田原提灯』です。下にいる人と比べて頂くとわかると思いますが、ちゃんと伸ばしたら10mくらいになるんじゃないかという巨大さです。

その昔、小田原駅はJRと小田急線と大雄山線と、それそれの改札口がてんでんばらばらの状態で、しかも共通通路が半地下だったため、台風の時にはそこが浸水してしまって外へ出られなくなるという、ちょっと有り得ない構造でした。しかも在来線の改札がある海側の東口と、新幹線の改札がある山側の西口とを直接行き来する道が、駅の両端までわざわざ回り道する2本しかなく、駅舎の向こうに目的地が見えているのにそこに辿り着けない…という不便なつくりでもあったため、コンコース地上化と東西自由通路開通とが小田原市民の悲願でもありました。

それから世々を経て現在の近代的な駅舎が完成し、同時に東西自由通路が開通したことによって海側と山側の行き来が格段に便利になったのです。その開通を記念してJR改札口に設置されたのが、この巨大小田原提灯です。

江戸時代、いわゆる球形の提灯がタウンユースだったのに対して、コンパクトに収納できる筒形の小田原提灯は旅人の必須アイテムだったのだそうです。また一説には、枠の部分に大雄山の杉の木を使っていたため、嘘かホントかその霊力のために夜道で狐や狸に化かされずに済んだんだとか…まあ《ガマの油》じゃありませんが、こういう『御利益』をうたったことも、世にひろまった要因なのでしょうね。
コメント
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