共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

祝!楽天イーグルス!!

2013年11月04日 15時15分27秒 | 日記
恐らくここ数日ほど、仙台のスタジアムに日本中の視線が注がれたことはなかったのではないでしょうか。

普段、野球の『や』の字も出てこない当ブログですが、さすがに今日ばかりは触れざるを得ないでしょう。昨日、プロ野球日本シリーズ第7戦が仙台で行われ、楽天イーグルスが球団創設9年目にして初めての日本一の栄冠に輝きました。先ずは謹んで祝意を表したいと思います。

御覧のように、近所のコンビニの新聞売り場に並んだスポーツ紙の1面は、巨人軍の身内のスポーツ報知以外は楽天で埋め尽くされていました。

思えば、かつて旧近鉄バファローズや旧阪急ブレーブスのゴタゴタに端を発した騒動は、プロ野球界初の選手会による全面ストライキという最悪の事態にまで発展し、当時選手会長だったヤクルトの古田敦也捕手が涙ながらにファンに向けて謝罪会見を開いたこともありました。

それから、そのどさくさに便乗したホリエモンなる俄か成金が金にモノを言わせて登場して消え去り、更にそのどさくさに便乗して『社内公用語を英語にする』と豪語した楽天の社長が結果的に仙台の地で新球団を創設するという、正に権謀術数渦巻く前代未聞のスッタモンダの末に産声をあげた球団だったわけです。

それからの戦績については、今更ここで列挙するまでもなく、常に最下位街道をひた走り続けたチームでした。かの野村克也氏をもってしても、優勝はおろかAランクにすら入れない、言葉を選ばずに言ってしまえば『パ・リーグのチーム数合わせのお荷物』のような存在だったのです。

その後、現・星野仙一氏を監督に迎えた直後にかの東日本大震災が発生、本拠地のスタジアムも被害を受け「これ以上どうしろってんだよ!」という状態からスタートして2年後に、リーグ優勝のみならず、あろうことか読売巨人軍と戦って日本シリーズを征してしまうなどと、あの時誰が予測し得たでしょうか。

それにしても今回特徴的なのが、いわゆるG党の皆さんが『負けて悔しがる』というよりも『健闘した楽天に好意的な反応を示している』ことです。これがかつて強豪だった時代の西武や去年の日ハムなんかに負けた日にゃあ大騒ぎだったでしょうが、こと今回に関しては「仕方ない」というコメントをしている方が目立ちます。G党にそう言わしめるくらいの勢いが、今年の楽天にはあったということでしょう。

それともう一つG党が大人しいのには、連勝記録を伸ばし続けていた田中将大投手の記録を巨人軍が止めたという戦績にも起因しているようです。

田中投手の連勝ストップについては、楽天ファンでもない人の間からも『大記録が途絶えた』ことを惜しむ声が上がっていました。しかしながら、記録というものはいつかどこかで終わりを迎えるわけです。稲尾の連勝の記録だって、王のホームラン数だって、いつか必ず終わりを迎えたり塗り替えられたりする時が来るわけです。そう考えた時、来たるべき『その時』がシーズン中のつまらない試合ではなく日本シリーズという華々しい舞台であったことについては毟ろよかった…と、個人的には思っています。

もしかしたら来年には田中投手は海外移籍していないかも知れませんが、それでも今年はドラフトNo.1の松井投手も獲得しましたから、この勢いを糧に、来シーズンも頑張ってもらいたいと思います。
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