小田原に向かう電車に乗っていて、とある駅に着いた時のことです。
扉が開くと同時に一人の青年が携帯電話で話をしながら、降りる人を押し返すように入ってきました。そしてそのまま優先席にドッカと腰を下ろすと、相変わらず人目を憚らない大きな声で、どうでもいい話を延々とし続けたのです。因みにその時の優先席の状況としては、その青年と同じシートにはヲバサンが一人座っていて、対面側には初老のヲジサン一人と、ヲバサンが一人、自分の横の空いたスペースに手荷物を置いて座っていました。
相変わらず青年のくだらない話が車内を席巻する中、次の駅で杖をついた白髪の御婦人が入ってみえました。通常なら青年側に座れるところだったのですが、その青年が中途半端なところにあらん限りに股を広げて座っていたために、その御婦人が座れるようなスペースがありませんでした。
第一、優先席で携帯電話で通話していることからしてどうかと思う状況でしたが、その青年を見ても座る位置をずれることもなければ、目一杯開いた股を閉じることもありませんでした。では反対側は…と目を写すと、ヲジサンは死んだように口を開けて寝ているし、ヲバサンも何やらスマホにかかりっきりで、手荷物をどかす気配すら無し…幸い御婦人は、通常席の女性が席を譲ったおかげで無事に座ることができました。
その後も相変わらず青年のバカ話は花盛りになりましたが、そうこうしている間に駅に着く毎に車内が空いてきて、優先席に座っていた人も徐々に減って青年だけになりました。すると青年が一際大きな声で
「ヤバイ!充電ヤバイ!」
とヘラヘラ笑いながら電話を続けていたのですが、物凄く中途半端な会話の最中に通話が途絶えました。恐らく充電が切れてしまったのでしょう。
近頃の携帯電話はそれなりに充電が長持ちするように出来ているでしょうが、それを凌駕するほど長々と喋っていたのかな…と思いながらすっかり静かになった車内で小田原に着くのをぼんやり待っていた次の瞬間、今度はいびきが聞こえてきました。何だろう?と思って優先席を見たら、写真のような状況になっていたのです。
ことここに至って、憤りを越えて呆れ果ててしまいました。せめてもの救いは、彼が履物を脱いで寝ていたことでしょうか(いや、ダメでしょ…)。
やがて電車は小田原に到着し、一斉にドアが開きましたが、青年はすっかり爆睡してしまっていて、起きる気配もありません。どうしたものかと思っていたら駅員が入ってきて、ものの見事にたたき起こされていました。逆ギレして食ってかかっていきそうな雰囲気になりましたが、そんなこと構っていられない様子で駅員が次の車両に足早に去ってしまったので、舌打ちしてから、やがて逃げるように出ていきました。
2020年の東京オリンピック招致を決定的にしたと言われる『お・も・て・な・し』という言葉が今年の流行語大賞を獲りそうな勢いではありますが、真の意味で海外の方々からその精神を理解してもらうためには、先ずこういう『底辺部』から教育し直す必要があるようです。彼等がいい大人になった時に国際舞台の一員として恥をかかないように教育しておく必要が、今の大人にはあります。
扉が開くと同時に一人の青年が携帯電話で話をしながら、降りる人を押し返すように入ってきました。そしてそのまま優先席にドッカと腰を下ろすと、相変わらず人目を憚らない大きな声で、どうでもいい話を延々とし続けたのです。因みにその時の優先席の状況としては、その青年と同じシートにはヲバサンが一人座っていて、対面側には初老のヲジサン一人と、ヲバサンが一人、自分の横の空いたスペースに手荷物を置いて座っていました。
相変わらず青年のくだらない話が車内を席巻する中、次の駅で杖をついた白髪の御婦人が入ってみえました。通常なら青年側に座れるところだったのですが、その青年が中途半端なところにあらん限りに股を広げて座っていたために、その御婦人が座れるようなスペースがありませんでした。
第一、優先席で携帯電話で通話していることからしてどうかと思う状況でしたが、その青年を見ても座る位置をずれることもなければ、目一杯開いた股を閉じることもありませんでした。では反対側は…と目を写すと、ヲジサンは死んだように口を開けて寝ているし、ヲバサンも何やらスマホにかかりっきりで、手荷物をどかす気配すら無し…幸い御婦人は、通常席の女性が席を譲ったおかげで無事に座ることができました。
その後も相変わらず青年のバカ話は花盛りになりましたが、そうこうしている間に駅に着く毎に車内が空いてきて、優先席に座っていた人も徐々に減って青年だけになりました。すると青年が一際大きな声で
「ヤバイ!充電ヤバイ!」
とヘラヘラ笑いながら電話を続けていたのですが、物凄く中途半端な会話の最中に通話が途絶えました。恐らく充電が切れてしまったのでしょう。
近頃の携帯電話はそれなりに充電が長持ちするように出来ているでしょうが、それを凌駕するほど長々と喋っていたのかな…と思いながらすっかり静かになった車内で小田原に着くのをぼんやり待っていた次の瞬間、今度はいびきが聞こえてきました。何だろう?と思って優先席を見たら、写真のような状況になっていたのです。
ことここに至って、憤りを越えて呆れ果ててしまいました。せめてもの救いは、彼が履物を脱いで寝ていたことでしょうか(いや、ダメでしょ…)。
やがて電車は小田原に到着し、一斉にドアが開きましたが、青年はすっかり爆睡してしまっていて、起きる気配もありません。どうしたものかと思っていたら駅員が入ってきて、ものの見事にたたき起こされていました。逆ギレして食ってかかっていきそうな雰囲気になりましたが、そんなこと構っていられない様子で駅員が次の車両に足早に去ってしまったので、舌打ちしてから、やがて逃げるように出ていきました。
2020年の東京オリンピック招致を決定的にしたと言われる『お・も・て・な・し』という言葉が今年の流行語大賞を獲りそうな勢いではありますが、真の意味で海外の方々からその精神を理解してもらうためには、先ずこういう『底辺部』から教育し直す必要があるようです。彼等がいい大人になった時に国際舞台の一員として恥をかかないように教育しておく必要が、今の大人にはあります。