共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

暑中の蓮

2019年07月31日 22時15分21秒 | 
今日は水曜日の教室が定休日でした。そこで、そのチャンスを活かすべく、朝早くから出かけることにしました。

朝6時に家を出て、電車とバスを乗り継いで町田市小山田に向かいました。以前から拙ブログを御覧頂いている方にはお馴染みかと思いますが、こちらにある小山田神社にやって来ました。

こちらは神社なのですが、



その周囲には広大な蓮田が広がっています。これは全て『大賀ハス』という蓮です。かつて考古学者大賀一郎氏が、木更津の縄文遺跡で発掘された蓮の種を植え付けてみたところ見事に発芽・開花したものが株分けされていて、今では上野の不忍池を始めとした様々な場所で見ることができます。



御社に続く畦道のような参道の両脇には、御覧のように大賀ハスが密生しています。ただ、今年は夏の始めに気温が低かったり、なかなか降らなかった雨がまとまって降ったりしたためなのか去年と比べると格段に草丈が低く、花数もそんなにありません。

もしかしたら花が散ってしまったのか…と思いきや




よく見ると花よりも蕾の方が多いように見受けられました。なので、むしろこれからの方が沢山咲き揃うのかも知れません。

大賀ハスの花は



八重咲きで、鮮やかな桃色の花弁の先から中央の蕊に向かって徐々に白くなっていくグラデーションが魅力です。もしかしたら、これと同じ花を縄文人も見ていたのかも知れない…そんなロマンを感じさせてくれる蓮です。

小山田神社の周囲には




サッカーコート一面半程の広さの蓮田が広がっています。これらは単に観賞用ではなく、この蓮の茎から繊維を取り出して紡ぐ藕糸(ぐうし)を取るために植えられているものです。特に大賀ハスであるというのは、ここからそう遠くないところに大賀一郎氏の菩提寺があり、そこにある大賀ハスから株分けされたものだからだとか。それがこれだけの大群生になるまでに、どれだけの人々の手がかかったのでしょうか。

さて、気づけば7月も今日で終わり、明日からは8月に突入します。うかうかしていると夏休みなんてあっという間に終わってしまいそうですが、熱中症に気をつけながら乗りきっていきましょう。


コメント
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