今日は、勤務先とは別の小学校の放課後子ども教室の日でした。今日が冬休み前最後の教室ということで、子どもたちの前でクリスマスソングなどを演奏すべく
ヴァイオリンとヴィオラを持ちこみました。
そして、いざ演奏しようか…という時に、ちょっとしたトラブルがありました。宿題が終わった後に教室外に移動していた何人かの子どもたちが、戻って来るよう約束した時間になっても一向に戻って来なかったのです。
いつでもスタートできるように準備を整えて、あとはその子たちが戻って来るのを待つばかりの状態で時が経ちました。そこから10分近く経った頃に、ようやくその子たちが帰って来たのです。
この子たちは低学年なのですが、普段から割と自分勝手な行動や言動が目立つ子たちでもあり、先生から注意されたことを2秒後には忘れてしまうような子たちでもあります。特徴を鑑みるに支援級の子たちのようでもありますが、一応一般級に在籍する子たちです。
待っている人たちの気を知ってか知らずか、その子たちは盛大におしゃべりしながら戻ってきました。その彼らを待ちうけていたのは待たされた子たちからの冷たい視線と、コーディネーターの先生からのカミナリでした。
そこから更に数分間のお説教タイムが幕を開け、とても演奏が始められる空気ではなくなっていました。実際に演奏を始められたのは演奏開始予定時間の半分以上過ぎた頃で、お説教を食らった子たちは終始半べそで下を向いて聴いていましたが、帰る頃にはケロッとした顔をして帰っていったのです。
私の勤務先にもいるのですが、言葉を撰ばずに言えば支援級の子と『ボーダーの子』が一般級にも一定数存在しています。彼らは今日の子たち同様に空気が読めず、自分勝手な行動や言動が目立ち、怒られても怒られてもまた同じことをやらかして更に怒られるということを毎日繰り広げています。
学習能力そのものに問題がないため一般級に所属しているものの、彼らの行動や言動には悪気がないため質が悪いのです。何が原因でこんなことに…とよく言われるのですが、個人的見解を述べさせてもらえれば『教育の初動を誤った』ことが大きな要因ではないかと思います。
私も子どもの頃は、いろんなことに興味が移る落ち着かない子でした。それでもどうにかなっていたのは、偏に接客業の母親と明治生まれの祖父母に、口の利き方から箸の上げ下ろしまで『他人様に失礼のない行動とは何か』をみっちりと仕込まれたからに他なりません。
『三つ子の魂百まで』という諺にもありますが、三歳児までに如何に教育を施すかが重要になってきます。しかし、残念ながら現在のライフスタイルでは子どもが三歳になるまでに親や祖父母が子どもたちにしっかりと向き合って、躾けるべきことを躾けているとは言い切れません。
そして厄介なことに、その『躾』をも学校に求めてくる親が一定数いるのも事実です。本当に、どうにかならないものでしょうか…。
結局、用意していた曲数の半分も演奏できないまま終わってしまい、個人的にはかなりの不完全燃焼で終わってしまいました。これから先、彼らにどういう教育をしていけばいいのか、まだまだ大人たちが考えることは山積みです。