今日から6月です。2021年も、残すところあと半年となりました(その言い方ヤメレ…)。
今日も小学校の支援級クラスでは様々な事件がありました。友だちに暴言は吐くわ、先生に暴力はふるうわ、奇声を上げて逃げ惑うわ…数え上げたらキリがありません。
そんな問題だらけの支援級勤務を終えて帰路につくと、道すがらに
花萼の紅い紫陽花の花が咲いていました。この紫陽花は『紅(くれなゐ)』という名前で、
咲き始めは割と白いのですが、日が経つ毎に
花萼が紅く染まっていきます。
咲き始めから割と色味が決まっているものが多い中で、昨今はこうして徐々に花色が変わっていく品種の紫陽花もあちこちで見られるようになりました。紫陽花は日本が原産国ですが、幕末に日本史にも登場するドイツ人医師のフィリップ・フランツ・フォン・シーボルト(1796〜1866)をはじめとしたプラントハンターたちがヨーロッパに持ち帰って、様々に品種改良されて現在に至ります。
シーボルトは紫陽花の栽培や品種改良にかなり熱心だったようで、新種の紫陽花に長崎で懇意にしていた芸者のお滝さんの名をとって『オタクサ(otaksa)』と名付けたほどです。そうした品種改良の動きはそれから100年以上経って日本に『西洋アジサイ』として逆輸入され、現在でもそうしたものの中から様々な品種が生み出されているわけです。
そろそろ関東地方も梅雨入りが宣言される頃でしょうが、そうなるといよいよ紫陽花の季節が本格化します。ジメジメした気候を鬱陶しがってばかりでなく、時には紫陽花の花を愛でてみるのもまた一興ですね。