今日、日本中に悲しいニュースが流れました。長きに渡って我々を楽しませてくれていた志村けんさんが、今朝亡くなりました。新型コロナウィルスに罹患し、肺炎を起こして入院中との報道はありましたが、まさか亡くなるとは…。
私はいわゆるドリフ世代です。土曜日に『8時だヨ!全員集合』を見ていないと、次の月曜日に学校での話に乗れないという現象までおきていたくらいでした。
結成当初ドリフターズにいたのは荒井注さんでしたが、私にはその記憶が殆ど無く、ドリフターズといえば、いかりや長介、高木ブー、仲本工事、加藤茶、そして志村けんの5人でした。今では考えられないことですが毎週土曜日生放送で、バカ殿を始めとしたコントやヒゲダンス、少年少女合唱団での『さんはい!〽か〜ら〜す〜、なぜ鳴くの〜、からすの勝手でしょ〜♪』、あと仲本工事とのウエスタン対決で始まって、今では当たり前となった『最初はグー!』も楽しみに観ていました。
最近は舞台をされたり、フジテレビの深夜枠に若手芸人達と『志村でナイト』というコント番組をされたり、『天才!志村どうぶつ園』の園長をされたり、時々特番でバカ殿コントをされたりと、つい最近まで普通に活躍されていました。それが、新型コロナウィルスに罹患したことが報じられてからわずか6日で、こんなにもあってなく彼岸に発ってしまうとは…。
私と同様、ドリフターズや志村けんさんの笑いと共に育ってきた日本人は多いはずです。それ故に、この喪失感は計り知れないものがあります。
しかもお兄様のインタビューで、新型コロナウィルスが死因であるが故に、親族ですら臨終に立ち会うことはおろか火葬にまで参列を許されないということを仰っていたのを観て驚愕しました。それ程までに、この病気は恐ろしいものなのだということを、はからずも志村さんは身をもって認識の緩い我々日本国民に示して下さることとなってしまったのです。
かえすがえすも、日本中に蔓延してしまった新型コロナウィルスが憎い。今はそれしか思い浮かびません。恐らく、今年のトピックとしては、オリンピック・パラリンピックの延長よりも大きなものとなるでしょう。
志村けんさん…
これまで我々日本国民を笑いで包んで下さって、本当に有り難うございました。貴方の遺したバカ殿様、変なオジサン、ひとみ婆さんといった数多のキャラクターでのコントや、貴方がヒットさせた「アイ〜ン!」「ダイジョブだぁ〜」といったギャグを、私達はずっと忘れません。
彼岸に渡られたら、いかりやさんと旧交を暖めて下さい。そして、そちらから我々と日本のお笑い界を見守っていて下さい。
ここに謹んで御冥福を御祈念申し上げます。
合掌。