共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

夏越の大祓2022@相模國一之宮寒川神社

2022年06月30日 15時00分51秒 | 神社仏閣
今日は6月30日、今日で一年の半分が終わります。そしてこの日には、各地の神社で『夏越の大祓(なごしのおおはらへ)』が行われています。

『夏越の大祓』は、一年のちょうど半分を迎える水無月の晦日(みそか)に霊力を持つ茅萱(ちがや)で編んだ茅の輪をくぐることで、知らず知らずの間に身についた罪穢れを祓い清めて心身共に清浄な状態に戻ることを願う神事です。今日はちょうど小学校勤務が無い日なので『夏越の大祓』に参加すべく



相模國一之宮寒川神社に参詣することにしました。

鳥居をくぐって参道を進むと



午前中だというのになんと既に大行列が!やはりお天気がいいと、人も出かけやすくなるようです。

列が進んだ先にある簡易テントに着くと、神職から



大祓詞(おおはらへことば)と


(参考資料)

人形代(ひとかたしろ)という人の形に切られた紙と紙吹雪が入った包みを渡されます。そして神門横に建てられたテントに入ると受け取った包みを開いて、紙吹雪を自分で両肩にふりかけます。

次に人形代を自分の気になる部分に当てて穢れを移して息を吹きかけてから



神職によるお祓いを受け、人形代を納め箱に納めて神門をくぐります。

神話をくぐった先には



青竹の支えに人形代をあしらった茅の輪が設えられています。この茅の輪を

『水無月の夏越の大祓する人は千歳の命延ぶといふなり』

と唱えながら



左→右→左の順で∞の字に廻って穢れを祓います。

先程お祓いを受けたテントに入った人数毎に列を作って茅の輪をくぐるのですが、一回あたりの人数が多いこともあって



神職が先導するかたちで茅の輪くぐりが行われました。こうすれば、仮に事前説明を聞いていない不心得者がいても作法を間違うことがありません(笑)。

青々とした茅萱で作られた茅の輪をくぐると、真新しい夏草独特の甘い香りが鼻を突きます。この茅の輪に使われている茅萱の持つ霊力によって、病や災いから逃れられるよう祈ります。

その後、拝殿に進んで二礼二拍手一礼で拝礼してから廻廊に進んで



御神饌を頂き、一連の参拝を終えました。そして、帰り際に



神棚にお祀りする大祓守を頂いてきました。

本来であれば午後から



神前に供え物をする神事が行われるのですが、感染症予防の観点から一般の参列は見送られ、今年も神職と一部関係者のみで執り行われることになりました。勿論、帰りには



末社の宮山神社にも参詣しました。

明日から7月ですが、明日以降もまた各地で猛暑が予想されています。場所によっては40℃に迫る地域もあるようですので、引き続き熱中症対策を万全にしていただきたいと思います。


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