共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

性格が垣間見える自筆譜〜ドビュッシー編

2021年06月27日 17時50分55秒 | 音楽
今日は天気が悪かったからなのか、はたまた日頃の疲れが出たからなのか朝からダルくて、殆ど時間を寝床でボ〜…っとしていました。折角の日曜日だというのに、な〜んにもしないで過ごしてしまっていたのです…。

特に出かけたわけでもないのでブログに書くネタが何にも無いので、こういうネタに困った時には毎度お馴染み作曲家の自筆譜シリーズの出動です(爆)。今回ご登場いただくのは、印象派を代表するフランスの作曲家ドビュッシーです。



クロード・アシル・ドビュッシー(1862〜1918)は早くからピアノの腕を開花させ、弱冠10歳でパリ音楽院に入学を認められました。当初はピアニストとして成功することを夢見ていたようですが、成人してからはピアニストの登竜門であるローマ賞を逃すなど技術面での限界を感じ、その夢に早々に見切りをつけて作曲家としての道を歩み始めました。

ドビュッシーの音楽は、例えば代表作《海》や《夜想曲》などにみられるように、長音階・短音階以外の旋法の使用や従来の機能和声にとらわれない自由な和声法などを行った特徴的な作曲技法から『印象主義音楽(印象派)』と称されることもあります。ただ、ドビュッシー当人は自身が『印象派の作曲家』と呼ばれることをあまり良しとしてはいなかったようです。

そんなドビュッシーの自筆譜のひとつが



これです。これはピアノのための《子供の領分》の終曲『ゴリウォーグのケークウォーク』の終結部ですが、細い線で書かれた楽譜には独特の美しさを感じます。

というわけで、今日はその『ゴリウォーグのケークウォーク』の演奏動画を転載してみました。ドビュッシーが愛娘に向けて書いた楽しい作品を、シプリアン・カツァリスのライブ録音でお楽しみください。




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