今日は12月14日、そう、赤穂浪士の討ち入り決行日です。
最近はとんと見かけませんが、昭和時代には何年かに一度必ず大河ドラマで《忠臣蔵》的なものが放送されていたものでした。その中でも、放送当時視聴率50%を超えたという忠臣蔵大河ドラマがありました。それが1964年に放送された《赤穂浪士》です。
私は1971年生まれなので知る由もありませんが、話を聞くだにすごい大河だったようです。何しろ出演者が長谷川和夫を筆頭に中村嘉葎雄、西村晃、宇野重吉、滝沢修、淡島千景…今では考えられないようなオールスターキャスト揃い踏みだったというのですから、高視聴率なのも頷けます。
そしてメインテーマを作曲したのが、『三人組』のひとり芥川也寸志氏でした。このテーマ曲は大人気となり、忠臣蔵音楽の代名詞といっても過言ではないものとなりました。
実は私は、一度だけこの曲を演奏したことがあります。ちょうどその時のプログラムの中に芥川也寸志氏作曲の《弦楽のための三連幅》があったので、アンコール用にと用意されていました。この曲は本来放送用の音楽のためフル編成ではなく、むしろ小さなアンサンブルの中にピアノやギターやチェンバロといった特殊な楽器を必要とするのですが、この時にはこのアンコール曲のためだけにそれらの楽器と奏者が用意されていました。今にして思えば、随分と贅沢なコンサートと言えるでしょう。
アンコールに応えて指揮者が振り返り《赤穂浪士》の演奏が始まると、特にリアルタイムで御覧になっていたであろう世代の方々が瞬時に反応を示しました。規則的にパン!と鳴るムチの音に乗せて弦楽器群による荘重なテーマが流れると、当時を思い出したのか泣いておられる方も見受けられました。演奏後、万雷の拍手が沸き起こってのは言うまでもありません。あまつさえアンコールのアンコールが沸き起こってしまったので、急遽もう一度演奏することになったくらいでした。
そんなことを思い出しながら我が家にあるCDを聞き返してみたりしましたが、やはりいい曲です。ということで、芥川也寸志氏が創設した新交響楽団の演奏で《赤穂浪士》のテーマをお楽しみ下さい。
赤穂浪士 芥川也寸志
最近はとんと見かけませんが、昭和時代には何年かに一度必ず大河ドラマで《忠臣蔵》的なものが放送されていたものでした。その中でも、放送当時視聴率50%を超えたという忠臣蔵大河ドラマがありました。それが1964年に放送された《赤穂浪士》です。
私は1971年生まれなので知る由もありませんが、話を聞くだにすごい大河だったようです。何しろ出演者が長谷川和夫を筆頭に中村嘉葎雄、西村晃、宇野重吉、滝沢修、淡島千景…今では考えられないようなオールスターキャスト揃い踏みだったというのですから、高視聴率なのも頷けます。
そしてメインテーマを作曲したのが、『三人組』のひとり芥川也寸志氏でした。このテーマ曲は大人気となり、忠臣蔵音楽の代名詞といっても過言ではないものとなりました。
実は私は、一度だけこの曲を演奏したことがあります。ちょうどその時のプログラムの中に芥川也寸志氏作曲の《弦楽のための三連幅》があったので、アンコール用にと用意されていました。この曲は本来放送用の音楽のためフル編成ではなく、むしろ小さなアンサンブルの中にピアノやギターやチェンバロといった特殊な楽器を必要とするのですが、この時にはこのアンコール曲のためだけにそれらの楽器と奏者が用意されていました。今にして思えば、随分と贅沢なコンサートと言えるでしょう。
アンコールに応えて指揮者が振り返り《赤穂浪士》の演奏が始まると、特にリアルタイムで御覧になっていたであろう世代の方々が瞬時に反応を示しました。規則的にパン!と鳴るムチの音に乗せて弦楽器群による荘重なテーマが流れると、当時を思い出したのか泣いておられる方も見受けられました。演奏後、万雷の拍手が沸き起こってのは言うまでもありません。あまつさえアンコールのアンコールが沸き起こってしまったので、急遽もう一度演奏することになったくらいでした。
そんなことを思い出しながら我が家にあるCDを聞き返してみたりしましたが、やはりいい曲です。ということで、芥川也寸志氏が創設した新交響楽団の演奏で《赤穂浪士》のテーマをお楽しみ下さい。
赤穂浪士 芥川也寸志