共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

嵐、去り行きて…

2019年07月16日 18時46分22秒 | 日記

今日は気温こそ低いものの、張り付くような湿度の高さに一日中悩まされることとなりました。そろそろ梅雨が明けてもよさそうな頃合いだというのに、一体いつになったら陽光燦々たる夏がやってくるのでしょうか。

さて、今日は小田原の放課後子ども教室の日でした。昨日の月曜日が祝日だったため、先週の火曜日以来ちょうど一週間ぶりの開催となりました。

この放課後子ども教室は、とにかく大変です。先ず2年生が先に来て、時間差で3年生がやって来て、この部屋に総勢40名程の子どもたちが犇めくことになるのです。

しかも、普段なら宿題をさせるところなのですが今日は宿題が出されていなかったため、子どもたちは始めからお遊びモード全開だったのです。やれ、絵を描き始める子、教室が用意した迷路遊びや間違い探し遊びに興ずる子、これまた教室が用意したオセロを始める子、無闇矢鱈と教室内を駆けずり回る男子…教室内は一瞬にして阿鼻叫喚の渦巻く空間と化したのであります。

それでも、先週キツめのお灸を据えたからか、今日は比較的暴走モードに突入する子はおらず、何とか平和に教室を終えることが出来ました。

が、実はここからがまた大変なのです。

先ず子どもたちに、自分が借りた物を教卓まで返すように促し、自分の荷物を片付けさせます。そして、学内に2箇所ある学童保育所に行く子どもたちを先に廊下に整列させて安全管理員さんに引率してもらい、学童に行かずに帰宅する子どもたちたちは別組で、やはり安全管理員さんにお願いして昇降口まで送り届けます。その間に学習アドバイザーが教室内の現状復帰をして、帰ってきた安全管理員さん達と一日の経過を報告し合い、ようやくお役御免となるのです。

こうして子どもたちが帰った後の教室を見ていると、およそここがあの阿鼻叫喚の様相を呈していた場所なのか…と見紛うくらいの静けさです。やはり、エネルギーの塊である子どもたちを全身で受け止めるということは、並大抵のことではありません。

さて、兎にも角にも今日で夏休み前の放課後子ども教室は終わりです。次回は夏休み明けの9月からとなります。休み明けに、またこの教室に子どもたちが元気な姿を見せてくれることを願おうと思います。
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これも遺品

2019年07月15日 19時32分22秒 | 日記


今日も湿度の高い一日となりました。本当は今日、近くで開催されたコンサートに行ってみようかと思っていたのですが、気圧が低いからか何だか出かけるような気分にもならず、ひたすら自宅でグダグダとダメ人間しておりました。

そしたら、時ならぬ宅急便からのお知らせが。何かと思ったら親戚から、祖父が着ていた羽織が送られて来たのでした。

これは多分、祖父がお正月の時なんぞに着用していたものかと思われます。表には



我が家の『丸に横木瓜』の家紋が、両袖・両胸・後首元の五箇所に染め抜かれています。

そして面白いのが裏地です。この羽織の裏地は



松の生えた浜に七福神が戯れ遊ぶ様子が描かれています。何ともおめでたい柄なので、恐らくお正月等の目出度い席で着用したのでしょう。

今までにも我が家には



普段使いしていたと思われる黒地の紬の羽織があるのですが、今日届いたものは流石に用途を選ぶと思います。

普段、着物を着ることもありませんが、こうして羽織があることでもありますので、着流し程度でもいいから着物の一着くらい持っていてもいいかしら…などと考えたりしております。
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理想は高いが…

2019年07月14日 23時48分02秒 | 音楽


今日も生憎の梅雨空となりました。

そんな中、今日は墨田区交響楽団の練習に参加するために、両国まで出かけました。先週と比べるとだいぶ参加人数は増えましたが、それでも所々に欠けがみられました。

今回も前回に引き続き、ヴァイオリンパートは第1パートと第2パートが指揮者を挟んで向かい合う『対向配置』という並び方をします。ただ、この並び方が有効なのは第1と第2とが同じくらいの演奏能力をもっている場合です。

それに照らすと、今回は何だか頼りなさが見てとれるような感じです。

昨今の主流の並び方は第1の内側の隣に第2がいるというもので、これだと第2の奏者が多少技術的に不安があっても、第1の陰に隠れることが出来るので何とかなってしまうのです。しかし、対向配置だとお客さんの最前線に並ぶことになりますし、隣にいたはずの第1が遥か彼方になってしまうので、この場合は第2にもかなりの自主性が求められるのです。そういった意味で、今日来たメンバーはかなり苦労している様子でした。

先週は無かったのですが、今日は



ティンパニ奏者が参加していました。やはりオケにティンパニが入ると、アンサンブルが締まります。

さて、後は直前土曜日の練習とステージリハーサルのみとなりました。どれもこれも誤魔化しのきかない名曲揃いですから、何とか頑張ります。

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カフェモカライブ

2019年07月13日 21時55分58秒 | 音楽


今日はここ数日と比べると、幾分蒸し暑いお天気となりました。朝の時点では一日曇りのはずだったのに、午後になってから時折強めの雨も降ってきたりして、かなり不安定な感じでした。

今日は愛川町在住のシンガソングライターみらいあいこさんと一緒に、相模原市川尻にある《カフェモカ壹番館》でライブでした。

先ずは主催者であるみらいあいこさんからスタートしました。今日はオリジナルもさることながら、客層を見た彼女の判断でカバー曲を多めに披露するかたちとなりました。昭和歌謡を織り交ぜた内容に、年輩のお客さんを中心として反応は上々でした。

そこからギタリストのオサギさんと私も加わって『吾輩は猫かも知れない楽団』でのステージとなりました。こちらでも今回はカバー曲の比率多めでのステージでした。

その後はオープンマイクになり、



尺八の演奏や



近隣にお住まいという方の70年代後半付近のカバーや



ネコ楽団のオサギさんのソロステージもありました。そして最後にまたネコ楽団のステージとなり、アンコールにみらいあいこさんのライブ定番ソングのひとつである『毒キノコ』を演奏してお開きとなりました。

ライブ終了後は、お客さんも巻き込んでのプチ茶話会になりました。すっかり話に花が咲いてしまって、いつもより遅くまでお邪魔してしまいました。

さて、明日はベートーヴェン等の練習です。頭をクラシックモードに切り替えなければ…。
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目がチカチカ…(T T)

2019年07月12日 21時46分50秒 | 音楽


ここ数日、関東地方では異様に涼しい日が続いております。今日もご他聞に漏れず薄ら涼しい陽気の一日となりました。

さて、墨田での《運命》諸々の本番もさることながら、そろそろ9月のガラ・コンサートの本番もチラついてくるようになってきました。今回私は、モーツァルトのフルート四重奏曲第1番を演奏することになっております。

通常モーツァルトのアンサンブル作品〜例えば第1ヴァイオリン・第2ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロから成る弦楽四重奏曲というものは2パートある第2ヴァイオリンが忙しいパッセージを弾かされることが多く、オーケストラヴァイオリン奏者の入団オーディションでもモーツァルト作品のパッセージが必ず登場するくらい難しいことをさせられることが多いのです。その際、その更に下のパートであるヴィオラは第二ヴァイオリンと比べるとそこまで大変な役回りは回ってこないため、比較的楽をさせてもらうことが多いです。

ところが、フルート・ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロという4名から成るフルート四重奏曲ではヴァイオリンパートが一つしか無いのですが、代わりとしてそのヴァイオリンパートではなく何故かヴィオラパートに忙しいパッセージが割り振られ、一人大変な思いをさせられることが多いのです。今回の第1番も、特に終楽章のヴィオラパートは上の写真のように16分音符の連続で、弾いていると近視と乱視と老眼のトリプルコンボで目がチカチカしてきます。

そうは言っても、このパートを弾いているのは当然私一人なため誤魔化すこともできませんので、何とか頑張って練習することにします…。
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だんご三兄弟の捧げ物?!~トレブル・ガンバ、リコーダー、バロック・チェロでトリオ・ソナタ《だんご3兄弟》を弾いてみた

2019年07月11日 22時10分35秒 | 音楽

【演奏してみた】トレブル・ガンバ、リコーダー、バロック・チェロでトリオ・ソナタ《だんご3兄弟》を弾いてみた

昨今、ネットの動画を見ていると、いろいろと興味深いものに出会います。それは自分で故意に探しに行くこともありますが、偶然出くわすこともあるわけです。

そして今日Facebookをチェックしていたら、知り合いの方がこんな動画をシェアしていました。かつてNHK《おかあさんといっしょ》で歌われて大ヒットした『だんご三兄弟』のメロディを、トレブル・ガンバ(アルト音域のヴィオラ・ダ・ガンバ)、アルトリコーダー、バロックチェロによる後期バロック風のトリオ・ソナタにしたものなのですが、これがまた笑ってしまうくらい上手くできているのです!

トレブル・ガンバから『だんご三兄弟』のテーマが始まって、やがてリコーダー、チェロへと受け継がれ、見事な『だんご三兄弟による三声体フーガ』を展開していきます。テーマを演奏しているパートのところに串団子の絵が出てくるので、どこが主役なのかがよく分かるようになっています。

転調を重ねながらどんどんと『だんご三兄弟』のテーマを展開していき、クライマックスでは何とトレブル・ガンバに『だんご三兄弟』のテーマ、リコーダーにテツ&トモの『なんでだろう?』、そしてチェロには大バッハの《音楽の捧げ物》の中核を成す『フリードリヒ大王による王のテーマ』が重なり合うのです。このあたりの高度な対位法の展開には舌を巻きます。

更にその後、画面に二つの串団子だ現れます。よく見るとリコーダーのところの串団子はいいのですが、トレブル・ガンバのところの串団子は逆さまになっています。これはその箇所で、リコーダーは『だんご三兄弟のテーマ』を演奏し、トレブル・ガンバは『だんご三兄弟のテーマ』を逆から演奏していることを示しています。これは「鏡のカノン」と呼ばれるもので、二人の奏者が同じ楽譜を、片方は頭から順当に、もう片方はお尻から楽譜を逆さまに見て演奏をスタートし、中程ですれ違ってお互いに楽譜の最後まで演奏するとちゃんとした音楽になるという、極めて高度な作曲技術を必要とするものなのです。

いやあ…私はこういう下らなくもエレガントなネタが大好きなのです。アレンジしている時にも、こういうことが出来ないかなあ…と企んでみたりするのですが、なかなか上手くはいきません。なのでこうした動画を発見すると、悔しくも尊敬してしまいます。

このアレンジの聴きどころは何といっても『だんご三兄弟のテーマ』『なんでだろう?』『音楽の捧げ物』が重なり合うクライマックスです。大の大人が寄ってたかって練り上げたこの下らなくも美しい作品に、心からの経緯を表したいと思います。

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爽やかケニアとラストワン洋梨タルト

2019年07月10日 20時20分15秒 | カフェ



昨日の疲れからか、今朝はかなり遅く目覚めることとなってしまいました。やはり小学生はまだまだエネルギーの塊ですから、アラフィフのおっさんが一辺に複数人相手をするのも大変なのであります…。

そんなことを言い訳にしながらとりあえず洗濯物を済ませてから、あざみ野に出勤して《雫ノ下珈琲》にお邪魔しました。今日はちょっとばかり暑かったので、先にコーヒーシェイクを頂きました。ただ、肝心な写真を撮らずに飲んでしまったのと、もう少し何か頂きたかったこともあって、今日の分の水出しコーヒーがまだあるか聞いてみました。すると

「あと一杯分あります。」

とのことでしたので、それと本日のケーキである洋梨のタルトをお願いしました。

今日の水出しコーヒーの豆はケニアでした。ホットで頂くと独特の主張があるケニアですが、水出しコーヒーになるとその主張が一歩引いてまろやかになり、何ならブラックで十分に頂けてしまいます。前のマンデリンの時もそうだったのですが、水出しコーヒーはホットで飲むとちょっとクセがあるような豆の方が向いているのかも知れません。

合わせた洋梨のタルトも、フワッと洋梨の香りが口の中に広がる美味しいケーキでした。しかも、何とこちらも最後の1ピースだったのだとか!嬉しいような、申し訳ないような…。

私は伺うこともないのですが、こちらはランチメニューも充実していて、夏からはカレーメニューも始まっています。たまには早く来てランチを頂いてみようかな…とも思っております。興味のある方は、是非おいでになってみて下さい。

ただし木曜日は定休日ですので、明日以降にお願いします(汗)。あと、お店のインスタグラムもあるそうですので、興味のある方は『nanoka_coffee』で検索してみて下さい。

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『叱る』ことの難しさ

2019年07月09日 23時38分50秒 | 日記

いやあ…疲れました。

昨日に引き続き、今日も小田原市立芦子小学校での『放課後こども教室』に向かいました。昨日は2年生のみだったのですが、今日は他の学年の子たちも来たので、一気に人数が増えました。それでも迎え撃つ大人の数は変わらないので、何とか平均的に様子を見ながら対応していました。

何しろ子どもたちの要望は多岐に渡ります。曰く

「算数が分からない。」

曰く

「(国語の教科書の)音読聞いて。」

曰く

「漢字教えて下さい」

と、あっちからもこっちからもお呼びがかかるのです。その度に私ともう一人いる学習アドバイザーが飛んでいくのですが、それだけでは捌ききれないので安全管理員の皆さんにも手分けして充って頂くこともあります。

それでも、普段の教室と違う環境下にあって、子どもたちのテンションもどうしても普段と違ってしまうことがあります。そうなると何が起こるかというと、女子の場合には宿題と全く関係ないおしゃべりが始まり、男子の場合には些細なことからの取っ組み合いが始まります。

この取っ組み合いの処理がまた大変なのです。見ている目の前で起これば、すぐさまブレイク出来るのですが、問題なのは私が他の子の相手をしている時に違う場所で起こってしまった場合です。何しろそんなにすぐには飛んで行けませんから、どなたかに代わりに行って頂くことになるのですが、最終的な責任は学習アドバイザーにあるので、対処できる状態になれば即座に現場に向かって対応することになるのです。

そして今日、ある意味最悪の事態が起きてしまいました。取っ組み合いを始めた二年生の男子が、よりによって自分が倒した相手の子の頭を踏んづけてしまったのです。

私はその時、他の子の音読の聞き役をしていました。そこに普段からおしゃべりな女子が

「○○君が✕✕君の頭を踏んでた!」

と御注進に来たのです。

これは一大事!と思ったので、とにかく切れのいいところまで見てから代わってもらい、現場へ直行しました。

その時にはもう取っ組み合いは解消されていたのですが、頭を踏まれた子が机に突っ伏して嗚咽している状態で、踏んだという子はシレッと折り紙で遊んでいました。

御注進しに来た子が説明しようとしたのですが、とりあえずそれを静止して頭を踏まれた子に事実確認しました。どうやら本当のことのようでしたが、どうやらそもそもの取っ組み合いの切欠を作ったのはこちらの方だったようです。

この時点で御注進の内容とズレがあることを確認してから、次に頭を踏んだ当事者に事実確認をするために別室に連行して話を聞くことにしました。御注進の子も着いてこようとしていたのですが、とりあえず扉を閉めてシャットアウトしてから話を始まりました。

私︰✕✕君の頭を踏んだって本当かい?

子︰踏んだ。

私︰頭を踏んだら、どういうことになるか分かってるかい?

子︰…ケガする。

私︰ケガだけで済むかい?あんまり強く踏んじゃったら…?

子︰…死んじゃうかも。

私︰そうだね。そんなこと、もし自分がされたらどう思う?

子︰…イヤだ!

私︰イヤだね。でも君は○○君に『自分がされたらイヤだ』と言ったことをしたわけだ。それについてどう思うの?

子︰…いけない。

私︰そうだね。ケンカの理由はともかく、他人に対して絶対にやってはいけないことをしたわけだ。じゃあ、どうすればいい?

子…(私に向かって)ごめんなさい。

私︰謝る相手は私かい?

子︰…違う。

私︰そうだね。じゃあ行っておいで。

そうすると○○君は✕✕君のところに行って

「ごめんなさい。」

と頭を下げました。そして○○君にも、取っ組み合いの切欠を作ったことを謝らせてから、念の為ケガの状況を確認したところ、特にコブが出来たり切れてしまったりはしていなかったので、引き続き宿題をしてもらいました。

こういう時に一番厄介なのは、申し訳ないのですが実は御注進に来た子です。こういう子は往々にして

『先生の役に立ったいい子な私』

の立場欲しさな部分があるので、得てして話を盛ることが多いのです。なので、報告したくれたことは良しとして、後はなるべく当事者同士の話を聞かないと事態がややこしくなるのです。 

それに、この✕✕君は若干ですが多動性障害の傾向がみられ、普段から椅子にじっとしていることが出来ずに他の机で宿題をしている子に片っ端からチョッカイを出したがるのですが、だからこそ大人が遠慮している場合ではないので、積極的に大きな声で席に戻るように注意しています。

今回もかなり大きな声で呼ばれたので一人になった時にビクビクしていたのですが、思いの外静かに話をされたので拍子抜けした様子でした。でも、これが私が幼少期に祖父母から受けた『叱られ方』なのです。

父はよく『怒る』人でした。悪いことをした時には勿論、時には父の虫の居所が悪い場合にも理不尽なまでに怒鳴り散らし鉄拳を下す人でしたでした。それに反して祖父母は、板の間に膝詰めで座って、起きてしまった事象を順々と解明した上で静かに『叱る』人でした。

その時に祖父母がしていたのは「何故こういうことになったのか」という原因について基本的に聞かなかったことです。仮にそれを聞くと、人間はどうしても保身に走って言い訳を捏ね始めます。そこには真の反省は生まれません。ましてや頭ごなしに怒鳴りつけてしまった場合、子どもたちはその罵詈雑言から逃れることに考えが終始してしまうので、反省材料にはならないことが殆どなのです。それでは何にもなりません。だからこそ大人の方が冷静になって『叱る』必要があるのです。

✕✕君を叱ってからしばらくして、下校時刻となりました。ここから学童保育に行く子や自宅に帰る子にグループ分けしてそれぞれを昇降口まで安全管理員さん達が見送っている間に学習アドバイザーが後片付けをして、何とか今日の放課後こども教室を終えることができました。

帰り際、大稲荷神社に向かう道のところに

地蔵堂があります。いつもここで子どもたちの安全と健康を祈願しているのですが、今日はあんなことが起きてしまったことに対する管理不行き届きをお地蔵様に向けて反省しました。

一人前の学習アドバイザーになるまで、道のりはまだまだ遠いです…。

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守護辯財天

2019年07月08日 21時43分53秒 | 神社仏閣


今日は小田原市立芦子小学校の放課後こども教室の日です。

小田原駅から学校まで、歩いて15分程の距離ですが、その道すがらに神社仏閣が点在しています。先週載せた『大稲荷神社』もその一つですが、その手前にもこんな御社があります。

こちらは大稲荷神社の隣にある曹洞宗福泉寺というお寺の境内に祀られている『満願辯財天』です。

お寺の境内なのですが、ここだけは鳥居が建てられています。なのでここだけは神社扱いなのか…と思いきや、辯財天像が安置されている厨子の横には御真言が書かれているので、そうなると仏教の守護天部としての存在ということにもなるのです。

さて、一体どういう立ち位置におられるのか…それはお寺の方にでも聞いてみなければ分かりません。ただ、個人的に私は弁天様、特によく見かける琵琶を奏でる姿の弁天様ではなく、ヒンドゥー教の女神であるサラスヴァティの姿に近い八臂辯財天を守護神として崇敬しておりますので、こちらの辯財天様とも所縁がありそうです。

兎にも角にも、学校のある日は行きと帰りに、こちらと大稲荷神社とお地蔵様とをお参り酢して、子どもたちの安全と健康を祈念するようにしています。こうしたところと所縁が出来たということも、また楽しからずや…といったところです。

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通したかったけど…

2019年07月07日 23時36分37秒 | 音楽


今日は全国的に七夕でございます。とは言うものの、外はなかなかの強さの風雨が止まず、外を歩いていると吹く風に時折傘を持っていかれそうになります。

そんな悪天候の中、今日は墨田区交響楽団の練習に伺いました。

今日は演奏する曲を全部通して練習する予定ではありました。それでもあちこち止めながら練習していれば自然と時間が無くなっていくもので、なかなか思うようには進みません。

何しろ今回のプログラムは、三曲が三曲ともキャラクターが違うのです。

《魔笛》序曲は、ある意味でモーツァルトのオペラ作品の集大成を成す作品と言っても過言ではないような曲で、モーツァルト作品の演奏技法の全てが注ぎ込まれていると言っても過言ではありません。モーツァルト作品の演奏に不可欠なのは強弱の対比と音の軽やかさなのですが、テンポは転ばないようにも気をつけなければなりません。

シューベルトの作品は、控えめな中にも内に秘めた熱い思いがほとばしる瞬間があります。全体的に暖かな音色が求められるので、たとえフォルテであってもガサツな音は出せません。

ベートーヴェンの作品はバイタリティの塊です。何しろ今回の敵は《運命》ですから、聴衆に一瞬たりとも気が抜かせないように演奏しなければなりません。なので、演奏する側には技術力と共に基礎体力が求められます。

そんなことを気に留めながら弾きまくっていたのですが、だいぶいいところまで来たな…と思った瞬間、何と何とお時間となってしまったのであります。そんなわけで、今回も全曲を通すことは出来ませんでした。

合奏練習はあと二回、その次はもう本番です。上手くいってくれるといいのですが…。

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風のほとりでライブ

2019年07月06日 23時41分24秒 | 音楽


今日は相模原市にある《風のほとりで》という名前のカフェで、愛川町在住のシンガソングライターみらいあいこさんのライブのサポートプレイをしました。



サンルームもあるようなお洒落なカフェで、ライブが始まりました。今回は祭囃子の篠笛の方から始まって、様々な方のライブパフォーマンスがありました。

そして、トリにみらいあいこさんのステージか始まりました。はじめは



みらいあいこさんのソロタイムとして、彼女がピアノやギターを弾きながら一人でオリジナル曲を披露し、その後



『吾輩は猫かも知れない楽団』を従えてのステージとなりました。

最後に



出演者全員で記念撮影をして、楽しいライブは無事に終了しました。こちらには初めて伺ったのですが、お客さんからの反応もなかなかでした。

そして実はこの後、一緒に来ていたお客さんの一人のお誘いを受けて、私とそのお客さんと二人でここから一気に台東区谷中まで電車で移動して、そのお客さんの先輩が営んでおられる《夕焼け酒場》という居酒屋さんに向かいました。

昭和の建物をリノベーションしたという味のあるお店にはクラシック音楽(この時にはマリア・カラスの名曲集がかかっておました)の流れていて、その先輩や馴染みのお客さん達といろいろと話に花を咲かせていた…のですが、いい感じにお酒を頂きながら過ごしていたら、何とブログにアップするための写真を撮り忘れるという失態をやらかしてしまったのです!

そんなわけで、それはまたいつか改めて伺った時に臨もうと思います。兎にも角にも充実した一日でした。

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御見舞い

2019年07月05日 22時28分25秒 | 日記


昨日ブログに書いた通り、今日は私にヴィオラを譲って下さった先輩の御見舞いに、藤沢市にある病院まで行ってきました。今年に入って早々にこちらの病院に転院したことは伺っていたのですが、何かと忙殺されている間にどんどん月日が経ってしまって、結果的に今日を迎えてしまいました。

ようやく御見舞いには伺ったものの、進行性の病気なのでどんな状況になっておられるだろうか…と思いながら病室にお邪魔しました。

先輩は4人部屋の窓際にあるベッドに横になっておられました。私の姿が目に入ると、殆ど動かないはずの右手を伸ばそうとされていました。

ベッドサイドの椅子に失礼し、先ずは長の御無沙汰をお詫び申し上げました。昨日お兄様から頂戴したメールによればお話されるのも困難な容態であるとのことでしたので、こちらが一方的に近況を喋るかたちで今まで拙ブログに書いてきたようなことを報告しました。先輩は言葉こそ発せられないものの、目を動かして反応しておられました。

そして、昨日から準備していた



『偉人さんバンド』のクッションをプレゼントしたところ、絞り出すような微かな声で

「…ドウモ、アリガトウ…」

と答えて下さいました。目がキョロキョロしていたので、クラシックもビートルズもお好きな先輩は、どうやらこのシャレにウケて下さったようです。

定期回診がやって来ている間、私はロビーで、同じく御見舞いに見えていたお姉様とお話をさせて頂きました。それによると、特にこちらに転院してから日毎に病状が進行していき、経口食が摂れなくなってしまったので胃瘻に切り替えたのだそうですが、それに伴う抗生剤や鎮痛剤の副作用で恍惚となってしまうことが多くなってしまったようです。

このままだと意思疎通も儘ならなくなってしまうという懸念があったため、御本人とも協議の上で一週間ほど前に胃瘻を止めて点滴での栄養補給に切り替えられたところ、何と少しではありますが声を出して意思疎通がはかれるくらいにまで戻ってきた…とのことでした。

そして今日、私がお邪魔した時には殆ど声が出せない様子だったのですが、定期回診の後に水を含ませたスポンジによる水分補給と痰の吸引を受けた後に病室に戻ると、先程よりも尚声が出るようになっていて驚きました。何でも今後は嚥下(飲食物の飲み込み)のリハビリをした上で、少しずつ口から栄養補給出来るようにされるそうです。

また今日は



懐かしいだろうと思って、譲り受けたヴィオラを持参しました。先輩は声こそ出しませんでしたが、手を伸ばして触れておられました。演奏出来なくなってしまった方に楽器をお持ちするなんて酷かなとも思ったのですが、やはり持って行って正解でした。

その後、姿勢を変えて2回目の痰の吸引を受けたので話しやすくなったのか、更にはっきりとした声でお話をすることが出来ました。帰り際に

「私はもう死ぬけれど、これからも私の分までいろいろと活躍して下さいね。」

と言って下さいました。

堪らない思いが溢れそうになったのですが、ここではいかん!とこらえました。先輩の目にどう写ったか分かりませんが、多分気づかれてはいないと思います。

帰り際、昨日メールを送って下さった先輩のお兄様が御見舞いに見えたので、御礼と御挨拶をしてから先輩に

「必ずまた来ます。」

と申し上げて失礼しました。

病院を出て藤沢駅まで歩いたのですが、道すがら耐えられなくなって途中にあった公園のベンチに座って、声を殺して泣き崩れました。

『何でもっと早く御見舞いに来なかったのか…』

『もっと意思疎通がスムーズに出来るうちに御見舞いに来ていれば、もっと大切なお話を沢山する事が出来ていたはずなのに…』

頭に浮かぶのはどれも自分を糾弾するような言葉ばかり。それがどれだけ詮無いことかなんて十分に分かりきっていることのはずなのに、涙が後から後から溢れ出てきて止まらないのです。

一頻り涙を流した後で今までの自分の生活の忙殺されぶりを恥じ、せめてこれからは時間の許す限り御見舞いに参ずるようにしよう!と思いを新たにしたのでありました。

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御見舞いの品

2019年07月04日 21時15分44秒 | 音楽

午前中の雨は、厚木では思ったほど激しいものではありませんでした。むしろ、雨上がりの湿気の方が厄介な感じとなったのです。

ところで今日、私が現在使用しているヴィオラの元の持ち主である先輩から久々にメールが届きました。開いてみると発信者は御当人ではなくお兄様でした。

ふと嫌な予感が過りましたが、送信されたメールを読んでみると、数年前から先輩は徐々に運動機能が低下していく難病に罹っておられたのですが、いよいよ自力での活動が困難になってしまい、食事も胃瘻になって話をするのも覚束ないような状態になられてしまったのだそうです。そんな中で、せめてきちんと意思疎通が出来るうちに会いに来てやってほしい…というものでした。

愕然としました。

数年前に都内から藤沢市内にある大きな病院の運営する介護施設に入所され、そちらには御見舞いに伺ったことがありました。しかし、その後症状が進んだために藤沢市内の別の病院に転院したというお話までは伺っていました。

いずれ御見舞いを…と思ってはいたのですが、拙ブログにも度々投稿した通り今年は年明けから様々な仕事が入ったり、教室の発表会があったり、演奏会に出演したり、小田原の教室を畳んだ代わりに小学校での放課後子ども教室の学習アドバイザーに着任したりと様々な活動に忙殺されていた間に、すっかり時間が経ってしまっていたのです。

何を言っても言い訳にしかならないのですが、お知らせを頂戴したからには何としてでも御見舞いに!…と思っていたら、何と明日の予定がドタキャンになってしまったのです。これは最早天佑か!と思いつつご都合を伺ったところ明日は予定が無いとのことでしたので、早速明日行って来ます。

勿論、手ぶらで参上するわけにはいきません。ということで、かねてより用意しておいた御見舞いの品を持参することにしました。それが上の写真のクッションです。

以前



バッハとモーツァルトとベートーヴェンとシューベルトがビートルズ的なバンドを結成?!という面白いイラストの雑貨を見つけたことがありました。これはsalut!という雑貨店がイラストレーター松本セイジさんとコラボレーションした《偉人さんバンド》シリーズというもので、見つけた時に上の写真のキーホルダーを購入して今でも愛用しているのですが、実はその時もう一つ購入したものがありました。それが冒頭の写真のクッション、正確に言うとクッションカバーでした。

これを見つけた時に、先ず自分で欲しい!と思いました。と同時に、絶対に先輩にも持っていこう!と心に決めていました。何しろその先輩はクラシックも当然のことながら、実はビートルズも大好きな方なのです。ですから、恐らくこのシャレは理解して頂けるのではないかという、確信に近いものを勝手に感じております。

この、ちょっと素っ頓狂な絵柄のクッションが、辛い闘病生活の中におられる先輩の一服の清涼剤となってくれれば…と、真剣に願っております。喜んでもらえるといいのですが…。
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夏のマンゴーワッフル

2019年07月03日 22時52分09秒 | カフェ

今日は朝から九州での記録的豪雨のニュースで持ち切りでした。平年の一ヶ月分の雨が一日で降ってしまうということが俄に信じられませんが、日本はいよいよ温帯湿潤気候帯から熱帯雨林気候帯に変わってしまったのかと思わされるような映像が流されています。

そんな不穏な空気の中、今日は二週間ぶりにあざみ野に出勤しました。ということで、これまた二週間ぶりに《雫ノ下珈琲》にお邪魔しました。

先月頂いたブルーベリーのワッフルは終了していて、新しく『マンゴーのワッフル』が登場していました。熱々のワッフルに常温と冷凍のマンゴーが添えられています。マンゴーソースをかけて頂くと、夏らしい爽やかなマンゴーの風味が広がります。アイスクリームもマンゴーか…と思いきや、こちらはバニラアイスクリームでした。でもそれが箸休め的な立ち位置になってくれて、かえって心地良い感じになっていました。恐らくアイスクリームまでマンゴーだと、ちょっとクドくなってしまうかも知れません。

今日は淹れたての水出しコーヒーも一緒にオーダーしました。先日のものと違って今回の水出しコーヒーはマンデリンでしたが、独特の深い苦味の角が取れて、丸くなったような優しい味わいのコーヒーとなっていました。

とは言いながらもそこはマンデリンなので、さすがにブラックで頂くのは大変だと思い、今日はミルクとガムシロップをお願いしました(汗)。やはりマンデリンは主張が強いので、アイスの場合はこうした方がいいようです。

美味しいコーヒーとワッフルを頂いて、すっかりエネルギーチャージが出来ました。

さて、西日本で猛威を奮っている豪雨は、明日の明け方に関東地方に接近するようです。よりによって明日は早くに出かけなければならないのですが、さてどうなりますやら…。
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大稲荷神社

2019年07月02日 16時48分32秒 | 神社仏閣

昨日に引き続き、今日も放課後こども教室の学習アドバイザーとして小田原市立芦子小学校に向かいました。

その出勤途上に、かなり立派な御社があることに気づきました。こちらはその名も『大稲荷神社』といいます。

こちらは往古は田中稲荷と称してしたようですが、宝永3(1706)年に当時の小田原城主大久保加賀守忠増によって、当時の谷津村・竹の花町・須藤町・大工町といった小田原城東側一帯の鎮守社としてこの地に勧請されました。古くは修験道や武田家所縁の豪族との関わりもあったようで、現在も境内には大小様々な摂社・末社が軒を連ねています。

こちらに勧請された理由は、勧請の前年に忠増の家臣清水左衛門の妹にこちらの元宮である田中稲荷が神がかりし、

「今年の内に城主に吉事あり」

との御託宣があったのだそうです。そして果たせるかな、その年の瀬に忠増は幕府から老中に任ぜられるという大出世を遂げました。そのため忠増によってこの地に新たに稲荷神社を勧請して大の字を冠し『大稲荷神社』と呼ばれるようになったのだそうです。



通りから一本入った小道の先に大鳥居があり、それをくぐって鬱蒼とした杜の中に続く石段を登った先に銅板葺きの大きな御社があります。一昨日に夏越の大祓神事があったそうで、銅鳥居には茅の輪が掛けられていました。

この他にも境内には



この大稲荷神社の元宮である田中稲荷や



錦織明神と、実在の人物下田隼人とを共に祀った錦織神社があります。

寛永10(1633年)に起きた大地震により、小田原城下、特に足柄上下両郡は壊滅的な被害となりました。その復興のためという名目で、当時の領主であった稲葉美濃守は領民に過酷な年貢の取り立てを行い、城下では暴動が起こりかねない状況となっていました。そこで旧関本村の名主であった下田隼人が、自分はおろか一族にまで罰が及ぶことを覚悟の上で美濃守に年貢の軽減を直訴をしましたが捕らえられ、万治3(1660)年に処刑されました。

しかし、死後隼人の願いは成就し、年貢は軽減されることとなりました。人々はこれを喜び、自らを犠牲にして藩主に陳情して散った下田隼人を錦織明神と共に須藤町に社を建てて神として祀りました。これが錦織神社の始まりで、現在の御社は大正3年にこちらに御遷座されたものです。

他にも



旧谷津村の鎮守社であった愛宕神社があります。こちらの御祭神は、伊邪那美命が様々な神を産み落とした最後に産み、母親である伊邪那美命を焼き殺してしまったと古事記に伝わる火之迦具土神(ほのがくつちのかみ)で、火防の神として鎮座坐しておられます。

この愛宕神社は稲荷神社から一段下がった手水舎と同じところに鎮座坐すのですが、深い杜の中にあるためか参道の両脇は青々と苔生していて、何とも美しい独特の趣きを醸し出しています。

各御社を参拝していたら、何処からともなく



参道の真ん中に一匹のネコが現れました。飼い猫なのか野良なのか分からないのですが、そこそこ近寄っても特に逃げる素振りも見せずに参道の真ん中にドデ〜ンと居座っていたのが印象的ではありました。

これから小田原に出勤した時には、こちらを始めとした通勤路にある寺社を参拝して、子どもたちの健康と無事を祈念してから向かおうと思います。
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