ず~っと昔読んだ星新一のショートショートの中に
こんな話があったような、、、。
もう記憶も確かではないけど大筋こんな感じだったかな。
遥か彼方の宇宙からじっと地球を見ている望遠鏡があった、
宇宙の平和を乱しそうな星を見つけて早い段階で殲滅しようとしている宇宙船だ。
ちょうどクリスマスの夜、望遠鏡は日本の都市に焦点を合わせた。
若い男女は肩を抱き合いクリスマス・イヴのデートを楽しんでいる、
もうちょっと年上のお父さんは駅前でクリスマスケーキを買い
我が家への道を急いでいた。
そして盛り場ではさらにもうちょっと年上のお父さんたちが
赤い三角帽子をかぶりちょっとふらつく足で大きな声を上げていた。
「クリスマスだって?、神様の誕生日だって?
神様が我々に何をしてくれたんだ!。なぁ、おい」。
「そうだ、そうだ。おいもう一軒だけ付き合えよ、う~ぃ」。
宇宙船では大きなモニターに映し出された映像を見ていた。
「ずいぶん平和そうな星だなぁ、みんなニコニコしている」。
「そうだな、どこを見ても楽しそうだし、争いごと一つないようだ、
こんな幸せそうな星には我々は手を出さない、次の目標へ行こう」。
宇宙船はスピードを上げて飛び去って行った。
Silent night, Holy night,・・・
神様は私たちの知らないところで私たちを、そして
地球を救っていてくれるのかもしれないですね。