東十条探偵団2

明日は何を撮りに行こうかな?

吉原神社から浄閑寺まで

2022-02-21 | 散歩

  吉原といえば浄閑寺は外せません、
  吉原に一番近い寺で遊女たちが亡くなると
  投げ込むように置かれたという投げ込み寺。
  すぐ近くなので足を延ばしてみましょう。

 

   吉原神社から歩いて行きます。
   吉原神社は1872年(明治5年)に創建されました。
   吉原遊廓には元々遊廓の守護神としての稲荷神社が5社あったが、
   明治になり一か所に合祀したのが吉原神社の起源です。
   廓の中にあったのでこれらの神社には
   遊女たちもよくお詣りしていたようだと。

 

 

   吉原神社から吉原病院の前を通って花園公園。
   江戸の初めまで湿地帯だったがここに新吉原が作られた、
   遊郭造成の際に池の一部は残り、いつしか弁天堂が出来
   遊女たちもお詣りするようになる、池は弁天池とか花園池と。
   関東大震災の折り多くの人々が業火に追われ
   この池に逃れ490人が溺死するという悲劇が起きた。
   その後埋め立てられ池はわずかに名前をを残すのみとなった。

 

 

   その池のほとりに造られた吉原弁天堂、
   吉原神社の奥の院として多くの人がお詣りに訪れる。

 

 

   弁天さまの前には手のひらサイズになってしまった小さな池が、
   何も知らないコイたちが今日も元気に泳いでいる。

   ここからは帰り道なので自転車で向かいます。

 

 

   浄閑寺。
   すぐ近くを山谷堀が流れており吉原で亡くなった遊女の遺体は
   舟で運ばれ投げ込むように置いていかれたという。
   安政の大地震などの災害や病気・事故・心中など
   昭和を含め300年続いた歴史の中で関東大震災も含めると
   約25,000人がここの運び込まれたという話もある。

 

 

   新比翼塚。
   比翼塚とは夫婦や心中した男女を葬った墓のこと。
   この新比翼塚は明治の初期に品川楼で心中した遊女盛糸と
   内務省の役人谷豊栄の二人の供養のために建てられたそうだ。

 

 

   若紫の墓。
   若紫(わかむらさき)は幼い頃に吉原に連れてこられ、遊女となったのは17才。
   若く美しい若紫は多くの男たちを虜にし、身請け話も数多く舞い込んだ、
   年季が明けたら交際していた恋人と一緒になるはずだったが、、、。
   たまたま廓に来ていた客に襲われ22才の若い命を散らしてしまった。
   年季が明ける5日前のことだったとか。

 

 

   新吉原総霊塔。
   死してもなお寄る辺のない遊女の霊を慰めるために建てられたのがこの総霊塔。
   江戸中期の1793年建立の供養塚を昭和4年に改修したもので、
   荒川区登録有形文化財となっている。

 

 

   お地蔵さまの頭の上の隙間には
   訪れた人たちが彼女たちの身の上を思い
   供養のため置いていったアクセサリーなどがいっぱい積み重なっている。

 

 

   有名な花又花酔の句碑、
   花又花醉は昭和30年代に亡くなった。
   廓をよく詠んだ川柳作家だったそうだ。

 

 

   新吉原総霊塔の向かいに永井荷風の詩碑と筆塚がある。
   遊女の暗く悲しい生涯を思い、度々浄閑寺を訪れていたそうだ。

   永井荷風と聞くと墨東奇譚。
   玉ノ井には一回行ったけどまるでダンジョンみたいで
   どう歩けばいいのかどこが出口なのかすっかり迷ってしまった。
   玉ノ井の近くに「鳩の街」があるので
   吉原のついでに行ってみようか。
   何年か前に数回行ったけど久しぶりにまた歩いてみよう。

 

          data: PowerShot G7X MarkⅡ。 撮影  2月12日  浄閑寺まで行ってみた

          

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 吉原の光と影 | トップ | 二の午は千束稲荷神社で »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (くぅ)
2022-02-22 10:57:58
浄閑寺で遊女の亡霊に会わなかったのぉ?
あらん、jugemuさんのいらっしゃった時間には、ちょっと出てきにくいってよ。
今度行く時は時間を考えてね。
丑三つ時でなくちゃ・・・って、何時?(;´▽`lllA``

暗く悲しい歴史なのに、
きらびやかなものがひっそりと・・・
そのギャップがまた魅力なんでしょうね。

鯉は遊女の生まれ変わり・・・とかって言わないの?

遊女にはなりたくないけど、
ワチキはあの衣装を着てみたいでアリンス。
でも、普通の着物でも1時間ともたないわたし、
1分と着ていれないだろうねぇ~(^ー^* )フフ♪
返信する
くぅさん (jugemu)
2022-02-22 13:20:19
うんうん遊女の霊、会ってみたいものだね
彼女の部屋で熱燗かなんかを飲み交わして
一晩語り明かしてみたい、
無事に帰れるかなぁ向こうの世界に引き込まれたりして。

いま語り継がれているのは日の当たってる世界
裏側を見たら大変な世界だったんだろうね、
売ったり買ったり品物と同じ自分の意思など
あったもんじゃない。
売れっ子は大名の指名も蹴飛ばしたというけど
ほんの一握りの最高級の花魁しかできないね。

花魁の着物は大変だったみたいよ、
重さだけでも20キロあったというから。
「くぅでありんす」なんて言いながら
エアロビでもやってみる?。(*^^)v
返信する

コメントを投稿