丘の上の集合住宅群と丘の下の戸建住宅群
遠くから見ると集合住宅の方がよく見えますが、集合住宅群の中に入ると、自分が拒絶されているように感じます。
近年集合住宅をよく買っているのはどうも老人のようです。
老人世帯が増えているからでしょう。
資産があるからでしょう。
不動産会社の宣伝が上手で老人は集合住宅がいいと思ってしまうのでしょう。
しかし集合住宅が老人に向いているかはよく考えた方がいいと思います。
私は集合住宅は老人の孤立感を助長するのではないかと心配しています。
また集合住宅は住宅の数を供給することにおいて効率的ですが、住宅や町の美しさは犠牲になっている場合が多いと思います。
住むとは住宅の中に住むだけでなく、町の中にも住むことですから、住宅や町の美しさが重要です。
老人が頑張って戸建の住宅に住むと、やがてその住宅に、あるいは少なくともその土地に若い人々が住むことになります。
しかし老人が住んだ集合住宅は、残しても若い人々は好んで住まないでしょう。
安い賃貸しアパートになってしまうかもしれません。
しかも集合住宅は建て替えがなかなかできませんから、住宅や町の美しさを取り戻すことが容易ではありません。
折角老人がその資産を住宅に投資するなら戸建の住宅に投資した方が若い人々のためになると思います。