厚生労働省の発表によると、予測より早く、05年に日本の人口が自然減少に転じたそうです。
人間とは不思議なもので、人口が増えているときは増えているときで社会に悪影響があると心配し、こうして減り始めるとまた悪影響があると心配します。
変化を心配するのでしょう。
変化する結果、自分が幸福になるか不幸になるかわからないから心配するのでしょう。
会社は外国人労働者を求める動きが強いのですが、外国人を地域社会に受け入れる体制がないまま外国人労働者を増やしていきますと、地域社会では問題が起こりやすいと思います。
外国人労働者はなかなか地域社会に溶けこまず、独自の異文化社会を形成しやすいと思います。
収入が低いため質の悪い集合住宅に集まり住む傾向があります。
こういったことが差別の原因になり、余計融合をむずかしくする恐れがあります。
町の雰囲気や状態が変になってしまうことだって起こります。
労働人口が減少するから外国人労働者を導入するという会社の都合だけで外国人労働者を増やすことは問題です。
政府はどちらかと言えば抑制的に外国人労働者の導入を行なうべきです。
仮に異文化社会が形成されても人々が交流しやすい社会になるよう工夫する必要があると思います。
なお会社は、使いにくいということで高年労働力を嫌う傾向がありますが、高年の中にも肉体的にも精神的にも元気で融通がきく人が大勢います。
高年労働力についてはもっと積極的に活用方法を考えた方がいいと思います。
彼らの経験知識を生かした方が有利な仕事は数多くあると思います。
近年ボランティアが急速に増えていますが、ありあまった高年労働力が活用されていないから生じている新現象という面があると思います。
年金基金が不足と言いながら、定年という既成概念で退職を強いるのは、人口減少、老人割合増加という時代の変化に政府が対応していない証拠と思います。
省力技術は一段と重要性を増します。
幸い日本はロボットの開発が盛んですが、ロボットに代表される省力技術は需要が強まる一方でしょう。