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東京の大手町の一角 ここはまだ林をつくって、憩いの場を提供していますのでいい方です。
都市部に仕事があるということで人々が都市部に来ます。
工場が海外に出て行っていますので、地方の労働需要が減り、人口の都市集中が一段と進んでいます。
かつては郊外に宅地を買い、戸建住宅を建てることができましたが、今では許容通勤時間内の郊外に買える宅地がありません。
こうして集合住宅が急増しました。
集合住宅がいいかどうかという評価が十分なされないまま、買える住宅ということで集合住宅が増えたのですが、集合住宅居住者が満足し続けるかどうかはわかりません。
数十年後集合住宅が老朽化すると、一部の住人が建てかえたいと言っても古くてもいいと言う住人も多いでしょうから、建て替えができないまま限界まで老朽化が進むでしょう。
今は高級集合住宅に見えても数十年後は安アパートのような評価を受ける集合住宅が増えるでしょう。
集合住宅に住んでいる人で大地に近いところに住みたいと言う人が多くいますから、古くならなくても集合住宅で快適な生活がおくれるかどうかは疑問です。
都市部への人口集中や地方の過疎化をしょうがないと言って放置していていい問題とは思えません。
農林水産業の見直しが重要ですが、農林水産業だけで地方の産業が復活することはないと思います。
したがって第二次産業をも見直す必要があります。
技術者、技能者が減ることは恐らく日本にとって致命傷になると思います。
地方における労働対価が下がっても地方で第二次産業を続けるという踏ん張りがメーカーにも地方政府にも求められます。
そのために中央政府がメーカーや地方政府を支援することは望ましいことと思います。
技術や技能を重視し、コストパフォーマンスがすぐれた製品を出し続けることで日本は第二次産業健在の状態を維持すべきと思います。
東京が繁栄しても地方が荒廃するようでは総合的に見れば日本は魅力を欠いた国になるでしょう。
なお、東京における労働対価が高い状態はいつまでも続きません。
東京においても労働対価はピンきりでしょう。
労働力が地方に還流する可能性を保持しておくことは非常に重要なことだと思います。