人生100年時代

最近急に人生100年という言葉を聞くようになりました。
100歳以上の人口が増えているからです。

 

私の町は都市部の町で、人口2000人ぐらい、老人割合45％ぐらいです。
100歳以上の人もいます。
老人の町にしては比較的元気と評判です。
夏祭りも防災訓練もまちなかの公園・道路掃除もよく行われており、いい町だと思います。

 

しかし普段の町は道路にも庭にも人の姿を見ません。
いったい老人はどこにいるのでしょうか。

 

私はまもなく80歳になる老人です。
家の中にいることが一番時間が長いと思います。
その次、長いのがまちなかの公園です。
公園ではスポーツや掃除をやっています。

その次は自分の庭だと思います。
町の中で一番美しい庭をつくろうと工夫努力をしています。

あとは買い物、町の仕事などで外出しています。

 

食事には気をつけています。
3食決まった時間に十分とるようにしています。
外食はほとんどしません。
近くの生協で食材を買い、調理して食べています。

 

仕事を長時間すると体調不良になります。
休むか、動きを静かにして自然治癒を待つようにしています。
本来病弱ですが、最近10年以上、病院に行ったことはありません。

 

これからの生活ですが、80歳ともなると自分は元気と思っても思考力、体力の低下は明白です。
間違い、間抜けが増えます。
町の仕事仲間が、私を元気とほめて町の仕事をやり続けさせようとしますが、私は長という名がつく役は引き受けません。

 

これまで大勢の80歳以上の長を見てきましたが、やはり思考力、実行力に問題があると感じて来ました。
若い人は高齢の長などについていきません。
私も70歳ぐらいのとき80歳以上の町内会長を見て、これは仕事にならないと思ったものです。

 

現在の町内会長は84歳です。
一見大変元気です。
ところが、総会で決まったことを知らないと言う、前町内会長から引き継いだことを引き継いでいないと言う、何度説明しても事実誤認を改めない、何事も自分が思い込んだとおり、会議では一人しゃべり続ける、自分は若くて元気で問題ないと思い込んでいます。
周りの人は、高齢の会長に配慮して黙って我慢しています。
来年4月の総会で消えるから波風立てない方がいいと思っています。

 

80歳以上になれば私も例外ではありません。
すでに恐らく若い人から早く消えろと言われていると思います。

道路から見ても美しい庭づくりなどをやってちょっと町の美化に役立つような静かな生活を送りたいと思います。
自分で家事を行って要介護者にならない工夫努力をしたいと思います。
自分の庭にちょっとお茶するテーブルなど置いて近所の人、友人とおしゃべりして生きたいと思います。

 

人生100年時代と言われても100年も生きたいとは思いません。
90歳ぐらいで枯れ枝が折れ落ちるように死ぬといいと思います。