ゲートボール(GB)日記

まちなかの公園でGBを楽しんでいます。GBは老若男女一緒に楽しめる数少ないスポーツの一つです。まちびと

伊香保温泉

2016年08月20日 | Weblog
伊香保温泉については名前は知っていましたが、行きやすさという点では箱根が温泉地としては最高でしたので伊香保には行ったことがありませんでした。
今年は娘が夏の旅として伊香保温泉プラス富岡製糸所を企画してくれたので一族9名で行ってきました。
一番下の3歳の孫が新幹線に乗りたいと言うので電車とバスで行きました。

上越線渋川からバスで20分ぐらい、伊香保に着くと全然温泉の町の雰囲気がありませんでした。
私が知っている温泉の町の特徴は湯けむりです。
この湯けむりがありません。

谷部を挟んで北方の山々が大変美しく、眺望は素晴らしいと思いました。

西の方向ちょっと登ったところに湯元があり、その近くの露天風呂が最も伊香保温泉らしい温泉と聞いたので早速そこに行ってみました。
ちょっと手前に吞湯といって温泉を飲めるところがあったので飲んでみました。
硫酸質と聞いていましたが、酸味はありませんでした。
何とも表現しがたいまずさでとても飲めるものではありませんでした。

湯元はお湯が湧き出ているのを見ることができるようになっていました。
透明の水のようで、濁りもなく、湯気も立っていませんでした。
伊香保に湯けむりがない理由がわかりました。
温泉の湧出口で44-45℃程度しかないそうです。

露天風呂は、外から見ることができないように塀で囲われていたのでちょっと風情に欠けていましたが、まずまずでした。
湯温は最適でした。
お湯は、赤みを帯びているというほどではありませんが、白色の硫黄泉とはまったく異なるちょっと気持ちが悪い濁りでした。
含まれている鉄分が酸化して濁りの原因になっているそうですが、泥や汚れが混じって濁っているような感じがしました。

露天風呂を出て、伊香保神社から有名な石段街を下りました。
幅が数mと狭く、365段もある急な階段で、下るのが大変ですが、この両側に本来の温泉旅館があります。
湯元から出たお湯が石段の下の湯道を通って流れ、両側の旅館に配湯されているそうです。
この構造の基本は、16世紀後半に武田勝頼の命令で出来たそうです。

石段街の両側には温泉旅館以外にもいろいろな店が並び、観光客が楽しめるようになっています。

石段の途中で雨が降りそうな気配になったので急いで横に出て、私達が泊まるホテルに帰りました。

このホテルのお湯が全然濁っていなかったので温泉ではないのではないかと疑いました。
聞いてみると、このお湯はメタケイ酸質で、露天風呂の泉質とは違うということでした。

本来の硫酸質のお湯は湯量が少なく、伊香保の発展に限界があったので新しい泉源を探したところメタケイ酸質の泉源を見つけたということだそうです。
これは無色透明です。
しかもホテルが使っている泉源の湯温は15℃をちょっと超える程度だそうですから沸かして使っていることになります。
ちょっとがっかりしました。

伊香保温泉は苦労をしていると思いました。

観光客を増やすことより、林の空間を増やして山地の温泉の雰囲気を大切にし、谷部を挟んで北方に見える山々の景観をどの旅館からも見えるようにすると、人々から愛される歴史的な温泉地として永続するのではないでしょうか。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿