★ 山下澄人さんの「しんせかい」(新潮社)を読んだ。
★ 俳優になりたかったのかどうかはわからない。ただブルース・リーや高倉健になりたかった。「二期生募集」の新聞広告を見て、無鉄砲にも男は「しんせかい」に向かった。
★ 男が向かったのは北海道。著名な脚本家が私財を投じて俳優や脚本家を養成するためにつくった塾だ。といって、特に施設があるわけではない。塾生は建物を自分たちで建て、薪を割り、2年間、自給自足のような共同生活をする。
★ 雪深い風景はまさに「北の国から」だ。純の独特のセリフが聞こえてきそうだ、キタキツネを見つめる蛍の姿が目に浮かぶ。廃材からモノをつくる様子は田中邦衛さん演じる五郎だ。
★ 時々男のもとに地元の幼なじみから手紙が届く。恋人未満だった彼女。その手紙はまるで「前略、おふくろ様」の田中絹江さんの声だ。じゃあモノローグは萩原健一さんか。
★ 塾生たちの会話は、今でいうなら「テラスハウス」のようだ。それぞれがそれぞれの想いをもって、ぶつかり合いながら、共感しながら、何かをつかもうともがいている。作業ばかりの日々だが、それは「ベスト・キッド(カラテ・キッド)」のミヤギの指導のようなものか。
★ 若いというのはいいなぁと思った。
★ 俳優になりたかったのかどうかはわからない。ただブルース・リーや高倉健になりたかった。「二期生募集」の新聞広告を見て、無鉄砲にも男は「しんせかい」に向かった。
★ 男が向かったのは北海道。著名な脚本家が私財を投じて俳優や脚本家を養成するためにつくった塾だ。といって、特に施設があるわけではない。塾生は建物を自分たちで建て、薪を割り、2年間、自給自足のような共同生活をする。
★ 雪深い風景はまさに「北の国から」だ。純の独特のセリフが聞こえてきそうだ、キタキツネを見つめる蛍の姿が目に浮かぶ。廃材からモノをつくる様子は田中邦衛さん演じる五郎だ。
★ 時々男のもとに地元の幼なじみから手紙が届く。恋人未満だった彼女。その手紙はまるで「前略、おふくろ様」の田中絹江さんの声だ。じゃあモノローグは萩原健一さんか。
★ 塾生たちの会話は、今でいうなら「テラスハウス」のようだ。それぞれがそれぞれの想いをもって、ぶつかり合いながら、共感しながら、何かをつかもうともがいている。作業ばかりの日々だが、それは「ベスト・キッド(カラテ・キッド)」のミヤギの指導のようなものか。
★ 若いというのはいいなぁと思った。