★ 大澤真幸著「社会学史」(講談社現代新書)は、いよいよパーソンズの説明が終わる。(430頁あたり。あと200頁だ。読みごたえ満点)
★ パーソンズの説明の終りの方で、彼の弟子、ロバート・K・マートンとその同僚、ポール・ラザースフェルドの紹介があった。
★ まず、ラザースフェルドの「コミュニケーションの二段の流れ」というのが面白い。大澤さんはアベノミクスを例に説明されている。マスメディアから「アベノミクスは素晴らしい」という意見が発せられても人々はすぐにはそれを受け入れない。「オピニオンリーダーに濾過された上で、一般の人々に影響を与える」(425頁)
★ 「なるほどなぁ」と思った。私も「〇〇が言っているのだから間違いないだろう」ってことを日常的に行っている。「すべてを疑え」とは思っても、限界があるしね。
★ 発信側からすれば、うまくオピニオンリーダーをつかめばよいということだね。CMにタレントを起用したり、ワイドショーでコメンテーターを使ったり(確かに好き嫌いがはっきりするなぁ)、政党や宗教団体が「広告塔」と呼ばれる人を活用するのもこの一環かな。
★ マートンについては、機能を顕在的機能と潜在的機能に分けたということがピックアップされている。かつて買ったマートンの「社会理論と社会構造」(みすず書房)。結局、ペラペラと見ただけで積読になり、知らぬ間に行方不明になっている。あの大部も大澤流で切るとたったこれだけになるのか。感心した。
★ 「プロ倫」について、「資本主義の精神は、それを意図的に目指さない限りで到達される状態」(428頁)という。潜在的機能は潜在的であるから意味があるのか。そもそも意図的になれば潜在じゃなくなるから。なんかしびれる感じがする。
★ 前に取り上げた「予言の自己成就」。1970年の万国博覧会(懐かしい)を例に説明されていた。面白い。
★ パーソンズの説明の終りの方で、彼の弟子、ロバート・K・マートンとその同僚、ポール・ラザースフェルドの紹介があった。
★ まず、ラザースフェルドの「コミュニケーションの二段の流れ」というのが面白い。大澤さんはアベノミクスを例に説明されている。マスメディアから「アベノミクスは素晴らしい」という意見が発せられても人々はすぐにはそれを受け入れない。「オピニオンリーダーに濾過された上で、一般の人々に影響を与える」(425頁)
★ 「なるほどなぁ」と思った。私も「〇〇が言っているのだから間違いないだろう」ってことを日常的に行っている。「すべてを疑え」とは思っても、限界があるしね。
★ 発信側からすれば、うまくオピニオンリーダーをつかめばよいということだね。CMにタレントを起用したり、ワイドショーでコメンテーターを使ったり(確かに好き嫌いがはっきりするなぁ)、政党や宗教団体が「広告塔」と呼ばれる人を活用するのもこの一環かな。
★ マートンについては、機能を顕在的機能と潜在的機能に分けたということがピックアップされている。かつて買ったマートンの「社会理論と社会構造」(みすず書房)。結局、ペラペラと見ただけで積読になり、知らぬ間に行方不明になっている。あの大部も大澤流で切るとたったこれだけになるのか。感心した。
★ 「プロ倫」について、「資本主義の精神は、それを意図的に目指さない限りで到達される状態」(428頁)という。潜在的機能は潜在的であるから意味があるのか。そもそも意図的になれば潜在じゃなくなるから。なんかしびれる感じがする。
★ 前に取り上げた「予言の自己成就」。1970年の万国博覧会(懐かしい)を例に説明されていた。面白い。