![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/af/dea4224325f51ef58b2bdae3c03e02ac.jpg)
刻一刻と成長していく胎児の写真…だれでも目にしたことがあるでしょう。
その写真はいつでも横向き。
大きな頭とまるまった胴体…。
でもこの本には、
私が知っているいつもの写真とは別の、
正面から見た胎児の顔のスケッチが載っていたのです。
胎児の成長は、何億年もの進化の過程のようであるとはどこかで聞いた話ですが、
それを証明するかのようなこのスケッチ画に、知らない世界を見たようなショックを受けました。
人間の中に含まれる神秘。
脊椎動物を簡単な模型に表すと、内外二本の筒になります。
外は体壁系。内は内臓系。
アタマ(頭脳)は体壁系の世界に属し、ココロ(心臓)は内臓系の世界に根を下したものです。
顔は内臓が突出したものであるというのは、ココロが顔の表情に映し出されることからも納得できます。
だから、うまく嘘をつこうと思ってもどうしてもバレてしまうのですね(~_~;)
そして、子どものこころの発達を、宇宙のリズムと人間の進化の過程から、広い視野の中で説明しています。
「内臓の感受性」は「言葉の形成」と切っても切れない関係にあり、
すぐれた言葉の形成は、豊かな内臓の感受性から生まれるということなのだそうです。
著者には、人間を見る温かな目があります。
保育者向けの講演会の様子を本にしたものなので、
私なんかにもすごくわかりやすいです。
そして、何といっても新鮮でおもしろいです!!
この本の初版は1982年だというのにね^^;
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/56/1360f7bb2df611fb4ebe08c8ca83d47f.png)