はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

これはこれはとばかり花の吉野山へ桜紀行(その一)

2019-04-22 20:50:05 | カメラ紀行
今年の桜旅は、3月29日の京都御苑の糸桜から始まって、万博公園・根来寺・哲学の道・嵐山・大阪城・八幡市の背割り桜・藤原宮・宇陀の又兵衛桜と、関西を中心に桜を追いかけてきました。
今回は、関西の桜旅の締めくくりとして4月13日に訪れた吉野山の桜を何回かに分けて綴っていきます。
この時期の吉野山は大混雑が当たり前です。ましてや私が訪れた13日は土曜日で天気は上々(翌日の日曜は雨の予想)、おまけに吉野山の桜は見頃(上千本)と来たら、混まないわけがありません。
ということで、家を朝の4時半に出発し吉野山の観光駐車場に6時過ぎに着いたのですが、すでに満車(バス専用になることもあって)ということで、徒歩で15分ほど手前の臨時駐車場に入れることが出来ました。

テクテクと歩いて観光駐車場を過ぎた頃から桜が見えて来ました。時刻は6時40分ごろです。



谷の底にはまだ陽が届きません。



この辺りは下千本と呼ばれるところです。



ずっと先の方をめざして歩いて行きます。上千本までは歩きたいものです。



遠くの山の上に光が当たって、桜が輝いていました。



霞んだような朝の陽光です。



谷の底にも少しずつ陽が射してきたようです。



ところで、今回テーマにさせていただいたのは安原貞室の句です。



「これはこれはとばかり」、言葉にならない感動がよく伝わってきます。酩酊していたとも言われていますが(笑)



芭蕉さんもそのことを『笈の小文』で「かの貞室が是は是はと打ちなぐりたるに、われはいはん言葉もなくて、いたずらに口を閉じたる‥」と書いています。



芭蕉さんのことはまた書きますが、松島と同じように吉野山でも名作と呼ばれるような俳句を作らなかったようです。



桜といえば、今でこそソメイヨシノが有名ですが、吉野山の桜はソメイヨシノではありません。ヨシノと言う名がついているのですが、それは日本一の桜の名所にあやかって名付けられたものなのです。



吉野山の桜はシロヤマザクラというヤマザクラです。吉野山の桜のことについては、おいおい話していきたいと思います。



その中に枝垂れ桜が咲いていました。



これはこれで美しい桜です。



<つづきます>

※訪問日 2019.4.13