はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

百舌鳥古墳群を歩きました

2021-12-07 18:15:15 | 大阪のまちをぶらり
百舌鳥・古市古墳群が2019年に世界遺産に登録されました。
その後どんな変化があったのか、久しぶりに百舌鳥古墳群を歩いてみました。
と言っても、今回歩いたのは、東の方にある「土師ニサンザイ古墳」周辺です。

百舌鳥古墳群は以前にもブログに書いたことがあります。(2015年5月13-14日の「古代史の舞台を歩く(百舌鳥古墳群)」)
あれから6年とは早いものです。


地下鉄なかもず駅から15分ほどで「土師ニサンザイ古墳」に到着です。大きくて堂々とした立派な古墳です。
全長約300mの全国で7番目に大きな前方後円墳です。




周濠に沿って歩いて行きます。くびれ部分には造り出しも見えます。




後円部にやってきました。しかし、こんな大きな古墳が天皇陵に治定されていないのは不思議です。(いちおう陵墓参考地に指定されていますが)




説明板です。百舌鳥古墳群では3番目に大きな古墳とあります。




後円部の先までやって来ました。「ニサンザイ」は陵「みささぎ」が語源と考えられています。ここは、やはり大王の古墳としか思えません。




「土師ニサンザイ古墳」は、百舌鳥古墳群でも特に美しい古墳と言われています。陸からではわからないので、空からもご覧ください。






ニサンザイ古墳から北西に10分ほど歩けば、百舌鳥八幡宮があります。




境内には、府の天然記念物に指定されている樹齢約800年の巨大なクスノキがありました。




こういう案内板が立てられていて古墳巡りがわかりやすくなっていました。世界遺産に登録された効果でしょう。




次にやって来たのは「御廟山古墳」です。百舌鳥古墳群では4番目に大きな古墳で、応神天皇陵陵の第2候補として陵墓参考地に指定されています。




「御廟」は天皇の御陵と考えられたことにちなんでいます。




案内板です。先にお詣りした八幡宮の奥の院とされていたそうで、応神天皇との関係が感じられました。




御廟山古墳も立派な古墳でした。





最後にやって来たのは「いたすけ古墳」です。




向こうに見えるのはミサンザイ古墳(履中天皇陵古墳)です。日本で3番目に大きく、百舌鳥古墳群では大仙古墳(仁徳天皇陵古墳)に次ぐ巨大古墳です。
ミサンザイ古墳は、仁徳天皇陵より古いそうです。履中天皇は仁徳天皇の次の天皇なんですが??




いたすけ古墳の話に戻りましょう。この古墳の墳丘には木がないので、古墳の形がよくわかります。




案内板です。実はこの古墳は取り壊されようとしていました。沢山の古墳が潰されましたが、イタスケ古墳は市民の力で残された貴重な古墳です。




橋は土を削る工事のために架けられたものです。いっときタヌキが住みついて話題になっていたのですが、世界遺産登録が関係あるのか姿は見えなかったです。




世界遺産に登録された古墳群でしたが、変化は案内板が立派になっていたことぐらいでしょうか(笑)
今回歩いたのは、百舌鳥古墳群の一部ですが、また機会があれば残りも歩いてみたいです。

※訪問日 2021.12.4