はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

テントを背負って剱岳を見に行く(5)

2023-08-10 19:25:25 | 山歩き
今回の山旅の目的は、雷鳥沢でテン泊をすることと、もう一つは剱岳を眺めることでした。
剱岳を眺めるためには、まずは別山乗越まで登らねばなりません。
そして、その別山乗越まで登ってくることができました。


目の前には堂々とした剱岳の姿がありました。



この別山乗越に立つのは、2007年以来16年ぶりのことです。はじめて剱岳に登ったときのことです。



その18年前にもここから剱岳を眺めていましたが、その時は登頂を断念した苦い思い出があります。



間近で見ると、その荒々しさが際立ちます。



よくもこんな険しい山に登ったものです。



登って来いよ!と山が呼んでいるようですが、今は眺めるだけで十分です。



はりさんも感無量のようです。



剱岳にはもう登ることは無いと思います。



後ろに見えるのは後立山連峰の山々です。白馬岳から唐松岳にかけての山が見えています。



いつまでも眺めていたい山です。



今回は全ての写真がほぼ同じ構図の剱岳になりました(笑)



最後は、剱岳と対面してご満悦のはりさんです。



時刻はまだ8時です。せっかくなので別山まで行ってみることにしました。

※登山日 2023.8.4

テントを背負って剱岳を見に行く(4)

2023-08-09 19:15:15 | 山歩き



新室堂乗越から別山乗越に向かって歩いています。
左手には期待していた剱岳は見えませんでした。そのかわりに沢山の高山植物が楽しませてくれました。

この辺りまで登ってくると、チングルマの花もたくさん咲いていました。剱岳は見えませんが、岩の尾根は早月尾根でしょうか?



ハクサンイチゲも咲いていました。



先日の乗鞍のお花畑ではハクサンイチゲは終わっていたので、ここで見られて嬉しかったです。



深い谷が切れ落ちていました。この谷を下って行けば馬場島に行き着くのでしょう。



エゾシオガマも咲いていました。



チングルマの果穂をアップです。



山の間から日本海が見えました。



魚津の町が見えているのでしょうか?



ずいぶん高い所まで登って来ました。雷鳥沢キャンプ場も小さくなりました。



チングルマが綺麗でした。



室堂平の緑が綺麗でした。



あっ、槍が見えました。山で槍ヶ岳が見えると嬉しいものです。



立山の上の青空が素晴らしかったです。このうえない天気に恵まれました。



足もとには高山植物です。これはヤマハハコでしょうか。



こちらはミヤマダイコンソウでしょうか。



イワギキョウです。



見えている山小屋は一ノ越山荘です。槍ヶ岳の右に見える岩の塊は穂高です。



堂々とした山容は薬師岳です。



いつまでも眺めていたい、見飽きることのない景色でした。



下山する登山者の先に室堂乗越が見えています。



新室堂乗越から別山乗越に至るルートは初めて歩きましたが、すっかりお気に入りになりました。
花もたくさん咲いていましたが、なんといっても景色が素晴らしかったです。
もう目の前には別山乗越に建つ剱御前小舎が見えています。
次回は、いよいよ剱岳との対面です。

※登山日 2023.8.4

テントを背負って剱岳を見に行く(3)

2023-08-08 19:15:15 | 山歩き
雷鳥沢キャンプ場は、平面でゴツゴツした岩も無く、なかなか快適なキャンプ場でした。
シュラフは、モンベルの定番ダウンハガー800#3でしたが、夜中に寒くて目が覚めました。
夏の立山ですが、やはり2400mあたりでは冷え込むようです。


8/4 朝5時前の雷鳥沢キャンプ場です。



立山もはっきりと見えて、天気はまちがいなく晴れそうです。



西の空には月が残っていました。



5時40分、温かいコーヒーとパンを食べていよいよ出発です。大日岳方面の山に朝陽が当たっていました。



称名川を渡って進みます。アタックザックの中身は雨具と水とおにぎりなので、歩みも軽やかです。



雷鳥沢を一気に登るルートではなく、新室堂乗越を通るルートを選択しました。



なぜなら、こちらのルートは傾斜も緩く、お花畑の中を行くからです。
2017.7.23に奥大日岳に向かう時にここを歩きました。その時はチングルマロードでしたが、今回は果穂でした。



それでも、ところどころに白い花が残っていました。



まだ日は昇っていないので、薄暗いです。



コバイケイソウも咲いていました。



立山と右端にキャンプ場です。まだ、そんなに進んでいません。



モミジカラマツも咲いていました。



浄土山の上部にも朝陽が当たってきました。



地獄谷からは水蒸気が上がっています。



大日連山にも陽が当たって、山が輝き出しました。



新室堂乗越あたりも綺麗なお花畑です。ここで、奥大日岳に向かうAさんと別れました。



雷鳥沢キャンプ場が、ずいぶん下の方になりました。



チングルマとコイワカガミが咲く登山道を進みます。



2019年の秋に室堂乗越から紅葉の剱岳を撮りに来ました。そこからは見事な剣岳が見えました。
今回、新室堂乗越から別山乗越へのルートを歩くのは初めてで、左手に剣岳を見ながら歩けるのかと期待していました。
ところが、その期待は見事に裏切られました。


※登山日 2023.8.4

テントを背負って剱岳を見に行く(2)

2023-08-07 18:25:25 | 山歩き
雷鳥沢でテント泊をするので、12キロのザックを背負って遊歩道を歩いています。
空身でもこの坂はしんどいのですが、荷物が重いのでさらにしんどいです。
この辺りの標高は2,400mなので、空気も薄いのです。
それでも、山に呼ばれるように体が前に進みました。


翌日登る予定の別山が見えてきました。



室堂に向かう登山者です。



雷鳥荘の前までやって来ました。目の前は雷鳥沢です。



雷鳥沢キャンプ場も見えました。8/3午後のキャンプ場ですが、まだまだ空きスペースがありました。



あとひとふんばり、一番急な坂を下ります。



そして、テントの設営が完了しました。私のテントは真ん中です。昔なら3人で一張りでしたが‥。
昨年、新しいテントを購入してキャンプを再開しましたが、行ってみたいキャンプ場の一つが雷鳥沢キャンプ場でした。



周りの様子です。立山は雲の中です。



このあと雨が降ってきましたが、10分ほどで止んでくれました。



雨が上がり、雲の切れ間から立山が姿を見せてくれました。



雄山頂上に立つ峰本社も見えました。



今回も鍋です。山では一番のメニューです。ビールは、5分離れた雷鳥沢ヒュッテで調達しました。ロング缶800円でした。



午後7時ごろの空です。ガスがなければアーベントロートが見られたかもです。



これはこれで綺麗でした。



午後7時半ごろの様子です。テントボタルが撮りたかったのですが、いまひとつな感じです。(スマホで撮影)



別山の方は青空が広がってきたようです。



明日の晴天を期待して、8時にはシュラフに潜り込みました。



新しいテントを買ってテント泊をしてみたかったキャンプ場があります。
上高地の小梨平キャンプ場、富士山が見える湖畔のキャンプ場、そして、この雷鳥沢キャンプ場です。
とりあえず今回で、泊まりたかった3つのキャンプ場でテン泊することができました。
若い頃はテン泊ばかりで、表銀座縦走や後立山縦走など北アルプスや南アルプスなどのテン場に泊まりました。
しかし、今はテント装備を背負って、キャンプ地まで1時間歩くのが限界です(笑)


※登山日 2023.8.3

テントを背負って剱岳を見に行く(1)

2023-08-06 16:39:39 | 山歩き
今回の山行の目的は、雷鳥沢でテン泊をして剱岳を見に行くということでした。
剱岳は一度登ったことがありますが、今は眺める山になりました。
今回は別山まで登り、そこから剱岳を眺めることにしました。


立山駅12:20のケーブルで美女平をめざします。



大阪を6時に出たのですが、北陸道の工事規制が多く立山駅に到着したのが11:20でした。
立山駅の駐車場も混んでいて、常願寺川沿いの駐車場にかろうじて停めることができました。



ところで、立山駅と室堂の往復が7,380円になっていました。一昨年に来たときは4千円台だったと思うのですが。
いくら高くなっても歩くわけにはいきませんが、これまでのように気軽には立山に行けません(笑)



高原バスが室堂に近づくと車窓からは剱岳が見えて来ます。



別山に登るのは翌日ですが、天気が良くなることを願いました。



室堂バスターミナルに到着しましたが、立山は雲の中でした。



久しぶりにテン泊装備の入ったザックを担ぎます。前回は小梨平だったので、バス停から10分ほどでしたが、今回は1時間です。



オトギリソウでしょうか。室堂周辺では、チングルマは果穂になっていました。



ミクリガ池が見えて来ました。まだ10分ほどしか歩いていませんが、荷物が肩に食い込みます。
今回は12キロほどでしたが、こんな重いザックを担いで歩くのは何十年ぶりです。



明日登る別山方面も雲に隠れていました。



ミクリガ池あたりには、フウロが咲いていました。



アザミも咲いていました。



ミクリガ池に映る空は青空です。



別山方面の雲が少し切れて来たようです。



不気味な地獄谷からツンとするような匂いが届きました。



立山はあいかわらず雲の中です。一ノ越あたりが見えています。



血の池を見ながら、雷鳥沢への道を下りていきます。帰りは予想していた通り、地獄の上りになりました(笑)



何度かお世話になった雷鳥荘が見えて来ましたが、雷鳥沢キャンプ場はまだまだ遠いです。
ところで今回の山行ですが、いつもの山仲間のAさんとMさんの3人で登りました。



次回につづきます。

※登山日 2023.8.3 (カメラはソニーのコンデジです)