上野の東京都美術館で開催されているトプカプ宮殿の至宝展を見に行ってきました。非常に混んでいて落ち着いて観ることはできませんでしたがそれでも素晴らしい文字通り至宝と言える展示品がいっぱいありました。この種の展示では英語の説明文を読むのも私の興味の一つですが、今回はあまりにも混んでいたのでほんの一部の説明しか読みませんでした。それでも収穫が若干ありました。日本語のオスマン帝国は英語では "Ottoman Dynasty" となることと、日本の「花押」にあたる飾り文字のような書判は "illustrated Tugra" あるいは単に "Tugra" と説明されていました。 家に戻り辞書で確認しましたがほとんどの辞書にのっておらず、オンライン辞書の Wiktionary だけに次の説明が "tughra" の項にありました。
A calligraphic signature of an Ottoman sultan (and some other rules to the modern day) that was affixed to official documents, carved on his seal, and stamped on coins and inscribed on some stamps issued during his reign.
"tughra" は "tugra" とも綴られるとありましたので美術館の説明文のスペルも間違いではないようだ。Wiktionary にある事はWikipediaにもあるに違いないと思いチェックすると、ありました。以下に冒頭の個所のみ引用します。
A tughra is a calligraphic seal or signature of an Ottoman sultan that was affixed to all official documents and correspondence. It was also carved on his seal and stamped on the coins minted during his reign.
The tughra was designed at the beginning of the sultan's reign and drawn by the court calligrapher or ni?anc? on written documents. The first tughra belonged to Orhan I (1284-1359), the second ruler of the Ottoman Empire and it evolved until it reached the classical form in the tughra of Sultan Suleiman the Magnificent (1494-1596).
Tughras served a purpose similar to the cartouche in ancient Egypt. Every Ottoman sultan had his own individual tughra.
Tugraのような特殊な単語は何故か直ぐに記憶できるのですが、この単語を知っていて役に立つことはまずないでしょう。日常語でもっと覚えておくべき単語は幾らでもあるのですが、そっちの方は中々覚えられず困ったものです。この記事の読者には迷惑な事でしょうね。
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