2月2日
「えっ、こんな所に小鹿が」
紫尾峠で小鹿に出会った。つぶらな瞳で、きょとんとして道路そばに立っている。思わず目と目が合ってしまった。この小鹿、ちょっと散歩に出かけて道に迷ったのであろう。小鹿は無事に母鹿の暖かい懐に帰り、言ったに違いない。
「お母さん、今日、すごいものを見たよ。コンクリートの道と風よりも早く走る物体とそれを動かす動物」
「それは、道路と車と人間だよ。近づいたらいけないよ」
「手ぶくろを買いに」の母さんキツネを思い出しつつ、車を走らせた。
高尾野町柴引 山岡 淳子(47)
「えっ、こんな所に小鹿が」
紫尾峠で小鹿に出会った。つぶらな瞳で、きょとんとして道路そばに立っている。思わず目と目が合ってしまった。この小鹿、ちょっと散歩に出かけて道に迷ったのであろう。小鹿は無事に母鹿の暖かい懐に帰り、言ったに違いない。
「お母さん、今日、すごいものを見たよ。コンクリートの道と風よりも早く走る物体とそれを動かす動物」
「それは、道路と車と人間だよ。近づいたらいけないよ」
「手ぶくろを買いに」の母さんキツネを思い出しつつ、車を走らせた。
高尾野町柴引 山岡 淳子(47)